光を感じる力:SLについて

光を感じる力:SLについて

眼のことを教えて

先生、「SL」ってどういう意味ですか? 目の検査のときに見かけたんですが。

眼の研究家

「SL」は「sensus luminis」の略で、日本語では「光覚」という意味だよ。簡単に言うと、光を感じることができるかどうかを表す言葉だね。

眼のことを教えて

光を感じるかどうか…ですか? 目が見えるかどうかとは違うんですか?

眼の研究家

そうだね、物がはっきり見えるかどうかとは少し違うんだ。「SL」は、光を感じる能力だけを指している。例えば、真っ暗な部屋でうっすらと明かりを感じることができるのも「光覚がある」と言えるんだよ。

SLとは。

『SL』は目に関係することばで、『光覚』の略です。これは、光を感じることという意味です。

SLってなに?

SLってなに?

– SLってなに?

SLとは、「光覚」を意味する言葉で、英語の”sensus luminis”を略したものです。「光覚」は、その名の通り、光を感じとる力のことを指します。 目を開けた時に、周囲が明るいのか暗いのか、光を感じることができるのは、この光覚のおかげです。

私たちは、普段意識することなく、この光覚を頼りに生活しています。例えば、朝起きて太陽の光を感じて目が覚めるのも、夜になって部屋の電気をつけると周囲が見えるようになるのも、光覚があるからです。 光覚は、私たちが昼夜の区別をつけたり、周りの環境を認識したりするために、とても重要な役割を担っているのです。

ちなみに、光覚は、ものを見る力である「視力」とは異なります。視力は、物の形や色、大きさなどを識別する能力のことですが、光覚は、あくまでも光を感じることができるかどうかの能力です。そのため、たとえ視力が弱くても、光を感じることができる場合は、「光覚がある」と判断されます。

項目 説明
SL – 光覚 (sensus luminis) の略
– 光を感じとる力
光覚とは – 目を開けた時に、周囲が明るいのか暗いのかを感じ取る力
– 昼夜の区別、周囲の環境認識に重要な役割
光覚と視力の違い – 視力:物の形や色、大きさなどを識別する能力
– 光覚:光を感じることができるかどうか
– 視力が弱くても、光覚はあり得る

SLはどうやって調べるの?

SLはどうやって調べるの?

– 視力検査とSL検査

皆さんが健康診断などでよく受ける視力検査は、文字が「見えるか」「見えないか」を調べる検査です。しかし、目の中には、たとえ文字が見えなくても、光を感じ取ることができる機能が残っている場合があります。このわずかな光を感じる能力を調べる検査が「SL検査」です。

– 暗闇の中で行う光の検査

SL検査は、視力検査のように明るい場所で行うのではなく、周りの光が入らないようにした暗い部屋で行います。そして、目を大きく開いた状態で、医師が目の前に光を当てます。

– 光を感じる感覚を伝える

光を感じたら「はい」や「見えた」と答え、光を感じなかったら「いいえ」や「見えなかった」と答えます。この時、ぼんやりとでも光を感じたら、「見えた」と答えることが大切です。

– 光の強さや動かし方で詳細な評価

SL検査では、ただ光を当てるだけでなく、光の強さを調整したり、光を動かしたりすることで、より詳しく光を感じる能力を評価します。例えば、強い光なら感じられた、光を動かすと光の方向がわかったなど、反応によって光の感じ方が異なるためです。

– SL検査の結果と病気の関係

SL検査の結果は、「光覚あり」と「光覚なし」の二つに分けられます。光覚ありの場合は、さらに光の強さや動かし方に対する反応によって、いくつかの段階に分けられます。これらの結果から、医師は目の状態や病気の進行度などを判断します。

項目 内容
検査名 SL検査
目的 文字が見えなくても、光を感じ取ることができる機能(光覚)を調べる
実施場所 周りの光が入らないようにした暗い部屋
検査方法 医師が目の前に様々な強さの光を当てたり、動かしたりする
患者様の反応 光を感じたら「はい」「見えた」、感じなかったら「いいえ」「見えなかった」と答える。ぼんやりと感じた場合も「見えた」と伝える。
結果 – 光覚あり(光の強さや動かし方に対する反応によって、さらに段階分けされる)
– 光覚なし
結果の解釈 医師が目の状態や病気の進行度などを判断する

SLがなくなる病気って?

SLがなくなる病気って?

「視力低下」と聞いても、眼鏡をかければ見えるようになる軽い症状をイメージする方もいるかもしれません。しかし実際には、視力を完全に失ってしまう可能性もあるのです。
では、一体どのような病気によって視力は失われてしまうのでしょうか?
視覚に関わる器官は、眼球だけではありません。目から入った光の情報は、神経を通じて脳へ伝えられ、そこで初めて「見える」ようになります。つまり、眼球、視神経、脳のいずれに異常が生じても、視力に影響が出る可能性があるのです。
例えば、網膜は眼球の奥にあり、カメラのフィルムのような役割を担っています。この網膜に異常が生じる病気には、網膜剥離や網膜色素変性症などがあります。また、緑内障は、視神経が障害されることで視野が狭くなる病気です。その他、脳梗塞や脳腫瘍など、脳の一部が損傷を受けると、視覚情報が正しく処理されなくなり、視力障害が起こることがあります。
このように、視力を失う可能性のある病気は様々です。少しでも異変を感じたら、早めに眼科を受診することが大切です。

視覚に関わる器官 病気の例 症状
眼球 網膜剥離、網膜色素変性症
視神経 緑内障 視野が狭くなる
脳梗塞、脳腫瘍 視覚情報が正しく処理されず、視力障害が起こる

SLがないとどうなるの?

SLがないとどうなるの?

– 光を感知する大切な細胞、視細胞

私たちが普段、物を見ることができるのは、眼球の奥にある網膜という薄い膜に光を感じ取る特別な細胞、「視細胞」があるおかげです。視細胞には、明るい場所で色を見分ける「錐体細胞」と、暗い場所で明暗を感知する「桿体細胞」の二種類があります。

– SLがない状態とは?

SLとは、この視細胞が全く機能していない状態を指します。例えるなら、カメラのレンズは正常なのに、肝心のイメージセンサーが壊れてしまっている状態と言えるでしょう。

– 目を開けていても真っ暗な世界

SLがない状態では、たとえ目を開けていても光を感じることができません。周囲は常に真っ暗闇に包まれ、昼夜はおろか、目の前に人がいても全く認識できません。例えるなら、私たちは光を通して世界を見ていますが、SLの人は光が届かない世界で生きているようなものです。

– 生活への影響

当然ながら、日常生活には大きな支障が生じます。一人で安全に歩くことや、顔を見てコミュニケーションをとること、文字を読んで情報を得ることなど、視覚に頼るあらゆる行動が困難になります。周囲の人のサポートや、視覚以外の感覚を活用する訓練などが欠かせません。

視細胞の種類 役割
錐体細胞 明るい場所で色を見分ける
桿体細胞 暗い場所で明暗を感知する

SLと視力

SLと視力

– 光を感じる力、それがSL

私たちは普段、「視力」という言葉を使いますが、ものを見るためには視力以外にも大切な能力があります。それが、「SL」です。

視力検査を受けると、視力1.0、視力2.0のように数値で結果が出ます。この視力とは、対象物の形や大きさ、細かい部分をどれだけ正確に認識できるかを表すものです。視力検査で良い成績を取れても、実際にはぼやけて見えていたり、視界が狭かったりする場合は、SLが低下している可能性があります。

一方、SLとは、光を感知する能力のことです。例えるなら、カメラのレンズに光が入ってくる状態をイメージしてみてください。どんなに高性能なカメラでも、レンズに光が入ってこなければ何も写りません。

SLは、視力のように数値で測ることはできませんが、ものを見るための土台となる、非常に重要な能力です。SLが低下すると、視界が暗く感じたり、明暗の差が分かりにくくなったりします。

SLと視力は、それぞれ独立した機能ですが、どちらも私たちの視覚にとって欠かせない要素です。

項目 説明
視力 対象物の形や大きさ、細かい部分をどれだけ正確に認識できるかを示す指標。数値化が可能。
SL (Sensitivity to Light) 光を感知する能力。視覚の土台となる能力だが、数値化は困難。

SLを守るために

SLを守るために

「見る」ということは、私たちにとって当たり前のようで、実はとても大切な感覚です。しかし、スマートフォンやパソコンの長時間使用など、現代社会において目は常に負担にさらされており、知らず知らずのうちに眼の病気を発症している可能性もあります。失明リスクのある病気のひとつに、緑内障が挙げられます。緑内障は、視神経が障害されることで視野が狭くなる病気で、初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行してしまうケースが多い点が特徴です。一度失われた視力は、残念ながら取り戻すことができません。そのため、緑内障を早期に発見し、適切な治療を開始することが非常に重要です。緑内障を含め、眼の病気を予防し、健康な視力を保つためには、定期的な眼科検診が欠かせません。眼科専門医による診察と検査を受けることで、自覚症状がない段階でも、病気の兆候を早期に発見することができます。また、日頃からバランスの取れた食事を心がけ、十分な睡眠をとるなど、健康的なライフスタイルを送り、目をいたわることも大切です。

項目 詳細
病気 緑内障
原因 視神経の障害
症状 視野狭窄
※初期段階では自覚症状が少ない
治療のポイント 早期発見・早期治療が重要
※失われた視力は回復不可
予防と対策 定期的な眼科検診

バランスの取れた食事

十分な睡眠

目をいたわる