意外と知らない?近視と近方視力の違い

意外と知らない?近視と近方視力の違い

眼のことを教えて

先生、『近方視力』って、どういう意味ですか?

眼の研究家

良い質問だね。『視力』は、目が物をどれだけ細かく見分けられるかを表すんだけど、『近方視力』は特に近くのものを見る能力のことだよ。

眼のことを教えて

近くの物を見る能力…ですか。遠くのものを見る『遠視』とは違うんですか?

眼の研究家

その通り!『遠視』は遠くを見る力、『近視』は近くを見る力のことだよ。眼鏡を作る時などによく測るよね。

近方視力とは。

「近方視力」とは、近くのものを見る力のことで、眼科では普通30センチの距離で測ります。

近方視力とは?

近方視力とは?

「近方視力」とは、読んで字のごとく、近くにあるものを見るときの視力のことを指します。 一口に「視力」と言っても、遠くのものを見る視力と、近くのものを見る視力があるのです。

私たちは日常生活で、読書やスマートフォン、パソコン作業など、知らず知らずのうちに目を酷使してしまいがちです。遠くのものが見えにくいと感じて眼科を受診する人は少なくありませんが、実は近くのものもきちんと見えていないというケースも少なくありません。

目は、水晶体というレンズの厚さを調節することによって、遠くのものを見たり近くのものを見たりすることができます。しかし、年齢を重ねたり、目を酷使したりすることによって、この水晶体の調節機能が低下してしまいます。すると、近くの物が見えにくくなる、いわゆる「老眼」の状態に陥ってしまうのです。

自分の視力を正しく把握しておくことは、眼の健康を守る上で非常に大切です。見えにくいと感じたら、早めに眼科を受診するようにしましょう。

項目 説明
近方視力 近くにあるものを見るときの視力
視力低下の原因 加齢、目の酷使による水晶体の調節機能の低下
老眼 水晶体の調節機能が低下し、近くの物が見えにくくなる状態
推奨行動 見えにくいと感じたら、早めに眼科を受診

近視との違い

近視との違い

– 近視との違い「近くの物が見えにくい」というと、近視と混同されることがあります。確かに、どちらも視力に関係する言葉ですが、実際には異なる意味を持っています。近視は、遠くの物がぼやけて見える屈折異常のことを指します。これは、眼球の形状や水晶体の屈折率に問題があり、網膜に正しく光が焦点を結ばないために起こります。遠くのものほどピントが合いにくくなり、視力が低下します。一方、近方視力は、文字通り「近くのものを見る能力」を表す言葉です。これは病気や症状ではなく、あくまでも視機能の一つです。近視であっても、近くのものを見る能力である近方視力は正常な場合があります。逆に、近視ではない人でも、加齢や眼精疲労などによって近方視力が低下することがあります。このように、近視と近方視力は全く異なる概念です。近視は屈折異常という病気の一種であり、近方視力は視機能の一つに過ぎません。そのため、近視であっても近方視力が良好な場合もあれば、近視ではなくても近方視力が低下している場合もあるのです。

項目 説明
近視 遠くの物がぼやけて見える屈折異常
眼球の形状や水晶体の屈折率に問題があり、網膜に正しく光が焦点を結ばないために起こる
近方視力 近くのものを見る能力
病気や症状ではなく、視機能の一つ

近方視力の測り方

近方視力の測り方

眼科では、通常30センチメートルの距離から専用の表を用いて、近くを見る能力を測ります。この表には、様々な大きさの文字が並べられており、どれぐらい小さな文字まで見分けられるかを調べます。

検査を受ける方の年齢や状態に合わせて、測定に使う道具や距離が変わることがあります。

また、眼科でなくても、新聞や本など、普段から目にしているものを使って、近くの物が見えにくくなっていないかを確認することもできます。この場合、自分にとって見やすいと感じる距離と文字の大きさを把握することが大切です。あまり近くで見すぎたり、目をこらして見続けたりすると、目に負担がかかってしまうので注意が必要です。

自分の視力の特徴を知ることは、日常生活でより快適に過ごすために役立ちます。見え方に違和感を感じたら、眼科を受診して相談してみましょう。

検査場所 方法 ポイント
眼科 専用の表を用いて、30cmの距離から様々な大きさの文字を見分ける 年齢や状態に合わせて、測定に使う道具や距離が変わることがある
自宅 新聞や本などを使って、近くの物が見えにくくなっていないか確認する
  • 自分にとって見やすいと感じる距離と文字の大きさを把握する
  • あまり近くで見すぎたり、目をこらして見続けたりしない

近方視力の重要性

近方視力の重要性

現代社会において、近くのものを見る能力である近方視力は、私たちが日々を送る上で欠かせないものとなっています。スマートフォンやパソコン、タブレット端末の普及により、私たちは画面を凝視する時間が以前と比べて格段に増えました。書類作成や読書など、従来から行われてきた作業に加え、動画視聴やゲーム、SNSの利用など、現代人の生活はデジタル機器なしには成り立たなくなってきています。
このような状況下において、近方視力の低下は、眼精疲労や肩こり、頭痛といった身体的な不調だけでなく、集中力の低下や作業効率の悪化にも繋がることがあります。また、視力の低下を自覚しながら放置してしまうと、眼疾患のリスクを高める可能性も考えられます。
快適な日常生活を送るため、そして目の健康を末永く守るためにも、自身の近方視力に関心を持ち、定期的な眼科検診を受けるようにしましょう。眼科では、視力検査や屈折検査などを通して、眼の状態を詳しく調べることができます。また、日常生活においても、目を酷使する機会が多い方は、意識的に休憩時間を取り入れるなど、目を労わる習慣を身に付けることが大切です。

現代社会における近方視力 課題 対策
  • スマホ、パソコン、タブレット端末の普及により、画面を凝視する時間が増加
  • 書類作成、読書に加え、動画視聴、ゲーム、SNSなどデジタル機器への依存度が高い
  • 近方視力の低下による眼精疲労、肩こり、頭痛
  • 集中力低下や作業効率悪化
  • 放置すると眼疾患のリスク増加
  • 自身の近方視力に関心を持つ
  • 定期的な眼科検診(視力検査、屈折検査など)
  • 目を酷使する場合は意識的に休憩を取る
  • 目を労わる習慣を身につける