
目の白い部分にできる白い影、翼状片とは
- 翼状片とはどんな病気?翼状片は、眼の表面を覆う透明な膜である結膜の一部が、変化して角膜に侵入してくる病気です。結膜は、眼球の白い部分を覆っている膜で、角膜は、眼球の前面にある透明な膜です。この二つの膜の境目あたりから、組織が三角形状に伸びてくることから「翼状片」と呼ばれています。翼状片は、通常、鼻側にできますが、まれに耳側にできることもあります。初期の段階では、自覚症状がほとんどありません。しかし、次第に大きくなるにつれて、様々な症状が現れてきます。例えば、視界がかすんだり、目が充血したり、異物感を感じたりすることがあります。また、翼状片が大きくなると、角膜を圧迫し、形を歪ませてしまうことがあります。その結果、ものが二重に見えたり、ぼやけて見えたりする乱視と呼ばれる状態になることがあります。翼状片の詳しい原因はまだ解明されていませんが、紫外線やほこり、風の影響など、長期間にわたって眼に刺激が加わることで発症すると考えられています。そのため、屋外での活動が多い方や、乾燥した地域に住んでいる方は、注意が必要です。