
目の健康のカギ?「輪部」の役割
私たちの目は、まるで精巧に作られたカメラのようです。カメラがレンズを通して光を取り込み、映像を写し出すように、私たちの目も光を感知し、視覚として認識しています。
この目の構造の中で、角膜はカメラのレンズに相当する重要な部分です。角膜は黒目の部分を覆う透明な膜で、外から入ってきた光を最初に屈折させ、眼球内部へと導く役割を担っています。
そして、角膜の周辺部、ちょうど白目と黒目の境目にある細い帯状の部分を「輪部」と呼びます。この輪部は、わずか1~2ミリほどの幅しかありませんが、目の健康を保つ上で非常に重要な役割を担っています。
輪部は、角膜と強膜(白目)、そして結膜(白目を覆う薄い膜)の3つの組織が接する場所であり、角膜に栄養を供給したり、眼球内部を保護する免疫機能に関与したりしています。また、眼圧を調節する役割も担っており、緑内障などの病気とも深く関わっています。
このように、輪部は一見目立たない部分ではありますが、私たちの視覚を維持するために非常に重要な役割を担っているのです。