
角膜内皮細胞を測る!スペキュラーマイクロスコープ
私たちの目は、まるでカメラのレンズのように、常に外界から光を取り入れて景色を映し出しています。そして、実際にカメラのレンズと同じように、目にもレンズの役割を果たす部分があり、それを角膜と呼びます。角膜は、黒目と呼ばれる部分の表面を覆う透明な膜で、外界の光を目の奥にある網膜へと導く、とても大切な役割を担っています。
この角膜の裏側には、角膜内皮細胞と呼ばれる細胞がぎっしりと並んでいます。これらの細胞は、角膜が常に一定の厚さを保ち、透明性を維持できるように、ちょうどポンプのように、角膜内に溜まりすぎた水分を排出する働きをしています。
しかし、加齢や目の病気、コンタクトレンズの長期装用など、様々な原因によって、この角膜内皮細胞は減少したり、機能が低下したりすることがあります。すると、角膜は水分をうまく排出することができなくなり、むくんでしまいます。角膜がむくむと、光を正しく通すことができなくなり、視界がぼやけてしまうのです。
そのため、角膜内皮細胞は、私たちの目が正常に機能し、クリアな視界を保つために、非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。