
視力検査でおなじみ?ランドルト環について
- ランドルト環とは?視力検査を思い浮かべると、多くの人が「C」のような形をした記号を思い出すのではないでしょうか。あの記号こそ、視力検査で広く用いられる「ランドルト環」です。正式には「ランドルト氏環」と呼び、19世紀末にスイスの眼科医であるエドマンド・ランドルトによって考案されました。ランドルト環は、円の形をしており、その円周の一部に一定の幅の切れ込みが入っているのが特徴です。この切れ込みは、円の大きさに対して決まった割合で幅と長さが定められています。そして、視力検査では、この切れ込みがどの方向を向いているかを識別することで、視力を測定します。視力検査表には、大きさの異なるランドルト環が並べられています。検査を受ける人は、決められた距離からこれらの環を見つめ、切れ込みの方向を答えていきます。 正しく答えられる距離が遠くなるほど、また、正しく答えられる環が小さくなるほど、視力が高いと判定されます。ランドルト環は、そのシンプルな形状と、視力を正確に測定できるという利点から、世界中で広く採用されています。 日本でも、学校や職場での健康診断など、様々な場面で視力検査に用いられています。