
涙の秘密の道:涙小管
私たちは、うれしい時、悲しい時、あるいは目にゴミが入った時など、様々な場面で涙を流します。この涙は、私たちの感情を表現したり目を守ったりと、大切な役割を担っています。では、この涙はどこから生まれて、どこへ流れていくのでしょうか?
涙の旅の出発点は、「涙点」と呼ばれる場所です。涙点は、ちょうど目頭にある小さな穴のことです。生まれたばかりの涙は、まずこの涙点に集まります。その後、涙は「涙小管」と呼ばれる細い管を通って、さらに先へと進んでいきます。涙小管は、目頭にある涙点と、そこから鼻の横にある「涙嚢」という場所をつないでいます。
涙小管は、ちょうど目から鼻へ続く、秘密のトンネルのようなものです。このトンネルを通って、涙は涙嚢へと流れ込みます。涙嚢は、涙を一時的にためておく、小さな袋のような役割をしています。そして、涙嚢にたまった涙は、最終的に鼻の奥へと流れていくのです。このように、涙は涙点から始まり、涙小管、涙嚢を通って、鼻へと続く、長い旅をしています。