
最新治療!モザイクシステム導入
- 円錐角膜と治療法円錐角膜は、眼球の表面にある透明な膜である角膜が、徐々に薄くなってしまう病気です。角膜は、カメラのレンズのように光を集めて網膜に像を結ぶ役割を担っています。 健康な角膜は、滑らかなドーム状をしていますが、円錐角膜では徐々に角膜の中央部分が薄くなり、円錐のように突出してしまうため、光を正しく屈折させることができなくなり、視力が低下します。初期には、物が歪んで見えたり、かすんで見えたりする程度の症状ですが、進行すると視力が著しく低下し、日常生活に支障をきたすこともあります。また、円錐角膜は、視力低下だけでなく、乱視も進行するという特徴があります。従来の治療法としては、メガネやコンタクトレンズによる視力矯正が一般的でした。しかし、これらの方法はあくまで視力を矯正するものであり、病気の進行を抑制することはできません。近年では、角膜の形状を安定させる治療法として、「角膜クロスリンキング」という方法が注目されています。 これは、特殊な薬剤と紫外線を照射することで、角膜のコラーゲン繊維の結合を強化し、角膜の形状を安定させる治療法です。 角膜クロスリンキングは、円錐角膜の進行を抑制する効果が期待できるため、早期に診断・治療することが重要です。