
眼科で使うミドリンってどんな薬?
- ミドリンとは眼科で目の検査を受けるとき、瞳孔を大きく広げるために点眼薬が使われることがありますね。その際に使われる薬の一つに「ミドリン」というものがあります。正式名称を「トロピカミド・フェニレフリン散瞳剤」といい、二つの薬が協力して瞳孔を広げる効果を発揮します。一つ目の成分である「トロピカミド」は、瞳を開く筋肉に直接働きかけて、瞳孔を大きくする役割を担います。もう一方の「フェニレフリン」は、瞳を閉じる筋肉の働きを弱めることで、トロピカミドの効果を助けます。フェニレフリンが瞳を閉じる力を抑制することで、トロピカミドによって開かれた瞳孔の状態がより長く続くようになるのです。このように、ミドリンは二つの成分の働きによって、短時間で瞳孔を大きくし、その状態を一定時間保つことができるのです。この作用を利用して、医師は眼底検査などをスムーズに行うことができます。