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目の病気

まぶたにできる黄色いしこり?黄色板症について解説

皆さんは、朝起きて鏡を見たとき、まぶたに黄色っぽいしこりを見つけたことはありませんか? まぶたにできる黄色っぽいしこりのことを「黄色板症」といい、見た目に気になる方も多いかもしれません。今回は、この黄色板症について詳しく解説していきます。 黄色板症は、皮膚の下にコレステロールが蓄積することで発生します。主に、まぶたの上や下に現れやすく、黄色っぽく、少し隆起した、やわらかいしこりが特徴です。通常、痛みやかゆみなどの症状はありませんが、まれに大きくなってしまうこともあります。 黄色板症は、基本的に治療の必要はありません。しかし、見た目が気になる場合は、手術で取り除くことも可能です。手術は、局所麻酔で行われ、比較的簡単な処置で済みます。 ただし、自己判断で潰したり、刺激したりすることは避けましょう。皮膚に傷がつき、細菌感染を起こす可能性があります。気になる症状がある場合は、眼科を受診し、医師の診断を受けるようにしてください。
近視

近視ってどんな状態?

- 近視とは近視は、ものを見るときに、網膜よりも手前で焦点が合ってしまい、遠くのものが見えにくくなる状態を指します。遠くのものを見るとぼやけて見える一方、近くのものははっきり見えることが多いです。私たちの目は、カメラのレンズのように、眼球内にある水晶体で光の屈折を調整し、網膜に像を結んでいます。網膜に正しく像を結ぶことで、私たちはものを見ることができます。 しかし、近視の場合、眼球の形が通常よりも縦長になっている、あるいは水晶体の屈折力が強すぎるなどの理由で、網膜よりも手前で焦点が合ってしまいます。そのため、遠くのものを見るとぼやけてしまうのです。近視は、遺伝や環境など、様々な要因によって引き起こされると考えられています。特に、現代社会では、スマートフォンやパソコンの長時間使用など、近くを見る機会が増えたことで、近視の prevalence が増加傾向にあると言われています。近視を矯正するには、眼鏡やコンタクトレンズを使用するのが一般的です。これらの矯正器具は、光の屈折を調整することで、網膜に正しく像を結ぶようにサポートします。 また、近年では、レーシックなどの手術で近視を矯正する選択肢も増えています。
視力

視力検査と矯正視力

私たちの生活において、視覚からの情報は非常に大切です。はっきりと物を見るためには、健康な目を保つことが重要となります。そのために欠かせないのが視力検査です。視力検査は、現在の目の状態を正しく知るための第一歩と言えるでしょう。 視力検査では、遠くにある文字の見え方を測ることで、今の視力がどれくらいなのかを調べます。これは、多くの人が認識している視力検査の方法でしょう。しかし、視力検査はそれだけではありません。視力検査では、視力だけでなく、眼圧や眼球の形状、目の奥の網膜の状態なども調べます。これらの検査を通して、緑内障や白内障、加齢黄斑変性症といった目の病気を早期に発見することができます。 自覚症状がないまま病気が進行している場合もあります。そのため、定期的に眼科を受診し、視力検査を受けることが大切です。特に、糖尿病や高血圧などの基礎疾患がある方や、家族に目の病気を患った方がいる場合は、より注意が必要です。 視力検査は、特別な準備や費用も必要なく、簡単に受けることができます。健康な目を保つため、そして、見え方の変化を見逃さないためにも、定期的な視力検査を心がけましょう。
目の病気

強膜炎:眼の白目の炎症

強膜炎は、眼球の外側を覆う白い膜「強膜」に炎症が起こる病気です。この強膜は、眼球の形を保ち、大切な眼球内部を保護する役割を担っています。 強膜炎を発症すると、強膜の部分が赤く充血したり、目に痛みを感じたり、視界がぼやけたりといった症状が現れます。多くの場合、左右どちらか片方の目に症状が現れますが、両目に症状が現れることもあります。 強膜炎の原因は、まだはっきりと解明されていません。しかし、免疫の異常や、細菌やウイルスなどの感染が原因となる場合、関節リウマチなどの他の病気が関係している場合など、様々な要因が考えられています。 強膜炎は、適切な治療を行わないと、視力低下や失明などの重い合併症を引き起こす可能性があります。そのため、早期発見・早期治療が非常に重要です。 眼の充血や痛み、視力低下など、少しでも異常を感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。自己判断で市販の目薬などを使用するのは大変危険です。眼科で医師の診察を受け、適切な治療を受けるようにしてください。
目の構造

眼球の白目部分、強膜ってなに?

目の白い部分は一般的に「白目」と呼ばれていますが、医学的には「強膜」と言います。強膜は、眼球の外側を包むように覆っている、白くて丈夫な膜のことです。 例えるなら、テントの白い布のようなもので、その内側にある大切なものを守るという重要な役割を担っています。 強膜は、眼球の形を保つ役割と、眼球内部を保護する役割を担っています。 強膜は、コラーゲンという線維状のタンパク質と、エラスチンという弾力性のあるタンパク質を多く含む組織でできています。これらのタンパク質が、強膜に強度と弾力性を与えています。 強膜は、いくつかの層で構成されていますが、血管はほとんどありません。 そのため、強膜は通常は白く見えますが、病気や怪我などによって充血したり、黄色く変色したりすることがあります。 強膜は、眼球を保護するために非常に重要な組織であるため、病気や怪我をした場合は、速やかに眼科を受診することが大切です。
近視

強度近視:視力への影響と理解を深める

- 強度近視とは私たちがものを見るとき、目のレンズである水晶体で光を屈折させ、網膜というスクリーンに像を結んでいます。この時、眼球の長さと水晶体の屈折力のバランスが取れていると、網膜上に正しく像が結ばれ、はっきりとした視界が得られます。 しかし、眼球が通常よりも奥行き方向に長くなったり、水晶体の屈折力が強すぎたりすると、網膜よりも手前で光が焦点を結んでしまい、遠くのものにピントが合わなくなってしまいます。これが近視です。強度近視とは、この近視の中でも特に度数が強い状態を指します。一般的に、-6.25ジオプター~-10.0ジオプターの度数を強度近視と呼び、これは裸眼視力でおよそ0.02~0.06程度に相当します。 これは、強度近視の方は、眼鏡やコンタクトレンズなどの矯正器具を用いなければ、日常生活を送る上で大変不便な状態であることを意味します。
目の病気

プールで流行する目の病気とは?

待ちに待った夏の到来。海やプールに出かける計画を立てている方も多いのではないでしょうか。青い空の下、太陽の光を浴びながら水に潜る喜びは、格別なものがあります。しかし、楽しいレジャーの裏側には、感染症という危険も潜んでいることを忘れてはいけません。特に、多くの人が利用するプールは、目に見えない病原菌にとって格好の繁殖場所となる可能性があります。今回は、プールで人から人へとうつりやすい目の病気である「急性出血性結膜炎」について詳しく解説していきます。プールに入る前に、その原因や症状、予防策についてしっかりと理解しておくことが大切です。
近視

悩める視界のモヤモヤ、その正体は近視?

- 近視とは近視とは、遠くのものを見るときに、ぼやけて見えたり、はっきり見えなかったりする状態を指します。一方で、近くのものは比較的はっきりと認識することができます。では、なぜ遠くのものがぼやけて見えてしまうのでしょうか。私たちの目は、カメラのレンズのように、水晶体で光の屈折を調節しながら、網膜というスクリーンに像を映し出しています。網膜に映し出された情報は、視神経を通じて脳に伝えられ、私たちはものを見ることができています。近視の場合、この水晶体の調節機能がうまく働かず、遠くから届く光が網膜よりも前で焦点を結んでしまうのです。網膜上で焦点がずれてしまうために、遠くのものがぼやけて見えるのです。では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?主な原因としては、眼球の前後径が長くなってしまっていることが挙げられます。本来であれば、網膜の位置に光が焦点を結ぶはずが、眼球が長くなることで焦点の位置が網膜よりも手前になってしまい、遠くのものが見えにくくなるのです。また、遺伝や環境も近視の発症に影響を与えると考えられています。例えば、長時間スマートフォンや読書をするなど、近くのものを見続ける習慣があると、近視のリスクが高まると言われています。近視は、眼鏡やコンタクトレンズを使用することで、矯正することができます。また、近年ではレーシック手術などの外科的治療も選択肢の一つとなっています。
目の構造

眼球の白目部分!強膜の役割とは?

私たちは普段、人の目を見て「黒目」と「白目」の部分があることを認識しています。このうち「白目」の部分を指すのが「強膜」です。強膜は、眼球の外側を覆う丈夫な膜のような組織で、例えるならサッカーボールの表面のようなものです。サッカーボールの中身を守るために表面が丈夫なように、強膜は眼球の形を保ち、内部組織を外部の衝撃や圧力から守るという重要な役割を担っています。 強膜は、主にコラーゲンという線維状のタンパク質からできています。このコラーゲン線維が複雑に絡み合うことで、強膜は高い強度と弾力性を持ち合わせています。また、強膜は白く濁った色をしていますが、これはコラーゲン線維の密度が高く、光を透過しにくい性質を持っているためです。 強膜は、単に眼球を保護するだけでなく、眼球運動をスムーズに行うためにも重要な役割を担っています。眼球運動は、眼球に付着した6本の筋肉(外眼筋)の収縮と弛緩によって行われますが、強膜はこれらの筋肉が付着する土台としての役割を果たしています。強膜がなければ、眼球運動は不安定になり、視覚にも影響が出てしまう可能性があります。
近視

強度近視:視力への影響と注意すべきこと

- 強度近視とは強度近視とは、視力が特に悪い近視の状態を指します。ものをはっきり見るためには、光が眼球の中で適切に屈折し、網膜に像を結ぶ必要があります。しかし、近視の場合、眼球が長すぎる、もしくは角膜や水晶体の屈折力が強すぎるために、網膜よりも手前で光が焦点を結んでしまい、遠くのものがぼやけて見えます。 近視の中でも、その度合いが強く、-6.25ジオプター(D)以上の場合を強度近視と呼びます。ジオプターとは、レンズの屈折力を表す単位で、数値が大きいほど近視の度合いが強いことを示します。強度近視は、-10.0Dに達することもあります。 強度近視では、視力が0.1以下にまで低下し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。具体的には、信号や看板、人の顔が識別しにくくなるため、車の運転やスポーツ、仕事や学業にも影響が出ることがあります。また、強度近視は、網膜剥離や緑内障、黄斑変性症などの目の病気を併発するリスクも高いため、注意が必要です。
視力

矯正視力とは?

私たちは日頃から、物を見る能力、すなわち視力に頼って生活しています。視力の状態を知るために、眼科では視力検査を行います。視力検査では、一般的に「裸眼視力」と「矯正視力」の二つを測定します。 「裸眼視力」とは、そのままの意味で、眼鏡やコンタクトレンズを一切使用せず、その方の目の力だけで測った視力を指します。この値は、その方の目が本来持っている視力を示す指標となります。 一方、「矯正視力」は、眼鏡やコンタクトレンズを用いて視力を補正した状態で測定した視力を意味します。つまり、眼鏡やコンタクトレンズによって、どの程度視力が向上する可能性があるかを示す指標となります。 視力検査では、これらの二つの視力を測定することで、その方の視力に関する様々な情報を得ることができます。例えば、裸眼視力が低くても、矯正視力が高い場合は、眼鏡やコンタクトレンズを使用することで、視力を大きく改善できる可能性があります。逆に、裸眼視力と矯正視力の差が小さい場合は、眼鏡やコンタクトレンズによる視力矯正の効果が低い可能性も考えられます。 視力検査の結果は、単なる数字ではなく、目の健康状態や視力矯正の可能性を知るための大切な情報源です。そのため、視力検査を受ける際には、それぞれの視力の意味を理解しておくことが大切です。
近視

ものが見えにくい?それは近視かも

- 近視とは近視とは、遠くにある物を見た時に、その像が眼球の中の網膜よりも前で結んでしまうために、物がぼやけて見える状態を指します。遠くにある物ほど見えにくく、反対に近くの物は比較的はっきりと見えるという特徴があります。私たちの目は、カメラのレンズのように、入ってきた光を屈折させて網膜に像を結びます。網膜に正しく像を結ぶことで、私たちは物事をはっきりと認識することができます。しかし、近視の場合、眼球の構造に原因があり、光が正しく屈折せず、網膜の手前で像を結んでしまいます。近視の原因として最も多いのは、眼球の奥行きが正常よりも長くなってしまっていることです。また、眼球の前面にある角膜のカーブが強すぎることも、近視の原因の一つです。これらの原因により、光が過剰に屈折し、網膜よりも前で焦点を結んでしまうため、遠くの物がぼやけて見えてしまいます。近視は、眼鏡やコンタクトレンズの装用によって矯正することができます。また、近年ではレーザー手術などの外科的治療も選択肢の一つとなっています。
目の構造

眼球の白目部分!強膜の役割とは?

眼球は、外界からの光を感知し、脳に視覚情報を送るための重要な器官です。その繊細な機能を維持するために、眼球は堅牢な構造で守られています。その中でも、強膜は眼球の外側を覆う白く丈夫な組織であり、眼球の形を保つという重要な役割を担っています。 強膜は、例えるならば、ボールの表面のようなものです。ボールが内側から空気の圧力を受けて形を保つのと同様に、強膜も眼球内部からの圧力に耐え、その形を維持しています。もしも強膜がなければ、眼球はしぼんでしまい、正常な視覚機能を果たすことはできません。 強膜の強靭さは、コラーゲンという線維状のタンパク質が網目状に密に詰まっていることによって生まれます。この構造により、強膜は外部からの衝撃から眼球を守る役割も果たしています。 このように、強膜は、その強靭さによって眼球の形を維持し、外部からの衝撃から保護することで、私たちがはっきりと物を見るために欠かせない存在なのです。
近視

強度近視:視力への影響と対策

- 強度近視とは強度近視とは、近視の中でも特に視力が悪い状態を指します。視力の度合いを表す単位としてディオプター(D)を用いますが、一般的に-6.25Dから-10.0Dまでの範囲を強度近視と分類します。近視は、眼球の前後径が長すぎる、あるいは角膜や水晶体の屈折力が強すぎるために、網膜よりも手前で光が集まってしまい、遠くのものがぼやけて見える状態です。強度近視は、この眼球の形状の異常がさらに顕著なため、網膜に像が正しく結ばれず、視力が低下します。強度近視の場合、眼鏡やコンタクトレンズを使用しても視力矯正が難しい場合があり、日常生活において様々な不便が生じます。例えば、運転免許の取得が難しくなったり、仕事や学業の選択肢が狭まることもあります。また、強度近視は、網膜剥離や緑内障、黄斑変性症などの目の病気を併発するリスクが高くなるため、注意が必要です。強度近視の進行を抑制するためには、幼少期からの適切な視力管理が重要です。読書やスマホなどを長時間続ける場合は、こまめな休憩を挟む、適切な照明環境を整えるなど、目に負担をかけすぎないよう心がけましょう。また、定期的な眼科検診を受けることで、早期発見・早期治療にも繋がります。
視力

分かりやすい矯正視力の話

- 矯正視力とは 普段の生活で、遠くの景色や看板の文字などがぼやけて見えづらく感じることはありませんか?このような視力の問題を抱えている方は多くいらっしゃいますが、その解決策の一つとして、眼鏡やコンタクトレンズの使用が挙げられます。これらの矯正器具を用いることで、視界がクリアになり、快適な生活を送ることができるようになる可能性があります。 眼鏡やコンタクトレンズを使用した状態で測定した視力のことを「矯正視力」といいます。 一方で、矯正器具を使用せずに測定した視力のことを「裸眼視力」といいます。裸眼視力が低い場合でも、適切な矯正器具を用いることで視力が向上し、鮮明に見えるようになることがあります。 例えば、遠くにある信号機の色がぼやけて見分けづらい方が、眼鏡をかけることで、はっきりと信号の色を識別できるようになることがあります。この時、眼鏡をかけて測定した視力が矯正視力となります。 矯正視力は、視力検査によって測定されます。視力検査では、一般的に「ランドルト環」と呼ばれる、アルファベットの「C」に似た形の図形を用います。この図形の切れ目の向きを正しく答えることで、視力を測定します。 矯正視力が高いほど、視力が良いということになります。 矯正器具を用いることで、多くの方が快適な視界を手に入れることができますので、視力に不安を感じたら、眼科医の診察を受けることをおすすめします。