「イ」

感染症

プール熱の予防と対策

- 咽頭結膜熱とは咽頭結膜熱は、アデノウイルスというウイルスに感染することで発症する病気です。その名前の通り、喉の奥にある咽頭と、目の表面を覆う結膜に炎症が起こるのが特徴です。主な症状として、喉の痛みや発熱が現れます。喉の痛みは、食事や飲み物を飲み込む際に強く感じることがあります。また、38度以上の高い熱が出ることも少なくありません。さらに、目の症状として、白目が充血したり、涙が止まらなくなったり、まぶたが腫れてしまうこともあります。これらの症状に加えて、咳や鼻水などの風邪によく似た症状が出ることもあります。咽頭結膜熱は、夏場に流行しやすい病気として知られています。これは、アデノウイルスが、プールの水など、水の中で長時間生きることができるためです。プールで感染するケースが多いため、「プール熱」と呼ばれることもあります。感染経路としては、ウイルスに汚染された水に触れたり、咳やくしゃみによって飛沫が体内に入ったりすることで感染します。 また、タオルや食器の共用によっても感染することがあります。咽頭結膜熱は、特効薬がないため、症状を和らげるための治療が中心となります。十分な休養と水分補給を心がけ、医師の指示に従って適切な処置を受けましょう。
その他

レーシックは医療費控除の対象?

- 医療費控除とは?医療費控除とは、1年間にかかった医療費が一定額を超えた場合、その超えた分の金額に応じて所得税が一部還付される制度です。 医療費負担を軽減するための制度となっており、自分自身だけでなく、家族のために支払った医療費も対象に含まれます。 例えば、年収500万円の人が年間で20万円の医療費を支払った場合、一定の計算式に基づいて医療費控除の対象額が決定されます。もし、その対象額が10万円だった場合、10万円分の医療費が所得から控除され、結果として支払う税金が軽減される仕組みです。 医療費控除は、病院での診療費や治療費、薬代など、医療に関する様々な費用が対象となります。ただし、美容目的の施術や健康食品の購入費用などは対象外となるため注意が必要です。 医療費控除を受けるためには、確定申告を行う必要があります。医療費の領収書などを保管しておき、確定申告の期間内に税務署へ申告を行いましょう。
その他

インフォームドコンセント:医療における納得と選択

- インフォームド・コンセントとは医療現場において「インフォームド・コンセント」は、患者さんが自らの意思で治療方針を決定する権利を保障するために非常に大切です。これは単に医師の説明に同意するだけではなく、「正しい情報を受け取った上で納得し、合意する」ことを意味します。具体的には、医師は患者さんに対して、病気の状態や治療の内容、その効果だけでなく、起こりうるリスクや副作用、治療にかかる費用、他の治療法の選択肢とそのメリット・デメリットなどを分かりやすく丁寧に説明しなければなりません。患者さんが理解できない専門用語は避け、図や模型などを用いることも有効です。患者さん側も、疑問点があれば遠慮なく質問し、納得するまで説明を求めることが重要です。また、治療法やそのリスク、費用などを理解した上で、治療を受けるか、受けないのか、他の治療法を選択するのかを、最終的には患者さん自身が決定します。インフォームド・コンセントは、患者さんと医師がお互いを尊重し、信頼関係を築きながら、より良い治療を目指すために欠かせないプロセスと言えます。
レーシック

イントラレースFSレーザー:より安全な視力矯正へ

- イントラレースFSレーザーとはイントラレースFSレーザーは、アメリカのイントラレーシック社が開発した、視力矯正手術、特にレーシック手術において使用される最新のレーザー機器です。従来のレーシック手術では、角膜を円形に削り、レンズのような役割を果たす部分を調整することで視力を矯正します。その際、まず角膜の表面に「フラップ」と呼ばれる薄い蓋を作る必要があり、従来はマイクロケラトームという刃物が用いられていました。 しかし、イントラレースFSレーザーはこのフラップ作成をレーザー光線で行うことができる画期的な技術です。具体的には、フェムト秒レーザーと呼ばれる極めて短いパルス光線を角膜に照射します。すると、角膜の内部に微細な気泡が発生します。この気泡を繋げることで、フラップを作成します。 刃物を全く使用しないため、より正確で安全性の高いフラップの作成が可能となりました。イントラレースFSレーザーの登場により、レーシック手術はさらに進化し、患者さんにとってより安全で、より質の高い視力回復を実現できるようになりました。
レーシック

イントラレーシック:進化したレーシックとは?

- イントラレーシックとはイントラレーシックは、近視や遠視、乱視といった視力の屈折異常を矯正する手術です。 眼鏡やコンタクトレンズに頼らずに、裸眼でクリアな視界を取り戻したいと願う方にとって、一つの選択肢となりえます。従来行われてきたレーシック手術と同様に、イントラレーシックでも角膜に薄い蓋(フラップ)を作成し、エキシマレーザーを照射して角膜の形状を変化させることで視力矯正を行います。 イントラレーシックが従来のレーシック手術と大きく異なる点は、フラップの作成方法にあります。従来のレーシックではマイクロケラトームと呼ばれる医療用の刃物を用いてフラップを作成していました。一方、イントラレーシックでは、フェムト秒レーザーという極めて短いパルス幅を持つ特殊なレーザーを用いることで、刃を使わずに角膜にフラップを作成することが可能です。 フェムト秒レーザーを用いることで、フラップの厚みや形状をより精密に制御することができ、患者様一人ひとりの目の状態に合わせた、より安全で正確な治療が可能となりました。
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眼科手術の指導医「インストラクター」とは?

目の病気の治療や手術の方法は、日々進歩しています。その中でも、近年注目されているのが、ICLというレンズを目に埋め込んで視力を矯正する手術です。この手術は、レーザーを使って視力を矯正する手術とは違う方法であり、より良い視力矯正の方法として期待されています。 ICL手術は、高度な技術と知識が必要とされる手術です。そこで、重要な役割を担うのが、指導医と呼ばれるインストラクターの存在です。インストラクターは、ICL手術を行う医師免許を持つ人が、安全に手術を行えるように指導、教育する役割を担っています。具体的には、手術の見学や練習を通して技術指導を行うとともに、ICL手術に関する知識や技術を指導します。さらに、手術中に起こりうる様々な状況を想定した訓練なども行います。インストラクターの指導のもと、医師は技術を磨き、知識を深め、患者に安全で確実な手術を提供できるようになるのです。 つまり、インストラクターは、患者さんが安心して手術を受けられるように、未来のICL手術を担う医師を育てる重要な役割を担っていると言えます。
ICL

眼科手術の指導者、インストラクターの役割

- インストラクターとは目の治療を行う医療機関には、様々な役割を持った医師がいます。その中でも、特定の治療や手術方法について、他の医師に指導を行う医師のことをインストラクターと呼びます。特に、近年、近視や乱視の治療法として注目されているICL(有水晶体眼内レンズ挿入術)という手術では、インストラクターの存在が非常に重要視されています。ICLは、眼球内に特殊なレンズを挿入することで視力を矯正する手術ですが、安全かつ確実に行うには、高度な技術と知識が求められます。そこで、豊富な経験を持つ医師がインストラクターとして、これからICLを行う医師に対して、手術方法の手ほどきや指導を行うのです。インストラクターの役割は、手術の技術指導だけにとどまりません。ICLを行う医師が、手術を受ける患者さんを診察する際の注意点や、手術前の検査で注意すべき点、手術後の経過観察の方法など、手術の前後を通して、包括的な指導を行います。このように、インストラクターは、ICLを受ける患者さんが安心して手術を受けられ、良好な視力を得られるように、陰ながら支える重要な役割を担っていると言えるでしょう。
視力改善方法

小さな巨人!インジェクターってなに?

目の手術というと、顕微鏡で手術の様子を拡大して、レーザー光線のようなもので治療していくイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。もちろん、それらの機器も手術には欠かせませんが、影で手術を支える重要な医療機器が存在します。それが「インジェクター」です。 インジェクターは、手術中に眼球内の圧力を一定に保つための薬液や、手術に必要な色素を注入する役割を担っています。これらの薬液や色素は、非常に微量で、かつ正確な量を注入する必要があるため、人の手では困難です。そこで、インジェクターがその役割を担うことで、安全かつ正確な手術が可能となるのです。 インジェクターは、いわば手術を陰ながら支える「小さな巨人」と言えるでしょう。 目の手術は、非常に繊細で高度な技術が求められます。インジェクターは、医師の手術をサポートすることで、患者さんの視力回復に大きく貢献しています。
レーシック

視力低下の原因になる!?イングロースとは

目の手術は、医療技術の進歩により、以前より安全に行えるようになってきました。しかし、どんな手術にも、わずかながら合併症のリスクはつきものです。合併症の中には、術後に視力に影響を及ぼすものもあり、注意が必要です。 そのような合併症の一つに、「イングロース」という状態があります。 イングロースは、手術で切開した角膜の傷口が治る過程で、角膜の表面を覆っている細胞が、本来は存在しない角膜の内部に向かって入り込んでしまうことで起こります。 入り込んだ細胞は、角膜実質と呼ばれる層まで達してしまうこともあり、視界のかすみや、視力低下の原因となります。 イングロースは、白内障手術やレーシック手術など、様々な眼科手術後に起こる可能性があります。 イングロースは、初期の段階では自覚症状がない場合もありますが、進行すると、視界のかすみ、視力低下、まぶしさ、異物感などの症状が現れます。症状が重い場合は、手術が必要となることもあります。 目の手術を受けた後は、医師の指示に従って、定期的な検診を受けることが大切です。 また、目に異常を感じたら、すぐに眼科を受診するようにしましょう。
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眼科手術の指導者:インストラクター

- インストラクターとは眼科手術の中でも高度な技術を要するICL手術。この手術を安全かつ確実に行えるようになるためには、医師は専門的なトレーニングを受ける必要があります。そのトレーニングにおいて、指導医のような役割を担うのがインストラクターです。インストラクターは、豊富な経験と高度な技術を持つ眼科医の中から選ばれます。彼らは、ICL手術を安全に行うための知識や技術を、指導医として手術を学びたい医師に伝授します。具体的には、手術の見学や実際の手術における指導、手術器具の使い方、手術前の検査や手術後のケアまで、ICL手術に関するあらゆる指導を行います。さらに、インストラクターは、医師がICL手術の資格を取得するための試験対策もサポートします。試験に関する情報提供や模擬試験の実施などを通して、医師が自信を持って試験に臨めるよう指導します。このように、インストラクターは、医師がICL手術のエキスパートへと成長する過程を支える、いわば師匠のような存在と言えるでしょう。彼らの存在は、ICL手術を受ける患者さんの安全を確保するためにも、非常に重要です。
視力改善方法

眼内レンズ挿入の鍵!インジェクターとは?

- インジェクターとは インジェクターとは、眼内レンズを眼の中に挿入するための専用の医療器具です。 眼内レンズは、白内障や近視、乱視などの視力矯正のために、手術で眼の中に埋め込む人工レンズのことです。 眼内レンズは、そのままの状態では大きすぎて、眼の中に入れることができません。そこで、手術の際にインジェクターを使用します。 インジェクターは、非常に精密な構造をしており、眼内レンズを一時的に折りたたんだ状態にすることができます。 これにより、眼球に小さな切開創を作るだけで、眼内レンズを安全かつスムーズに挿入することが可能になります。 インジェクターの先端部分は、非常に細く、滑らかになっているため、眼内レンズの挿入時に、眼の組織を傷つけるリスクを最小限に抑えることができます。また、インジェクターには、様々な種類があり、使用する眼内レンズの種類や手術の方法によって、最適なものが選択されます。 このように、インジェクターは、眼内レンズを安全かつ確実に眼の中に挿入するために欠かせない医療器具であり、眼科手術において重要な役割を担っています。
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眼科手術を支える指導医:インストラクターの重要性

- インストラクターとは眼科手術の指導医であるインストラクターは、手術を安全に行うために欠かせない存在です。近年、近視や乱視を矯正する手術として注目されているICL手術を例に考えてみましょう。この手術は、眼の中にレンズを挿入するため、非常に繊細で高度な技術が求められます。眼科医は、患者さんの目にメスを入れる責任を負っているため、安全かつ正確に手術を行うために、教科書や講義だけでは得られない、実践的な技術や知識を身につける必要があります。そこで重要な役割を担うのが、インストラクターです。インストラクターは、豊富な経験と確かな技術を持つベテラン医師であり、手術の現場で、若手医師に対して直接指導を行います。具体的には、手術の手順や注意点などを丁寧に説明するだけでなく、実際に手術を見学させながら、ポイントやコツを伝授していきます。さらに、インストラクターは、若手医師が手術を行う際に、隣でサポートしたり、アドバイスを与えたりすることで、安全を確保します。このように、インストラクターは、若手医師の技術向上を支援し、患者さんが安心して手術を受けられる環境を作るために、重要な役割を担っていると言えるでしょう。
視力改善方法

眼内レンズ手術を支える縁の下の力持ち!インジェクターとは?

- インジェクターとはインジェクターとは、白内障手術や眼内レンズ挿入手術において、濁った水晶体を取り除いた後、代わりに眼の中に挿入する人工レンズである眼内レンズを、安全かつスムーズに挿入するために特別に作られた器具です。従来の眼内レンズ挿入術では、眼球に比較的大きな切開を入れて眼内レンズを挿入していました。しかし近年では、切開創を小さくできる折りたたみ式の眼内レンズが主流となっています。この折りたたまれた状態の眼内レンズを、小さな切開創から眼の中に挿入し、眼の中で正しく広げるために、インジェクターが用いられます。インジェクターは、非常に精密な構造をしており、眼内レンズを傷つけずに、ゆっくりと一定の力で押し出すことができるようになっています。また、眼の中は非常に繊細な組織でできているため、インジェクターの先端は、組織を傷つけないように滑らかな素材でできています。このように、インジェクターは、眼内レンズ挿入術において、患者さんの負担を軽減し、手術の安全性を高めるために欠かせない医療機器となっています。