ICL

視力改善方法

最新の近視治療!有水晶体眼内レンズとは?

- 白内障とは違うの? 「有水晶体眼内レンズ」と聞いても、一体どんなものか想像しにくいですよね。多くの方は「白内障」の手術を思い浮かべるのではないでしょうか。 白内障は、カメラに例えるとレンズの役割をする水晶体が濁ってしまう病気です。この濁りによって視界がぼやけたり、光が乱反射して眩しく感じたりします。そこで、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズである眼内レンズを挿入する手術を行います。 一方、有水晶体眼内レンズは、水晶体はそのまま残し、その近くにレンズを挿入して視力を矯正する方法です。主に近視や乱視を矯正する目的で行われます。 つまり、白内障手術のように濁った水晶体を除去するのではなく、元々ある水晶体は残したまま、眼の中にレンズを追加するという点が大きな違いです。
目の病気

円錐角膜とは?

- 円錐角膜の概要円錐角膜は、眼球の前面にある透明な層である角膜が、徐々に薄くなり、円錐のように突出してしまう病気です。 角膜は、カメラのレンズのように、外界からの光を集めて網膜に焦点を合わせ、鮮明な視界を得るために重要な役割を担っています。健康な角膜は、滑らかで丸みを帯びたドーム状の形をしています。しかし、円錐角膜を発症すると、この角膜が徐々に薄く、弱くなっていきます。そして、眼球内部からの圧力に耐えきれなくなり、徐々に円錐形に突出してしまうのです。この角膜の形の変化によって、光が正しく網膜に届かなくなり、視力が低下したり、ものが歪んで見えたり、 かすみ目、光がまぶしく見える、などの症状が現れます。 進行すると、視力が著しく低下し、日常生活に支障をきたすこともあります。円錐角膜は、比較的まれな病気で、10代から20代の若い世代に発症することが多いとされています。また、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患を持っている方は、発症リスクが高まると言われています。円錐角膜は、早期発見・早期治療が重要です。そのため、少しでも気になる症状があれば、早めに眼科を受診しましょう。
視力改善方法

最新の近視治療法!有水晶体眼内レンズとは?

- 有水晶体眼内レンズとは 眼の中のレンズである水晶体を取り除かずに、その前後にレンズを挿入して視力を矯正する手術に用いられるのが有水晶体眼内レンズです。 従来の眼内レンズ手術では、白内障などで濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを挿入していました。 一方、有水晶体眼内レンズは、健康な水晶体を残したまま、その前後にレンズを挿入します。 この手術の最大のメリットは、水晶体の調節機能を残せる可能性があることです。 水晶体は、厚さを変えることでピントを調節する役割を担っています。 従来の手術では水晶体を取り除いてしまうため、この調節機能は失われてしまいます。 しかし、有水晶体眼内レンズを用いることで、水晶体の調節機能を維持し、遠近両方の見え方を維持できる可能性が残されます。 ただし、誰もが有水晶体眼内レンズ手術を受けられるわけではありません。 適応条件やリスクなどを十分に理解した上で、医師とよく相談することが重要です。
乱視

矯正が難しい?不正乱視について解説

- 不正乱視とは私たちの目は、カメラのレンズのように、眼球の表面で光を屈折させて、網膜と呼ばれるスクリーンに像を結んでいます。このレンズの役割を果たすのが、角膜や水晶体です。これらの形が均一であれば、光は一点に集まり、クリアな視界が得られます。しかし、角膜や水晶体の表面に凹凸があったり、形が歪んでいたりすると、光は正しく屈折せず、網膜に一点で像を結ぶことができなくなります。その結果、物が歪んで見えたり、ぼやけて見えたり、二重に見えたりする症状が現れます。これが乱視です。乱視には、大きく分けて正乱視と不正乱視の二つがあります。角膜の形がラグビーボールのように楕円形になっている状態が正乱視で、眼鏡やソフトコンタクトレンズで矯正が可能です。一方、不正乱視は、角膜表面の傷や病気、手術後遺症などによって、角膜の形が複雑に乱れている状態を指します。原因は様々で、円円錐角膜や角膜移植後の乱視などが挙げられます。不正乱視は、正乱視のように単純なレンズでは矯正が難しく、ハードコンタクトレンズや特殊な眼鏡を用いるなど、それぞれの状態に合わせた治療が必要となります。
視力改善方法

最新の近視治療!有水晶体眼内レンズとは?

近年、視力が悪いことを矯正する方法として、メガネやコンタクトレンズ以外にも、手術を受けるという選択肢が広まっています。 その中でもレーシック手術は、一般的にも広く知られるようになりました。レーシック手術は、角膜をレーザーで削り、眼球の表面のカーブを調整することで、光の屈折率を変化させ、視力を矯正する治療法です。 しかし、レーシック手術は、すべての人に向いているわけではありません。角膜の厚さや形状によっては、手術が適応できないケースもあります。 そこで近年注目されているのが、「有水晶体眼内レンズ」を用いた治療法です。 これは、黒目の奥にある水晶体というレンズをそのまま残したまま、その手前に、眼内レンズを挿入する治療法です。 有水晶体眼内レンズによる治療は、レーシック手術に比べて、角膜への負担が少なく、比較的安全性の高い治療法と言えます。また、万が一、治療後に視力が変化した場合でも、レンズを取り出して元の状態に戻すことが可能です。 このように、有水晶体眼内レンズによる治療は、近視治療の新しい選択肢として期待されています。
視力改善方法

フェイキックIOL:視力矯正の新しい選択肢

- フェイキックIOLとはフェイキックIOLとは、近視や遠視、乱視を矯正する手術に用いられる、有水晶体眼内レンズと呼ばれる特殊なレンズのことです。 従来の白内障手術では、白く濁ってしまった水晶体を取り除き、その代わりに人工の眼内レンズを挿入します。しかし、フェイキックIOLを用いた手術では、患者さん自身の水晶体はそのまま残し、その前にレンズを追加することで視力矯正を行うのです。わかりやすく例えると、フェイキックIOLは、カメラのレンズに例えることができます。 カメラのレンズの前に、別のレンズを取り付けることで、より鮮明な写真が撮れるようになります。フェイキックIOLも同様に、元々の水晶体の機能を活かしながら、その前方にレンズを配置することで、視力を矯正します。フェイキックIOLの大きなメリットは、水晶体を取り除くことなく視力矯正ができる点です。そのため、白内障手術に伴うリスクや合併症を回避できます。また、水晶体の調節機能を維持できるため、手術後も自然な見え方が期待できます。フェイキックIOLは、近視や乱視に悩む多くの方にとって、新しい選択肢となる可能性を秘めた治療法と言えるでしょう。
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眼科医が解説!進化したICLレンズ「ホールICL」

近年、視力回復手術の選択肢として注目を集めているのがICLレンズ移植術です。ICLとは、Implantable Collamer Lensの略称で、眼球内に特殊なレンズを挿入して視力を矯正する手術のことを指します。 このICLレンズ移植術が注目される理由の一つに、レーシック手術とは異なる点があります。レーシック手術では角膜を削って光の屈折率を調整しますが、ICLレンズ移植術は角膜を削る必要がありません。そのため、角膜が薄くレーシック手術が受けられない方でも、ICLレンズ移植術を選択できる場合があります。 また、ICLレンズは、柔らかく眼に優しい素材で作られていることも大きな特徴です。このレンズは、目の中で異物と認識されにくく、長期間にわたって安定した視力を得られる可能性があります。 ICLレンズ移植術は、このように多くのメリットを持つ視力回復手術として、近年注目を集めています。ただし、全ての人に適応できるわけではありません。手術を受けるかどうかは、医師との相談の上、慎重に判断する必要があります。
リスク

気になる光の輪は?ハロー現象を知ろう

-# 夜間の光に悩まされていませんか? 街灯の光を見ると、その周りにぼんやりとした光の輪が見えた経験はありませんか?あるいは、夜道を運転中に、対向車のヘッドライトがぼやけて見えることはありませんか? こうした現象は「ハロー現象」と呼ばれ、多くの人が経験する一般的なものです。特に、暗い場所で明るい光を見たときに強く現れます。 ハロー現象は、眼の構造と光の性質が関係しています。人間の目は、カメラのレンズのような役割をする水晶体と、光を感知する網膜で構成されています。光は、水晶体を通過して網膜に像を結ぶことで、私たちはものを見ることができます。 しかし、強い光が目に入ると、光は水晶体の中で散乱しやすくなります。これが、光源の周りにぼんやりとした光の輪が見える原因です。 ハロー現象自体は、多くの場合、心配する必要はありません。しかし、日常生活で支障が出るほどの強い光輪が見えたり、視力低下などの症状を伴う場合は、眼科医の診察を受けることをお勧めします。
ICL

進化した眼内レンズ: ホールICLとは?

視力が低下すると、眼鏡やコンタクトレンズを使用することが一般的ですが、近年では手術によって視力を取り戻す方法も広く知られるようになりました。その中でも、眼内レンズは、近年注目を集めている視力回復の選択肢の一つです。 眼内レンズ手術は、白内障の手術として広く知られていますが、近年では、近視や乱視、遠視などの屈折異常を矯正する目的でも行われるようになっています。 この手術では、濁ってしまった水晶体を取り除き、その代わりに人工のレンズを挿入します。挿入するレンズは、患者さまの目の状態に合わせて、度数を調整したものを選択します。レンズの種類も豊富で、単焦点レンズや多焦点レンズなど、患者さまのライフスタイルに合わせたレンズを選ぶことができます。 眼内レンズ手術は、眼鏡やコンタクトレンズに頼ることなく、快適な視界を取り戻せる可能性があるという点で大きな魅力があります。ただし、手術にはリスクも伴いますので、眼科専門医とよく相談し、ご自身の目に最適な治療法を選択することが大切です。
視力改善方法

フェイキックIOL:視力矯正の新しい選択肢

- フェイキックIOLとは? フェイキックIOLは、眼の中に埋め込むレンズの一種で、近年注目されている視力矯正方法です。「有水晶体眼内レンズ」とも呼ばれ、従来の眼内レンズ手術とは大きく異なる点がいくつかあります。 従来の手術では、白内障などで濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズを挿入していました。しかし、フェイキックIOLは、元々ある水晶体を残したまま、その上にレンズを固定するという点が画期的です。 つまり、フェイキックIOLは、水晶体の機能を補助するのではなく、あくまでも近視や遠視、乱視を矯正することを目的としています。そのため、白内障の治療には適していません。 また、フェイキックIOLは、将来的に白内障を発症した場合でも、レンズを取り外すことが可能です。白内障手術が必要になった際には、フェイキックIOLを取り除いた上で、改めて眼内レンズを挿入します。このように、将来的な目の変化にも柔軟に対応できる点が、フェイキックIOLの大きなメリットと言えるでしょう。
リスク

気になる光の輪っかの正体

夜道を歩いていると、街灯の光がぼんやりと輪郭をぼやけさせているように見えたことはありませんか?あるいは、暗い部屋でスマートフォンの画面を見つめていると、光が滲んで見えることはありませんか? これは「ハロー」と呼ばれる現象で、強い光を見たときに、その光の周辺にぼんやりとした光の輪が見える状態を指します。 ハローは、光が眼球の中で屈折し、拡散することで起こります。特に、夜間や暗い場所では、瞳孔が開いて多くの光が眼球に入り込むため、ハロー現象が起きやすくなります。例えば、夜間の運転中に、対向車のヘッドライトがハロー現象によってまぶしく感じられたり、視界がぼやけてしまうことがあります。 また、スマートフォンやパソコンの画面など、明るい光を発する機器を見ている時にもハローは発生しやすく、目の疲れや肩こり、頭痛などの原因となることもあります。 ハロー現象自体は誰にでも起こりうる現象ですが、その見え方が極端に強かったり、日常生活に支障をきたす場合には、眼科的な疾患が隠れている可能性も考えられます。気になる症状がある場合は、自己判断せず、眼科専門医に相談することをお勧めします。
ICL

眼科医が語る!ICL認定医の重要性

近年、眼鏡やコンタクトレンズに代わる視力矯正の方法として、ICLという治療法が注目されています。ICLは、眼の中に特殊なレンズを挿入して視力を矯正する治療法です。このICL治療を行うためには、高度な技術と知識が必要です。そこで、安全で確実なICL治療を提供するために設けられたのが「ICL認定医」制度です。 ICL認定医とは、眼科の中でも特にICL治療において高い専門性を持つと認められた医師のことです。認定を受けるためには、日本眼科学会とICLを開発したスタージャパン株式会社が共同で開催する厳しい講習会を受講しなければなりません。講習では、ICLに関する専門的な知識や技術を習得します。座学だけでなく、実際にICL製品担当者や経験豊富な認定医インストラクターの指導のもと手術の実施を行い、技術を磨きます。そして、講習後には認定試験が実施され、これに合格した医師だけが「ICL認定医」の称号を得ることができるのです。 つまり、ICL認定医は、患者様に安全で確実なICL治療を提供するために、確かな知識と技術を習得し、厳しい試験をくぐり抜けてきた、いわばICL治療のエキスパートと言えるでしょう。
視力改善方法

フェイキックIOL:視力矯正の新選択肢

- フェイキックIOLとは フェイキックIOLは、近視や遠視、乱視といった屈折異常を矯正する眼内レンズの一種です。 通常の眼内レンズ手術は、白内障で濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを挿入します。しかし、フェイキックIOLは、水晶体を残したまま、その前にレンズを挿入する点が大きく異なります。 "phakic"は"水晶体がある状態"を意味し、水晶体を取り除く従来の手術とは一線を画す治療法です。 フェイキックIOLの最大のメリットは、水晶体を残せるため、目の調節機能を温存できる可能性があることです。 また、レンズが虹彩や水晶体の前に固定されるため、位置が安定し、従来の眼内レンズ手術よりも視力回復が早い傾向にあります。 ただし、すべての人に適応できるわけではなく、目の状態や年齢、ライフスタイルなどを考慮して、医師とよく相談する必要があります。 手術に伴うリスクや合併症の可能性についても、事前に十分に理解しておくことが重要です。
目の構造

眼の奥行きの話:前房深度

私たちの目は、写真機と似たような構造をしています。写真機でレンズの役割を担うのが水晶体であり、フィルムに相当するのが網膜です。そして、水晶体と角膜の間には、房水と呼ばれる透明な液体で満たされた空間が存在し、これを前房と呼びます。前房深度は、角膜の裏側から水晶体の表面までの距離を指します。 角膜は眼球の前面を覆う透明な膜であり、光を最初に通過させる部分です。水晶体は角膜の後方に位置し、厚さを変えることでピントを調節する役割を担っています。これらの組織の間にある前房は、眼球の形状を維持するだけでなく、角膜や水晶体などの組織に栄養を供給する役割も担っています。 前房深度は、眼の健康状態を評価する上で重要な指標の一つです。例えば、前房深度が浅い場合は、緑内障のリスク factorsの一つと考えられています。緑内障は、視神経が障害されることで視野が狭くなる病気です。前房が浅いと、眼圧の上昇や房水の循環が悪くなることで、視神経に負担がかかりやすくなると考えられています。そのため、眼科検診では、前房深度を測定することもあります。
乱視

正乱視とは?原因や矯正方法について解説

- 正乱視の概要正乱視とは、ものを見たときに、その像が網膜上に一点で結ばれず、ぼやけて見えてしまう状態を指します。これは、眼の中で光を屈折させる役割を担う角膜や水晶体の形状が、本来であれば均一な球面であるべきところが、ラグビーボールのように縦方向と横方向で異なるカーブを持つ歪んだ形になっているために起こります。例えるなら、カメラのレンズが歪んでしまっている状態です。正常なレンズであれば、光は一点に集まり鮮明な像を結ぶことができますが、レンズが歪んでいると光が綺麗に集まらず、像がぼやけてしまいます。乱視には、大きく分けて正乱視と不正乱視の二つがあります。このうち、多くの方が抱えているのが正乱視です。正乱視は、病気ではなく、近視や遠視と同じように目の屈折異常の一つと捉えられています。正乱視は、適切な矯正を行うことで、視力矯正が可能です。一般的には、眼鏡やコンタクトレンズを用いて矯正を行います。これらの矯正器具は、歪んだ角膜や水晶体を通過する光の屈折を補正し、網膜上に正しく像を結ぶように設計されています。
目の構造

眼の中の世界:後房を解説

私たちの眼は、カメラとよく似ていて、光を取り込んで外界を見ることができる精巧な器官です。そして、眼の中にはレンズの役割をする水晶体や、光の量を調整する虹彩など、様々な組織があります。後房は、これらの組織の一つである水晶体の後ろ側、そして虹彩の裏側に位置する、毛様体という組織に囲まれた空間のことです。この空間は房水と呼ばれる液体で満たされています。 例えるならば、水晶体と虹彩はちょうどカメラのレンズと絞りのような関係で、その後ろにある後房は、カメラでいうとレンズとフィルムの間の空間のようなイメージです。 後房は、眼の健康を保つ上でとても重要な役割を担っています。毛様体で作られる房水は、後房を通って眼の前方に送られ、水晶体や角膜といった組織に栄養を供給しています。そして、後房は、眼圧を一定に保つ役割も担っています。眼圧とは、眼球内の圧力のことで、房水の産生と排出によって適切に調整されています。この眼圧が一定に保たれることで、眼球の形状が維持され、私たちはクリアな視界を得ることが出来るのです。
リスク

見え方の質に関わる「スターバースト」

「スターバースト」という言葉を聞いたことがありますか?これは、夜や暗い場所で光を見ると、光がまるで爆発した星のように放射状に広がって見えたり、光の周りに光の輪が現れたりする現象を指します。 この現象は、私たちがものを見るときに、光が目の中にあるレンズを通って網膜に届くことで起こります。明るい光を見ると、レンズの周りの筋肉が収縮して瞳孔が小さくなります。しかし、暗い場所で強い光を浴びると、この筋肉の動きが追いつかず、光が網膜上で一点に集まりきらずに拡散してしまうのです。 さらに、光がレンズの表面で乱反射したり、目の構造上、光がわずかに回折したりすることも、スターバースト現象の一因となります。 スターバースト現象は、夜間の運転で対向車のヘッドライトが目に入るときや、暗い場所でスマートフォン画面を見るときなどに経験することがあります。まぶしさや視界不良の原因となるため、注意が必要です。
その他

眼科医療の進化を牽引:スターサージカル社

スターサージカル社は、アメリカのカリフォルニア州に拠点を置く、目に関する医療機器を専門に開発、製造、販売している会社です。 目の病気の治療に役立つ様々な製品を生み出し、世界中の医療現場に貢献しています。特に、白内障や視力矯正手術の分野においては、常に新しい技術を取り入れた製品を開発し続けています。 スターサージカル社は、世界で初めて白内障手術で使う、折りたたんで目の中に入れられるレンズを開発した会社として有名です。この技術は、現在行われている白内障手術においても欠かせないものとなっており、スターサージカル社の功績は、現代の眼科医療に大きく貢献していると言えるでしょう。
乱視

矯正困難な視界の歪み:不正乱視とは?

私たちは、眼の表面にある透明な膜である角膜と、水晶体と呼ばれるレンズを通して光を屈折させることで、網膜に像を結び、ものを見ることができています。乱視とは、この角膜や水晶体の表面が均一な球面ではなく、歪んでいるために、光が一点に集まらず、網膜に鮮明な像を結ぶことができず、視界がぼやけてしまう状態を指します。 乱視には大きく分けて「正乱視」と「不正乱視」の二つがあります。 正乱視は、角膜や水晶体のカーブがラグビーボールのように楕円形になっていることで、光が一点に集まらず、像がぼやけてしまいます。このタイプの乱視は比較的多くみられ、眼鏡やソフトコンタクトレンズで矯正することが可能です。 一方、不正乱視は、円錐角膜などの病気や、眼の外傷、手術後の影響などによって、角膜や水晶体に不規則な歪みが生じることで起こります。正乱視のように単純な楕円形ではなく、複雑な形状をしているため、眼鏡やソフトコンタクトレンズでは矯正が難しく、ハードコンタクトレンズや特殊な眼鏡を用いる場合があります。また、原因によっては治療が必要となる場合もあります。
リスク

気になる光のハロー現象とは?

夜、街灯や車のヘッドライトを見た時に、その光源の周りがぼやけて輪のように見えてしまうことはありませんか?これはハロー現象と呼ばれる現象です。 ハロー現象は、目に入る光が、眼の構造上、綺麗に一点に集まらずに散乱してしまうことで起こります。昼間は気にならないものの、夜間や暗い場所では、瞳孔が開いて多くの光を取り込もうとするため、この現象が顕著に現れやすくなります。 ハロー現象を引き起こす原因は様々ですが、近視や遠視、乱視などの屈折異常や、白内障、緑内障といった眼の病気が隠れている可能性も考えられます。加齢に伴い誰もが経験する、ごくありふれた症状である一方、症状が強く出ている場合は、眼の病気のサインかもしれません。 ハロー現象が気になる場合は、自己判断せず、眼科を受診して適切な検査を受けることをお勧めします。視力検査や眼圧検査などを通して、原因を特定し、適切な治療やアドバイスを受けることができます。
目の病気

白目が真っ赤に! 結膜下出血について

- 結膜下出血とは?眼球の表面は、結膜と呼ばれる透明な膜で覆われています。結膜は、まぶたの裏側も覆っていて、眼球とまぶたをつなぐ役割をしています。この結膜の下にある細い血管が、何らかの原因で破れて出血してしまう病気を、結膜下出血と言います。結膜下出血が起こると、白目の部分が赤く染まります。出血の範囲は、小さな点のようなものから、白目全体に広がるものまで様々です。見た目はとても衝撃的で、不安になる方も多いと思いますが、多くの場合、痛みやかゆみ、視力への影響などは全くありません。結膜下出血の原因は、くしゃみや咳、激しい運動、目をこするといった、些細なことがほとんどです。また、加齢に伴い血管がもろくなることで、出血しやすくなることもあります。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの基礎疾患がある場合は、結膜下出血を起こしやすくなる可能性がありますので、注意が必要です。基本的には、特別な治療をしなくても、1~2週間ほどで自然に吸収されて治癒します。ただし、症状が長引く場合や、心配なことがある場合は、自己判断せずに眼科を受診しましょう。医師による適切な診断と治療を受けることが大切です。
その他

眼の手術と前房麻酔

- 前房麻酔とは眼の手術を受ける際、痛みを取り除き、手術を円滑に進めるために麻酔は欠かせません。目の手術においても、全身麻酔や局所麻酔など、様々な麻酔方法が用いられています。その中でも、「前房麻酔」は、眼球の前方に位置する「前房」と呼ばれる空間に、直接麻酔薬を注入する方法です。では、前房とは一体どのような場所なのでしょうか。私たちの眼球は、カメラのレンズのような役割を持つ水晶体によって、外界の光を集めています。この水晶体と、眼球の最も外側にある透明な膜である角膜との間には、透明な液体で満たされた空間が存在し、これが前房と呼ばれています。前房は、眼球内の圧力を一定に保ち、光を水晶体へ透過させる役割を担っています。従来の眼科手術では、眼球の周囲に注射針を刺して麻酔薬を注入する「球後麻酔」が一般的でした。しかし近年、患者さんの負担軽減や合併症のリスク低減を目的として、前房麻酔が用いられるケースが増えています。前房麻酔は、球後麻酔に比べて、麻酔薬の使用量が少なく、効果の発現が早いという利点があります。また、眼球を動かす筋肉への影響も少ないため、術後の眼球運動への影響も少ないとされています。
目の構造

眼の奥行き:前房深度とは?

私たちは、まるで精巧なカメラのように、目を使って世界を見ています。ものを見るとき、光はまず角膜という透明な膜を通ります。角膜は、カメラのレンズのように、光を集めて屈折させる役割を担っています。角膜を通過した光は、その奥にある瞳孔と呼ばれる黒い円形の穴に入ります。瞳孔の大きさは、周囲の明るさに応じて変化し、目に入る光の量を調節する働きをしています。 瞳孔の奥には、水晶体と呼ばれる透明な組織があります。水晶体は、角膜と同様に光を屈折させ、網膜に鮮明な像を結ぶためにその厚さを調節しています。この水晶体の厚さを調節する機能は、近くの物を見たり、遠くの物を見たりする際に特に重要です。 角膜と水晶体の間には、前房と呼ばれる透明な液体で満たされた空間があります。前房は、角膜と水晶体に栄養を供給し、眼球内の圧力を一定に保つ役割を担っています。この前房の奥行きを前房深度と呼び、眼の健康状態を評価する上で重要な指標となります。前房深度は、加齢や眼疾患などによって変化することがあります。例えば、緑内障などの病気では、前房深度が浅くなることで眼圧が上がり、視神経に影響を及ぼす可能性があります。そのため、定期的な眼科検診で前房深度を含む眼の状態をチェックすることが大切です。
リスク

視界に広がる光?スターバースト現象について

- スターバースト現象とは?夜道や照明を落とした部屋で、街灯や車のヘッドライトといった明るい光を見ると、光が放射状に広がったり、ギラギラと眩しく感じたりすることがあります。このような現象をスターバースト現象と呼びます。まるで星が爆発した瞬間のように見えることから、この名前が付けられました。この現象は、目の中に光が入ってくる際に、レンズの役割をする水晶体や角膜を通ることで光が屈折し、一点に集まらずに広がってしまうために起こります。健康な目であっても、ある程度はこの現象が起こるのが普通です。特に、最近多焦点眼内レンズやレーシックといった屈折矯正手術を受けた方は、この現象を強く感じる場合があります。なぜなら、これらの手術は、角膜や水晶体の形を人工的に変えることで視力を矯正するものであり、それによって光の屈折の仕方も変化してしまうからです。そのため、手術後しばらくは、光がギラギラと眩しく感じられたり、光の周りに輪がかかって見えたりすることがあります。ただし、ほとんどの場合、これらの症状は一時的なものであり、時間の経過とともに徐々に改善していきます。もしも、症状が長引いたり、日常生活に支障が出るほど強い場合には、早めに眼科医に相談するようにしましょう。