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感染症

眼にも影響する?知っておきたいヘルペスウイルス

ヘルペスウイルスは、私たちにとって非常に身近な存在です。多くの人が感染しているありふれたウイルスであり、例えば、唇やその周りに水ぶくれができる口唇ヘルペスは、誰しもが一度は見たことのある一般的な症状と言えるでしょう。 しかし、このありふれたヘルペスウイルスは、実は私たちの眼の健康にとっても大きな脅威になり得ます。ヘルペスウイルスが目に感染すると、角膜ヘルペスや流行性角結膜炎といった、視力に影響を及ぼす可能性のある病気を引き起こすことがあるのです。 角膜ヘルペスは、角膜に小さな水ぶくれや炎症を引き起こす病気で、放置すると視力低下や角膜の混濁につながる可能性があります。また、流行性角結膜炎は、結膜と呼ばれる目の白い部分に炎症を引き起こし、充血や涙目、目やになどの症状が現れます。どちらも、強い感染力を持ち、周囲の人々に感染を広げてしまう可能性があります。 このように、ヘルペスウイルスは、決して軽視できない身近な感染症と言えるでしょう。
感染症

身近に潜む危険なウイルス、ヘルペス

- ヘルペスウイルスとは? ヘルペスウイルスは、非常にありふれたウイルスの仲間で、多くの人が知らないうちに感染していることがあります。一度体の中に入ると、神経節に潜伏して、生涯にわたって体内に留まり続けます。普段は症状が出ないため、感染に気づかない場合も多いです。 しかし、体調を崩したり、強いストレスを感じたりすると、潜んでいたウイルスが再び活動を始めます。そして、皮膚や粘膜に小さな水ぶくれを伴う発疹を引き起こします。これがヘルペスの症状です。 ヘルペスウイルスは、感染する部位によっていくつかの種類に分けられます。口唇ヘルペスは、唇やその周りに水ぶくれができる一般的なタイプです。性器ヘルペスは、性器やその周辺に症状が現れます。 ヘルペスウイルスの感染経路は、接触感染です。つまり、感染している人の唾液や体液に触れることで感染します。一度感染すると、ウイルスは体内から完全に排除することはできません。しかし、症状が出ないようにコントロールすることは可能です。 規則正しい生活やバランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけ、免疫力を高めることが大切です。
目の病気

ベーチェット病と眼

ベーチェット病は、原因がはっきりとは分かっていない病気で、体のあちこちにある血管に炎症が起こります。この炎症は体の様々な場所に症状を引き起こしますが、特に目、口、皮膚に症状が出やすいのが特徴です。 ベーチェット病では、口の中に何度も口内炎ができたり、皮膚に赤い発疹やニキビのようなものが現れたりします。また、目に炎症が起こると、視力が低下したり、ものがかすんで見えたりすることがあります。これらの症状は、一度現れては治まることを繰り返し、場合によっては長期間にわたって治療が必要になることもあります。 ベーチェット病は、国内では約2万人が罹患していると推定されており、厚生労働省によって指定難病に認定されています。これは、治療が難しく、患者さんの数が少ない病気であることを示しています。ベーチェット病の治療には、炎症を抑える薬や体の免疫の働きを抑える薬などが用いられます。症状や重症度に応じて適切な治療を選択していくことが重要です。
感染症

眼にも影響する?知っておきたいヘルペスウイルス

ヘルペスウイルスという言葉を聞いて、すぐにそれがどんな病気か説明できる人は、それほど多くないかもしれません。しかし実際には、ヘルペスウイルスは非常に身近に存在するありふれたウイルスです。そして、多くの人が、自分が感染していることに気づかないまま生活しています。 ヘルペスウイルスの大きな特徴は、一度感染すると、体内から完全に排除することができず、神経節に潜伏し続けることです。そして、普段は特に症状が出ないものの、体調不良や過労、ストレスなどによって免疫力が低下すると、再びウイルスが活性化し、口唇ヘルペスや帯状疱疹などの症状を引き起こすことがあります。 ヘルペスウイルスは、感染経路や症状によって、単純ヘルペスウイルス1型、単純ヘルペスウイルス2型、水痘・帯状疱疹ウイルスなど、いくつかの種類に分けられます。例えば、口唇ヘルペスは、主に単純ヘルペスウイルス1型によって引き起こされ、唇やその周辺に水ぶくれができる病気です。また、帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされ、体の片側にピリピリとした痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが現れます。 ヘルペスウイルスは、一度感染すると体内に潜伏し続けるため、完治が難しい病気です。しかし、症状が出た場合には、適切な治療を受けることで、症状を早く抑え、再発を予防することができます。日頃から、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、免疫力を高めておくことが大切です。
視力

視界のゆがみ、変視症とは

ものがゆがんで見える病気は、変視症と呼ばれ、視界に入ってくるものが、実際の形とは異なって歪んで認識されてしまう病気です。 例えば、規則正しく線が引かれた格子模様を見た時、本来はまっすぐであるはずの線が波打って見えたり、まっすぐ立っている電柱が曲がって見えたりすることがあります。 この症状は、片方の目にだけ現れる場合もあれば、両方の目に現れる場合もあります。また、症状の程度や現れ方は人それぞれで、常に症状が現れている人もいれば、一時的にしか症状が現れない人もいます。 変視症の原因は、網膜や視神経など、目から脳へ視覚情報を伝える経路に異常が生じることによって起こると考えられています。加齢黄斑変性や網膜剥離などの網膜の病気や、視神経炎などの視神経の病気が原因となることがあります。 また、片頭痛に伴って一時的に変視症が起きる場合もあります。 ものがゆがんで見える場合は、早めに眼科を受診して、適切な検査を受けるようにしましょう。
リスク

眼科における偏心照射:その影響とは?

- 偏心照射とは?視力矯正手術などのレーザー治療において、レーザーを照射する際に、その中心が瞳孔の中心からずれてしまうことを偏心照射と言います。瞳孔は眼球の中で光を取り込むための小さな入り口であり、その中心を正確に捉えてレーザーを照射することが、手術の成功には非常に重要です。では、なぜ偏心照射が起こってしまうのでしょうか?原因はいくつか考えられます。一つは、手術中に患者さんがわずかに動いてしまうことです。ほんの少しの動きでも、精密なレーザー照射においては大きなずれを生み出す可能性があります。また、術前の検査で瞳孔の位置を正確に測定できていなかった場合にも、偏心照射が起こる可能性があります。レーザーは、本来瞳孔の中心を正確に捉え、角膜に均一に照射することで、視力矯正効果を発揮します。しかし、偏心照射が起こると、この理想的な状態からずれが生じてしまい、目標とする視力矯正効果が得られないことがあります。場合によっては、ハローやグレアといった光の異常を感じたり、視力の低下といった問題が生じたりする可能性も考えられます。そのため、偏心照射を最小限に抑えるためには、手術中の患者の動きを最小限に抑えるための工夫や、より正確な術前検査の実施など、様々な対策が重要となります。
目の病気

斜視弱視と偏心固視の関係

- 斜視弱視とは斜視弱視は、視線が正しく一点に定まらない「斜視」によって、片方の目がうまく機能せず、視力の発達が十分に得られない状態を指します。通常、私達の目は対象物をまっすぐに見つめることができます。これは両目が協調して働くことで、脳に一つのクリアな映像として情報が送られるためです。しかし、斜視があるとこの協調がうまくいかず、視線がずれてしまいます。その結果、物が二重に見えたり、脳が混乱して片方の目の視覚情報を受け取らなくなったりします。そして、視覚情報を受け取らなくなった方の目は、次第に使われなくなっていくため視力の発達が遅れ、弱視の状態に陥ってしまいます。つまり、斜視が原因で弱視が引き起こされる場合があるのです。斜視弱視は早期発見・早期治療が非常に重要です。幼少期の視覚の発達期に適切な治療を行うことで、視力の回復や両目の協調機能の改善が期待できます。そのため、お子様の目の様子が気になる場合は、早めに眼科を受診し、専門医の診察を受けるようにしましょう。
目の病気

眼の病気:閉塞隅角緑内障

- 閉塞隅角緑内障とは 閉塞隅角緑内障は、緑内障の一種で、眼圧の上昇によって視神経が障害され、視野が狭くなったり、視力が低下したりする病気です。 私たちの目は、カメラのレンズのように、水晶体で光を集めて網膜に像を映し、それを視神経が脳に伝えています。この時、眼球内には、カメラでいうとフィルムの役割を果たす網膜を正常に機能させるために、房水という栄養豊富な水が常に循環しています。 この房水の通り道である隅角と呼ばれる部分が、何らかの原因で狭くなってしまうのが閉塞隅角緑内障です。隅角が狭くなることで、房水の排出がスムーズに行われなくなり、眼圧が上昇しやすくなります。眼圧が上昇すると、視神経が圧迫され、視神経の働きが徐々に悪くなってしまいます。 初期には自覚症状が現れにくい病気ですが、放置すると視力が徐々に低下し、最悪の場合失明に至ることもあります。そのため、早期発見・早期治療が非常に重要です。定期的な眼科検診を受けるようにしましょう。
目の構造

縁の下の力持ち!平滑筋の役割とは?

- 平滑筋とは何か私たちの体には、大きく分けて骨格筋、心筋、平滑筋の三種類の筋肉が存在します。その中でも、平滑筋は内臓や血管、消化管など、体の様々な場所に存在し、私たちの意志とは無関係に働く筋肉です。心臓を動かす心筋も、自分の意志では動かせませんが、顕微鏡で見ると骨格筋と同じように横紋と呼ばれる縞模様が見られます。一方で、平滑筋は顕微鏡で観察してもこの横紋が見られません。そのため、「平滑筋」と名付けられました。平滑筋は、主に内臓の壁を構成し、その収縮と弛緩によって、食べ物の消化や吸収、血液の循環、体温の調節など、生命維持に欠かせない様々な機能を担っています。 例えば、食べ物が胃や腸などの消化器官を通過する際、平滑筋は収縮と弛緩を繰り返すことで、食べ物を次の器官へと送り出す蠕動運動を行います。また、血管の壁にも平滑筋は存在し、その収縮と弛緩によって血管の太さを調節することで、血圧の調整を行っています。このように、平滑筋は私たちの意識にのぼることはほとんどありませんが、縁の下の力持ちとして、健康な体を維持するために重要な役割を担っているのです。