眼科検査の基礎知識:HBって何?
眼科を受診すると、ほとんどの場合に視力検査が行われます。視力検査というと、遠くのモニターに映し出された「C」のようなマークの向きを答える検査を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、小さなお子さんや、何らかの理由で言葉でのコミュニケーションが難しい場合には、この検査を行うことができません。
そのような場合に用いられるのが、「HB」と呼ばれる検査方法です。HBは、「Landolt環」と呼ばれる、円の一部が切れている環状の図形を用いて視力を測定します。検査を受ける人は、この環の切れ込みがどの方向にあるかを、指さしなどで答えます。
HBは、言葉を使わずに視力を測定できるため、乳幼児や、知的障害や言語障害などがある方でも検査を受けることができます。また、視力検査の結果と組み合わせて用いることで、より正確な視力状態の把握が可能になります。
眼科では、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、最適な検査方法を選択しています。視力検査やHBについて、気になることがあれば、お気軽に医師やスタッフにご相談ください。