
眼科医解説!はやり目の正体とは?
- 流行性角結膜炎とは?流行性角結膜炎は、一般的に「はやり目」として広く知られている、人から人へとうつりやすい目の病気です。その名の通り、白目の表面を覆う薄い膜である結膜だけでなく、黒目である角膜にも炎症を引き起こすことが特徴です。この病気は、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされ、感染した人の涙や目やにとの接触を介して感染が広がります。具体的には、感染者の涙や目やにが付着したタオルやドアノブ、おもちゃなどを介して、あるいはプールでの水泳などを通じて感染することがあります。流行性角結膜炎の主な症状としては、目の充血、かゆみ、異物感、涙が出る、まぶたの腫れ、目やになどが挙げられます。これらの症状は、通常、感染してから数日後に現れ、数日から2週間ほど続くことがあります。流行性角結膜炎は非常に感染力が強いため、感染拡大を防ぐためには、こまめな手洗いやうがい、タオルの共用を避ける、感染者の目やにに触れないなど、日頃から衛生面に気を配ることが重要です。また、症状が出た場合は、早めに眼科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。