
次世代眼内レンズ素材「Collamer」
近年、視力の問題を解決するために、眼の中に小さなレンズを入れる手術を受ける方が増えています。この小さなレンズは眼内レンズと呼ばれ、素材や設計など様々な種類があります。その中でも、近年注目されているのが“コラマー”という素材で作られた眼内レンズです。コラマーは、もともとコンタクトレンズに使われていた“HEMA”という素材と、私たちの体にもともと存在する“コラーゲン”を組み合わせることで生まれました。
このHEMAとコラーゲンの組み合わせが、コラマーの大きな特徴を生み出しています。HEMAは、水分を多く含むことができる性質を持っています。一方コラーゲンは、柔軟性があり、私たちの体になじみやすい性質を持っています。コラマーは、このHEMAとコラーゲンのそれぞれの長所を併せ持つことで、水分を多く含みながらも柔らかく、目にとても優しい素材となっています。
このコラマー製の眼内レンズは、柔らかく目に優しいことから、手術中の操作がスムーズに行えるという利点もあります。また、レンズが目に馴染みやすいため、術後の見え方も自然で、多くの方が快適な視界を得られています。