
霰粒腫:原因と治療法
- 霰粒腫とは霰粒腫は、まぶたにできるよくある腫れ物で、痛みがほとんどなく、小さな隆起として現れます。これは、まぶたのふちにあるマイボーム腺と呼ばれる小さな腺が詰まることで起こります。マイボーム腺は、涙の表面に油の膜を作って、涙がすぐに蒸発しないようにする役割を担っています。この腺が何らかの理由で詰まってしまうと、分泌物がまぶたの中に溜まってしまい、炎症や腫れを引き起こします。これが霰粒腫です。霰粒腫は、細菌感染が原因で起こる麦粒腫(ものもらい)とは異なり、通常は感染症ではありません。そのため、痛みやかゆみなどの症状が出にくいのが特徴です。ただし、霰粒腫が大きくなると、まぶたが重く感じたり、視界がぼやけたりすることがあります。ほとんどの霰粒腫は、自然に治癒しますが、再発することも少なくありません。霰粒腫を予防するためには、まぶたの清潔を保つことが大切です。洗顔の際には、ぬるま湯で優しくまぶたを洗い、その後はしっかりと乾かしましょう。また、コンタクトレンズを使用している場合は、清潔に保ち、使用時間を守ることが重要です。