
円錐角膜とは?
- 円錐角膜の概要円錐角膜は、眼球の前面にある透明な層である角膜が、徐々に薄くなり、円錐のように突出してしまう病気です。 角膜は、カメラのレンズのように、外界からの光を集めて網膜に焦点を合わせ、鮮明な視界を得るために重要な役割を担っています。健康な角膜は、滑らかで丸みを帯びたドーム状の形をしています。しかし、円錐角膜を発症すると、この角膜が徐々に薄く、弱くなっていきます。そして、眼球内部からの圧力に耐えきれなくなり、徐々に円錐形に突出してしまうのです。この角膜の形の変化によって、光が正しく網膜に届かなくなり、視力が低下したり、ものが歪んで見えたり、 かすみ目、光がまぶしく見える、などの症状が現れます。 進行すると、視力が著しく低下し、日常生活に支障をきたすこともあります。円錐角膜は、比較的まれな病気で、10代から20代の若い世代に発症することが多いとされています。また、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患を持っている方は、発症リスクが高まると言われています。円錐角膜は、早期発見・早期治療が重要です。そのため、少しでも気になる症状があれば、早めに眼科を受診しましょう。