視野障害

視野

視界の半分が見えない?半盲について解説

- 半盲とは半盲とは、見ている範囲の半分が見えなくなる視覚の障害を指します。 右目と左目、どちらかで半分が見えなくなるのではなく、左右どちらの目でも、見える範囲の右側半分あるいは左側半分が見えなくなってしまう状態です。私たちの目は二つありますが、それぞれで見た景色が脳に別々に送られているわけではありません。 目から入った視覚情報は、視神経を通って脳の後方にある視覚野という部分に送られます。 この時、左右の目の視神経は途中で一部交差するため、右目と左目から入った情報は脳内で統合されて一つの景色として認識されます。そのため、たとえ片方の目に異常がなくとも、脳内の視覚情報を処理する経路の途中で障害が起こると半盲の症状が現れることがあります。 例えば、脳卒中などで脳の血管が詰まったり破れたりすると、その影響で視覚野を含む脳の一部の領域が損傷を受け、半盲が起きることがあります。 また、脳腫瘍が視神経を圧迫することなども原因として考えられます。半盲には、左右どちらの目でも右側の視野が見えなくなる「右半盲」と、左右どちらの目でも左側の視野が見えなくなる「左半盲」の二つがあります。 どちらの半盲になるかは、脳のどの部分が損傷を受けたかによって異なります。
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視野の半分が欠けてしまう病気: 同名半盲

私たちは、二つの目を使うことで、周囲の状況を立体的に、そして広い範囲で見渡すことができます。この広い範囲で物を見る能力を「視野」と呼びます。視野は、両方の目で見ている範囲を合わせたもので、左右それぞれ約90度、上下は約135度の範囲があります。しかし、脳の病気や怪我などによって、この視野の一部または全部が見えなくなってしまうことがあります。このような状態を「視野障害」と呼びます。 視野障害には様々な種類がありますが、その中でも左右どちらかの視野の半分が欠けてしまう症状を「半盲」と呼びます。例えば、右目の右半分、左目の左半分が見えなくなるといったように、左右同じ側が見えなくなるのが特徴です。半盲の原因となる病気には、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷などがあります。これらの病気によって、視神経や脳の視覚中枢に障害が起こることで、視野が欠けてしまうのです。半盲になると、日常生活で様々な支障が出てきます。例えば、人とすれ違う際にぶつかりやすくなったり、段差に気づかずに転倒したりする危険性があります。また、読書やテレビ視聴なども困難になることがあります。 半盲は、早期発見・早期治療が非常に重要です。もし、視野が狭くなった、物が二重に見える、視界の中心が見えにくいなど、目の異常を感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。適切な治療を受けることで、症状の進行を抑えたり、視機能の回復を目指すことができます。
目の病気

黄斑変性症とは?

ものをはっきりと認識するために、私たちの目は重要な役割を担っています。特に、眼球の奥にある網膜の中心部に位置する黄斑と呼ばれる部分は、視覚において非常に重要な役割を果たしています。ちょうど、カメラでいうところのフィルムの中心にあたり、ものを見る際には、この黄斑に光が集められることで、私たちは世界を鮮明に認識することができます。 黄斑は、視力の中でも特に重要な、物の形や色、細部を識別する能力を司っています。例えば、本の小さな文字を読んだり、人の顔をはっきりと見分けたり、色鮮やかな風景を楽んだりする際に、黄斑は中心的な役割を果たします。 もし、何らかの原因で黄斑に異常が生じると、視界の中心がぼやけたり、歪んで見えたり、暗点が生じたりすることがあります。このような症状は、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。黄斑は、私たちが日々当たり前のように享受している視覚を支える、とても大切な器官と言えるでしょう。