視力

目の老化

老眼と上手に付き合うには?

- 老眼とは?目はカメラとよく似た仕組みで物を見ています。カメラのレンズの役割を果たすのが、目の奥にある水晶体です。遠くを見るときには水晶体は薄く、近くを見るときには厚くなることで、ピントを調節しています。この水晶体の厚さ調節の役割を担っているのが、水晶体を取り囲む毛様体筋という筋肉です。若い頃は毛様体筋の働きも良く、水晶体の厚さを柔軟に変化させることができるため、近くのものを見てもすぐにピントを合わせることができます。しかし、歳を重ねるにつれて、この毛様体筋の働きが衰え、水晶体の弾力性も低下していきます。そのため、近くのものを見たときに水晶体を十分に厚くすることができなくなり、ピントが合わなくなってしまいます。これが老眼です。老眼は誰にでも起こる加齢現象の一つで、一般的には40歳頃から症状が現れ始めると言われています。老眼は病気ではありませんが、日常生活で不便を感じることも多いため、早めに眼科を受診し、適切な対策をとることが大切です。
乱視

乱視ってどんな状態?

- 乱視とは乱視とは、視界がぼやけたり、ものが二重に見えたりする症状です。遠くのものだけでなく、近くのものをはっきり見ることが難しく、常に視界がかすんで見えることもあります。 この症状は、眼球の形状に起因します。 通常、眼球は丸い形をしていますが、乱視の場合、眼球の形がラグビーボールのように歪んでいるため、光が眼球内で正しく屈折しません。 その結果、光が網膜の一点に集まらず、ぼやけた像として認識されてしまうのです。 例えるなら、カメラのレンズが歪んでいる状態です。 レンズが歪んでいると、写真全体がぼやけてしまいますよね。 乱視もこれと同じように、眼球というレンズが歪んでいるため、視界がクリアではなくなってしまうのです。乱視は、眼鏡やコンタクトレンズを使用することで矯正が可能です。 これらの矯正器具は、眼球の歪みを補正し、光を網膜上に正しく集める役割を果たします。 もし、視界のぼやけや疲れ目を感じたら、眼科を受診して、乱視の検査を受けることをお勧めします。
目の老化

老眼ってどんな病気?

- 老眼とは年齢を重ねると、誰もが経験する可能性のある目の老化現象に「老眼」があります。これは、近くのものを見るときに、ぼやけて見えづらくなってしまう状態を指します。遠くの景色は問題なく見えるのに、新聞の文字やスマートフォンの画面などが読みづらくなったら、老眼が始まっているサインかもしれません。老眼の主な原因は、目の奥にある水晶体の変化にあります。水晶体は、カメラのレンズのような役割を果たし、光を集めて網膜に像を結び、ものを見えるようにしています。若い頃は、この水晶体が柔軟で、厚さを変えることで、近くのものを見たり、遠くのものを見たりと、ピントを合わせる調節機能がスムーズに働いています。しかし、40代を過ぎた頃から、水晶体は徐々に硬くなり、厚さを変える力も衰えていきます。そのため、近くの物にピントを合わせることが難しくなり、老眼の症状が現れるようになります。老眼は誰にでも起こる目の老化現象であり、特別な病気ではありません。しかし、自覚症状がないまま放置すると、眼精疲労や頭痛、肩こりなどを引き起こす可能性もあります。そのため、老眼かな?と感じたら、早めに眼科を受診し、適切な対処をすることが大切です。
遠視

意外と知らない?遠視の世界

- 遠視とは遠視と聞くと、遠くの景色が見えづらいというイメージを持つかもしれません。しかし実際には、遠くのものだけでなく、近くの物も見えにくい状態を指します。遠くのものを見るときは、私たちの目はレンズの役割を果たす水晶体を薄くして、網膜にピントを合わせます。遠視の方は、この水晶体の厚さを調節する力が弱いため、遠くのものを見ようとすると、ぼやけて見えてしまうのです。遠くのものが見えにくい場合、目を凝らしたり、無理に力を入れたりして、ピントを合わせようとします。その結果、眼精疲労を引き起こし、肩こりや頭痛、吐き気などの症状が現れることもあります。また、子供の頃から遠視が強い場合は、弱視になる可能性も潜んでいます。軽度の遠視の場合、自覚症状がないことも少なくありません。そのため、自覚症状がなくても、定期的な眼科検診を受けることが大切です。早期発見、早期治療によって、快適な視界を保ちましょう。
目の病気

子供の視力発達と弱視

- 弱視とは弱視とは、目に病気や異常がないにもかかわらず、視力が十分に発達しない状態を指します。 人間の目は、カメラのレンズのように光を集め、網膜というスクリーンに像を結びます。そして、その情報は視神経というケーブルを通って脳に伝えられます。 カメラで例えると、目はレンズ、視神経はケーブル、脳は画像処理ソフトのようなものです。 生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、この画像処理の仕方をまだ十分に学習していません。しかし、成長するにつれて、目から入ってくる膨大な量の視覚情報を処理することを通して、脳は「見えている」状態を学習していきます。 ところが、乳幼児期に視覚情報が正しく脳に伝わらないと、脳は画像処理の仕方をうまく学習できません。その結果、視力が発達せず、弱視になってしまうのです。 弱視の原因はさまざまですが、代表的なものとして、斜視、不同視、先天性白内障、眼瞼下垂などが挙げられます。これらの原因によって、網膜に鮮明な画像が映らなかったり、左右の目の視力に差があったりすると、脳は視覚情報を正しく処理することができず、弱視を引き起こしてしまうのです。
乱視

乱視とは?分かりやすく解説

- 乱視の概要乱視は、眼に入ってくる光が一点に焦点を結ばずに網膜に届くことで、視界がぼやける状態を指します。 本来、眼の表面にある角膜や水晶体は、カメラのレンズのように滑らかな球面であるべきですが、乱視の場合、これらの形が歪んでしまっているため、光が正しく屈折しません。 例えるなら、ラグビーボールのような楕円形のレンズを通して物を見るようなもので、視界全体がぼやけたり、物が二重に見えたりする原因となります。乱視は、近視や遠視と同じように一般的な屈折異常の一つです。 程度の差はあれ、ほとんどの人に多少の乱視がみられると言われています。軽度の乱視であれば、日常生活に支障がない場合も多いですが、強い乱視になると視力低下が顕著になり、頭痛や眼精疲労の原因となることもあります。乱視は、眼鏡やコンタクトレンズで矯正するのが一般的です。 乱視用のレンズは、歪んだ角膜や水晶体の働きを補正し、光を一点に集めるように設計されています。 近年では、レーシックなどの手術で乱視を矯正する選択肢も増えています。乱視は放置すると、視力低下が進行したり、斜視などの合併症を引き起こす可能性もあります。 気になる症状がある場合は、早めに眼科を受診し、適切な検査と治療を受けるようにしましょう。
乱視

乱視って何だろう?

- 乱視とは乱視は、視界がぼやけたり、物が二重に見えたりする一般的な目の状態です。遠くのものも近くの物も、はっきりと見えづらく、視力に影響が出ます。通常、私たちの目は、カメラのレンズのように機能し、入ってきた光を目の奥にある網膜と呼ばれるスクリーン状の部分に一点に集めます。網膜に像がはっきりと結ばれることで、私たちは物事をはっきりと認識することができます。しかし、乱視の場合、目の表面である角膜、もしくは水晶体と呼ばれるレンズ部分の形状に歪みがあるため、光が一点に集まらず、網膜に届く像がぼやけてしまいます。例えるなら、カメラのレンズが歪んでしまっている状態です。そのため、視界がぼやけたり、物が二重に見えたりするのです。乱視は、先天的な場合と、加齢や目の手術、病気などが原因で後天的に発症する場合があります。軽度の乱視は自覚症状がない場合もありますが、強度になると視力低下や眼精疲労、頭痛などの症状が現れることがあります。乱視は、眼鏡やコンタクトレンズの装用によって矯正することができます。また、近年ではレーシックなどの手術で矯正する方法も普及してきています。もし、視界に違和感を感じたら、早めに眼科を受診し、適切な検査と治療を受けるようにしましょう。
視力改善方法

レーシック:視力回復の選択肢

レーシックとは レーシックは、近年、視力の悩みを抱える多くの人々から注目されている視力回復手術の一つです。正式には「レーザー角膜屈折矯正術」と呼ばれるこの手術は、その名の通り、レーザーを用いて角膜の形状を調整することで、視力を矯正します。 レーシック手術では、まず角膜にフラップと呼ばれる薄い蓋を作ります。そして、その蓋を開け、露出した角膜の実質と呼ばれる部分に、エキシマレーザーと呼ばれる特殊なレーザーを照射し、角膜の曲率を変化させることで、近視や遠視、乱視などを矯正します。最後に、フラップを元の位置に戻し、手術は完了です。 レーシック手術は、従来の視力矯正手術と比べて、術後の回復が早く、痛みも少ないという特徴があります。そのため、日常生活に早く復帰したい方や、痛みに弱い方にも適した手術と言えます。
視力改善方法

眼の健康を守る視能訓練士の仕事

- 視能訓練士とは視能訓練士は、眼科医の指示のもと、患者さんの視力や眼の機能を評価し、訓練や指導を行う専門家です。眼鏡やコンタクトレンズの処方などを行う視力検査をはじめ、眼球運動や立体視、色覚など、様々な検査を通して、患者さん一人ひとりの目の状態を詳しく調べます。特に、視能訓練士は、子どもの視力発達に深く関わっています。子どもの視力は、乳幼児期から小学校低学年にかけて発達していくため、この時期に適切な検査や治療を行うことが非常に重要です。視能訓練士は、弱視や斜視などの早期発見・治療にも重要な役割を担っています。弱視は、早期に発見し適切な治療を行えば視力回復が見込める一方、発見や治療が遅れてしまうと、視力障害が残ってしまう可能性があります。そのため、視能訓練士による、子どもの目の状態に合わせた適切な訓練や指導は、健やかな視力発達のために欠かせません。また、近年増加している大人の目の病気、例えば、緑内障や糖尿病網膜症などの検査や、ロービジョンの方への生活指導なども視能訓練士の大切な仕事です。このように、視能訓練士は、乳幼児から高齢者まで、幅広い年齢層の患者さんの視力に関わる専門家として、眼科医療において重要な役割を担っています。
目の病気

ゆっくりと進行する視覚の病気:網膜色素変性

- 網膜色素変性とは眼球の奥には、カメラで例えるならフィルムのような役割を果たす、網膜と呼ばれる薄い膜があります。光を感知し、その情報を脳に伝えることで、私たちははっきりとした景色を見ることができます。網膜色素変性とは、この重要な網膜に異常が生じる遺伝性の病気です。この病気では、視野全体を認識するのに重要な周辺視野を担当する網膜の細胞から、徐々に機能が失われていきます。そのため、初期には夜盲症や視野が狭くなるなどの症状が現れます。病気の進行とともに中心部の視力も低下し、最終的にはほとんどものが見えなくなってしまうこともあります。網膜色素変性は、原因遺伝子や症状の現れ方が多岐にわたる病気です。現在のところ、残念ながら根本的な治療法は見つかっていません。しかし、進行を遅らせるための治療法や、ロービジョンケアと呼ばれる、残された視機能を最大限に活用する方法などがあります。早期発見、早期治療が重要となるため、少しでも気になる症状があれば、眼科専門医に相談することをお勧めします。
目の構造

無虹彩:虹彩がないという神秘

- 無虹彩とは?無虹彩とは、生まれつき瞳の色のついた部分が欠けている、もしくは一部しか無い状態のことを指します。瞳の色のついた部分は、カメラの絞りのような役割を担い、眼球に入る光の量を調整しています。この部分を虹彩と呼びます。虹彩の中央には、光を眼球内に入れるための黒い部分である瞳孔があります。虹彩は、茶色や青、緑など、人によって様々な色をしていますが、無虹彩の場合、この虹彩が欠損しているため、瞳孔が大きく開いた状態に見えます。 また、光を調整する虹彩が十分に機能しないため、光をまぶしく感じやすいという特徴も現れます。
近視

強度近視とは?

目は私たちが外界を見るための重要な器官であり、その機能が損なわれると日常生活に大きな影響が出ます。ものを見るときに、遠くのものも近くの物もはっきりと認識できるのが正常な状態ですが、遠くのものを見るときに焦点が網膜の手前で合ってしまう状態を近視といいます。そして、近視の中でも特に度合いが強く、日常生活に支障が出るレベルのものを強度近視と呼びます。 では、強度近視はどのように定義されているのでしょうか?それは、眼科で視力を測る際に用いられるレンズの度数を表す単位であるジオプターという値を用いて判断されます。ジオプターはレンズの屈折力を表し、数値が大きければ大きいほど、近視の度合いは強いことを示します。一般的には、-10.25ジオプター以上で、矯正視力が0.02未満の場合に強度近視と診断されます。 強度近視は、単に見えにくいだけでなく、網膜剥離や黄斑変性症などの深刻な眼疾患のリスクを高める可能性も孕んでいます。そのため、強度近視と診断された場合は、医師の指示に従い、適切な治療や生活習慣の改善に取り組むことが重要です。
乱視

よくある乱視は?~直乱視~

- 乱視とは目は、カメラのレンズのような役割を持つ角膜と水晶体で光を屈折させ、網膜に像を結ぶことで物を見ています。 この時、角膜と水晶体の表面が滑らかで、均一な丸みを帯びていることで、光は正しく一点に集まり、クリアな視界が得られます。しかし、乱視の場合、この角膜や水晶体の形が歪んでいるため、光が一点に集まらず、網膜に届く像がぼやけてしまいます。 例えば、ラグビーボールのように、縦と横で curvature が異なる場合が考えられます。このような状態では、縦方向と横方向で光の屈折率が異なり、結果として一部がぼやけて見えてしまうのです。乱視は、近視や遠視と同様に、屈折異常と呼ばれる目の病気の一つです。これらの病気は、眼鏡やコンタクトレンズの装用によって矯正することが一般的です。乱視は、程度の差はあれ、多くの人が持っている症状でもあります。軽度の乱視であれば、日常生活に支障を感じることはほとんどありません。しかし、乱視が強い場合は、視力低下や眼精疲労、頭痛などを引き起こす可能性があります。もし、物がぼやけて見える、視力が不安定、眼が疲れやすいなどの症状がある場合は、早めに眼科を受診し、検査を受けることをおすすめします。
レーシック

見え方に影響する?高次収差とは

私たちの目は、カメラとよく似た仕組みで物を見ています。カメラのレンズが光を集めてフィルムに像を結ぶように、私たちの目は、眼球の前面にある角膜と水晶体で光を屈折させ、網膜という場所に像を映し出します。そして、その情報を視神経が脳に伝えることで、私たちは物を見ることができるのです。 この時、眼に入る光が角膜や水晶体で正しく屈折されずに、網膜に一点で焦点を結ぶことができなくなってしまうことがあります。これが「屈折異常」と呼ばれる状態で、視力の低下や見え方の歪みを引き起こします。屈折異常には、近視、遠視、乱視など、様々な種類があります。 「高次収差」は、このような屈折異常の中でも、特に複雑なものです。近視や乱視といった一般的な屈折異常は、眼鏡やコンタクトレンズを用いることで、光の屈折を調整し、視力を矯正することができます。しかし、高次収差は、光が複雑に屈折するため、通常のレンズでは矯正することができません。高次収差があると、視力が低下するだけでなく、物がぼやけて見えたり、光がにじんで見えたり、夜間の視力低下や対向車のライトが眩しく感じたりするなどの症状が現れることがあります。
近視

中等度近視:視力への影響と対処法

中等度近視とは、目が悪くなる近視の中でも、視力への影響がはっきりと感じられる段階を指します。視力が低下し、遠くのものに焦点が合わなくなり、ぼやけて見えるようになります。中等度近視では、眼鏡やコンタクトレンズを使わずに物を見ると、視力が0.1前後まで低下します。これは、視力検査で使うランドルト環の、一番上の大きな文字がやっと見える程度の視力です。 日常生活では、遠くのものがはっきり見えづらくなるため、不便を感じる場面が増えてきます。例えば、道路を渡る際に信号や標識が見えづらくなったり、バスに乗る際にバスの行き先表示が見えづらくなったりします。また、遠くの景色を楽しむことも難しくなります。中等度近視は、日常生活に支障をきたす可能性もあるため、眼科を受診して適切な治療や矯正を受けることが大切です。
視力改善方法

目の健康を守る専門家集団:日本視能訓練士協会

視能訓練士は、眼科医療において、医師の指示のもと、患者さんの視力検査や眼の機能検査、訓練などを行う専門家です。患者さんの視機能の回復や維持をサポートする、重要な役割を担っています。 視能訓練士が、質の高い医療サービスを提供し続けるためには、常に最新の知識や技術を習得し、能力を高めていく必要があります。また、職業倫理や患者さんとのコミュニケーション能力なども求められます。 このような視能訓練士を支え、その専門性を高めるために設立されたのが、日本視能訓練士協会です。日本視能訓練士協会は、視能訓練士のための様々な活動を通して、視能訓練士の地位向上と、国民の視機能の維持・向上に貢献しています。 具体的な活動としては、研修会や講演会などの開催による、会員の知識・技術の向上、学会や研究会への参加による、最新の研究成果や情報の共有、視能訓練士の倫理綱領の制定や倫理研修の実施による、倫理観の向上などが挙げられます。 このように、日本視能訓練士協会は、視能訓練士にとって、キャリアアップや自己啓発、そして社会貢献を実現するための、なくてはならない存在となっています。
視力

光覚 – 視力検査で知る明るさの感覚

- 光覚とは光覚とは、ものが見える仕組みである視機能のひとつで、目の前に光があるかないかを判断できる能力をいいます。よく晴れた日に太陽の光を感じたり、夜に電気を点けると明るさを感じますが、このような光の有無を認識できることを指します。視力検査では、文字や図形が見えなくても、光を感知できるかどうかを調べます。視力検査でよく用いられる「ランドルト環」というCの形をした図形も、この光覚の検査に用いられます。ランドルト環の切れ目の方向を正しく答えられなくても、ぼんやりとした形や明るさの変化を感じることができれば、光覚があると判断されます。光覚があるということは、光を感知する網膜や、その情報を脳に伝える視神経など、視覚にかかわる器官の一部が機能していることを示します。一般的に、光覚は視力検査で「LP」(Light Perceptionの略)と表記され、視力としては「0」よりも低いレベルとして扱われます。視力は、目で細かいものまで見分ける能力を示す指標ですが、光覚は明るさの感知の有無を判断する指標であり、視力とは異なるものです。光覚は、視覚障害の程度を判断する上で重要な要素のひとつであり、光覚の有無によって、日常生活での困難さや、支援の方法が変わってきます。
乱視

正乱視とは?原因や矯正方法について解説

- 正乱視の概要正乱視とは、ものを見たときに、その像が網膜上に一点で結ばれず、ぼやけて見えてしまう状態を指します。これは、眼の中で光を屈折させる役割を担う角膜や水晶体の形状が、本来であれば均一な球面であるべきところが、ラグビーボールのように縦方向と横方向で異なるカーブを持つ歪んだ形になっているために起こります。例えるなら、カメラのレンズが歪んでしまっている状態です。正常なレンズであれば、光は一点に集まり鮮明な像を結ぶことができますが、レンズが歪んでいると光が綺麗に集まらず、像がぼやけてしまいます。乱視には、大きく分けて正乱視と不正乱視の二つがあります。このうち、多くの方が抱えているのが正乱視です。正乱視は、病気ではなく、近視や遠視と同じように目の屈折異常の一つと捉えられています。正乱視は、適切な矯正を行うことで、視力矯正が可能です。一般的には、眼鏡やコンタクトレンズを用いて矯正を行います。これらの矯正器具は、歪んだ角膜や水晶体を通過する光の屈折を補正し、網膜上に正しく像を結ぶように設計されています。
乱視

老眼だけじゃない?高齢者に多い乱視の種類

- 乱視とは乱視とは、目が物体を鮮明に見るために重要な役割を果たしている、角膜や水晶体といった組織の形状に歪みがあるために起こる視力の問題です。 健康な目は、カメラのレンズのように、眼球に入った光を一点に集めて網膜に像を結びます。しかし、乱視があると、光が一点に集まらずに拡散してしまうため、網膜に届く像がぼやけてしまいます。乱視は、近視や遠視と同様に、非常に多く見られる視力の問題です。程度の差はありますが、多くの人が乱視を抱えていると言われています。軽度の乱視であれば、日常生活に支障がない場合もありますが、乱視が強い場合は、視界がぼやけたり、物が二重に見えたり、眼の疲れや頭痛などの症状が現れることがあります。乱視は、メガネやコンタクトレンズを使用することで、矯正することができます。最近では、手術によって乱視を治療する選択肢も増えています。見え方に違和感を感じたら、眼科を受診し、適切な検査と治療を受けるようにしましょう。
目の構造

眼のレンズ、水晶体について

- 水晶体の役割 私たちの眼球の中に、カメラのレンズと同じように光を集めて焦点を合わせる役割を担う、水晶体という重要な組織があります。 水晶体は透明で柔軟性があり、その形を変えることで、網膜と呼ばれる眼球の奥にあるスクリーンに、はっきりと物体を映し出す役割を担っています。 遠くの景色を見るとき、水晶体は薄く平らな形になります。この状態だと、遠くから届く光は緩やかに屈折し、網膜上にきちんと像を結ぶことができます。一方、近くの物体に視線を移すと、水晶体は周囲の筋肉の働きによって厚みのある丸い形に変化します。 近くから来る光は強く屈折するため、水晶体が厚くなることで焦点の位置を調整し、網膜に鮮明な像を映し出すことができるのです。 このように、水晶体は、まるでオートフォーカスレンズのように、見る対象の距離に応じて自在に形を変えることで、私たちに常にクリアな視界を提供してくれています。 しかし、加齢や紫外線、生活習慣などの影響で、水晶体の柔軟性は徐々に失われ、白く濁ってくることがあります。これが白内障と呼ばれる状態です。 白内障が進行すると視界がぼやけたり、かすんだりするため、日常生活に支障をきたすこともあります。日頃から目の健康を意識し、定期的な眼科検診を受けるように心がけましょう。
視力

視力って? – 良い視力とは?

- 視力とは視力とは、ものを見分ける能力のことを指します。視力の検査では、よく「C」の形をしたランドルト環という図形が使われます。このランドルト環の切れ目の方向を正しく見分けることで、視力を測定します。視力は、どれだけ小さなものを見分けられるか、どれだけ細かい部分まで見分けられるかを示す指標となります。視力が高い場合は、遠くにあるものや小さな文字でもはっきりと見ることができます。逆に視力が低い場合は、ぼやけて見えたり、細かい部分が判別しづらくなったりします。視力は、日常生活を送る上で非常に重要な役割を果たしています。例えば、車を運転する時や、本を読む時、遠くの景色を楽しむ時など、様々な場面で視力が求められます。そのため、視力に異常を感じたら、早めに眼科を受診し、適切な検査や治療を受けることが大切です。
遠視

分かりやすい遠視:顕性遠視とは?

目は水晶体と呼ばれるレンズの役割をする組織でピントを調節し、網膜というスクリーンに像を映し出すことで物を見ています。遠視は、この水晶体の調節力が弱かったり、眼球の長さが短かったりすることで、網膜よりも後ろにピントが合ってしまう状態を指します。 遠視には、大きく分けて潜在遠視と顕性遠視の二つがあります。潜在遠視は、まだ調節力でカバーできる程度の軽い遠視です。自覚症状がほとんどない場合が多く、眼科の検査で初めて指摘されるケースがほとんどです。基本的には治療の必要はありませんが、放置すると眼精疲労や肩こり、頭痛などを引き起こす可能性があります。 一方、顕性遠視は、調節力でもカバーできない強い遠視です。視界がぼやけたり、物が二重に見えたりするなど、日常生活に支障をきたす症状が現れます。治療法としては、眼鏡やコンタクトレンズの装用が一般的です。 遠視と一口に言っても、その種類によって見え方や治療方針は大きく異なります。少しでも気になる症状があれば、自己判断せずに眼科を受診しましょう。
乱視

目の錯覚?直乱視の仕組み

私たちの目は、カメラのレンズのように外界の光を集め、その光を網膜という場所に像として映し出しています。網膜に映し出された像は、視神経を通じて脳に伝えられ、私たちはものを見ることができるのです。乱視は、このカメラのレンズの役割を担う、角膜や水晶体という部分が歪んでいるために起こります。 本来であれば、レンズを通った光は網膜の上の一点に集まるはずですが、乱視の場合、光が一点に集まらずに散らばってしまうため、視界がぼやけてしまうのです。 乱視には大きく分けて二つの種類があります。一つは正乱視、もう一つは不正乱視です。正乱視は、角膜のカーブが均一でないために起こります。角膜は、本来であれば球のように滑らかな曲線を描いているのですが、正乱視の人の角膜は、ラグビーボールのように、ある方向のカーブがきつくなっているのです。 正乱視は、さらに直乱視と倒乱視に分類されます。直乱視は、角膜の水平方向のカーブが垂直方向よりもきつい状態を指します。一方、倒乱視は、垂直方向のカーブが水平方向よりもきつい状態を指します。不正乱視は、角膜に傷があったり、円錐角膜などの病気が原因で起こります。
近視

中等度近視:視力への影響と対策

- 中等度近視について中等度近視とは、視力低下の度合いがさらに進んだ状態を指します。視力検査でよく用いられる単位であるジオプター(D)で表すと、-3.25Dから-6.0Dまでの度数を指し、これは視力でおよそ0.06から0.1程度の視力に相当します。中等度近視では、遠くのものが見えにくいだけでなく、比較的近くのものを見る際にも、見えにくさを感じることが多くなります。例えば、本や新聞を読んだり、スマートフォンを操作する際に、目を細めたり、顔を近づけたりする必要があるなど、日常生活で不便を感じる場面が増えてきます。中等度近視は、放置するとさらに視力が低下する可能性もあるため、眼科医の診察を受け、適切な矯正や治療を受けることが大切です。