
ぶどう膜炎:眼の中の炎症
- ぶどう膜炎とは眼球は、カメラに例えると、レンズ、絞り、フィルムなどの構造で光を認識し、脳に映像として伝えています。ぶどう膜は、このカメラでいうと、レンズの調整やフィルムへの栄養供給を行う、カメラにとって重要な役割を担う部分です。ぶどう膜炎は、そのぶどう膜に炎症が起きる病気です。ぶどう膜は、虹彩、毛様体、脈絡膜の3つの部分から成り立っています。虹彩は、カメラの絞りのような役割を果たし、瞳孔の大きさを調整することで、眼球に入る光の量を調節しています。毛様体は、レンズの厚さを調節する役割を担っており、ピントを合わせるために必要不可欠です。脈絡膜は、フィルムに栄養を供給する役割を担っており、光を認識するために重要な網膜に栄養を送る役割をしています。ぶどう膜炎は、これらの部位のいずれか、または複数に炎症が起きることで、様々な症状を引き起こします。炎症が起きると、視界がぼやけたり、かすんだりすることがあります。また、眼の痛みや充血、まぶしさを感じることもあります。さらに、光を見ると眩しく感じたり、黒い点が視界に飛んで見えることもあります。症状が重い場合は、視力が著しく低下したり、失明に至る可能性もあるため、早期の発見と治療が非常に重要です。