
ベーチェット病と眼
ベーチェット病は、原因がはっきりとは分かっていない病気で、体のあちこちにある血管に炎症が起こります。この炎症は体の様々な場所に症状を引き起こしますが、特に目、口、皮膚に症状が出やすいのが特徴です。
ベーチェット病では、口の中に何度も口内炎ができたり、皮膚に赤い発疹やニキビのようなものが現れたりします。また、目に炎症が起こると、視力が低下したり、ものがかすんで見えたりすることがあります。これらの症状は、一度現れては治まることを繰り返し、場合によっては長期間にわたって治療が必要になることもあります。
ベーチェット病は、国内では約2万人が罹患していると推定されており、厚生労働省によって指定難病に認定されています。これは、治療が難しく、患者さんの数が少ない病気であることを示しています。ベーチェット病の治療には、炎症を抑える薬や体の免疫の働きを抑える薬などが用いられます。症状や重症度に応じて適切な治療を選択していくことが重要です。