目の老化

目の病気

加齢黄斑変性症とは?

- 加齢黄斑変性症の概要加齢黄斑変性症は、年齢を重ねることで、ものを見るために重要な役割を担う目の奥にある網膜の中心部「黄斑」という部分がダメージを受ける病気です。 黄斑は、視力の中でも特に、物の形や色、細かい文字などを識別するのに重要な役割を担っています。そのため、黄斑に障害が起こると、視界の中心がぼやけて見えたり、物が歪んで見えたり、視界の中に見えない部分が生じたりするなど、様々な視覚症状が現れます。 初期段階では自覚症状が現れにくいという特徴がありますが、病気の進行とともに視力低下が進み、日常生活に支障をきたす場合もあります。 最悪の場合、失明に至る可能性もある病気であるため、早期発見・早期治療が非常に重要となります。
角膜

目の健康と角膜内皮細胞

- 角膜内皮細胞とは 私たちの眼球の前面には、外界からの光を取り込む透明な組織である角膜が存在します。角膜はカメラのレンズのように機能し、光を屈折させて網膜に鮮明な像を結ぶ役割を担っています。そして、この重要な角膜は、役割を適切に果たすために、5つの異なる層から構成されています。 角膜内皮細胞は、その5つの層の中で最も内側に位置する細胞層です。角膜内皮細胞は、角膜の透明性を維持する上で非常に重要な役割を担っています。角膜は常に房水と呼ばれる液体に浸っていますが、角膜内皮細胞は、角膜組織内に過剰な水分が入り込むのを防ぎ、一定の厚さを保つ働きをしています。もし、角膜内皮細胞が正常に機能しなくなると、角膜は水分を過剰に吸収してしまい、角膜がむくんでしまうことがあります。 その結果、視界がぼやけたり、光が乱反射して見えたりするなど、視力に深刻な影響が生じることがあります。 このように、角膜内皮細胞は、私たちがクリアな視界を保つために非常に重要な役割を果たしています。
目の病気

加齢黄斑変性症とは?

- 加齢黄斑変性症の概要加齢黄斑変性症は、視界の中心部分がゆがんで見えたり、暗く見えたりする病気です。ものの形がわかりにくくなる、小さい文字が見えにくくなるなど、日常生活に支障をきたすこともあります。この病気は、カメラで例えるとフィルムの役割をする網膜の中心にある黄斑という部分が、加齢によって変化することで起こります。黄斑は、視力の中でも特に重要な、物の色や形を細かく識別する機能を担っています。加齢黄斑変性症は、日本の失明原因の第4位に位置付けられており、高齢者を中心に多くの患者さんがいます。高齢化が進む日本では、患者数はさらに増加していくと予想されています。加齢黄斑変性症は早期発見・早期治療が大切です。少しでも視覚に異常を感じたら、早めに眼科を受診しましょう。
角膜

眼の健康を守る!角膜内皮細胞を知ろう

- 角膜内皮細胞とは 私たちの目は、カメラで例えるとレンズとフィルムで構成されています。カメラのレンズに相当するのが「角膜」、フィルムに相当するのが「網膜」です。角膜は、眼球の最も外側に位置する透明な膜で、外部から入ってきた光を屈折させて網膜に届け、私たちがものを見ることができるようにする、重要な役割を担っています。 この角膜が、なぜ透明性を保っていられるのかというと、その裏側にはたらく縁の下の力持ち、「角膜内皮細胞」のおかげです。角膜内皮細胞は、角膜の一番奥に位置する、わずか一層の細胞層です。 角膜内皮細胞は、角膜内の水分量を調節するポンプのような役割を担っています。角膜は常に涙に浸っているため、そのままでは水分を吸収し続けてしまいます。角膜内皮細胞は、余分な水分を角膜の外へ排出することで、角膜がむくんでしまわないように、そして透明性を保てるように、常に働き続けています。 つまり、角膜内皮細胞は、私たちがはっきりとものを見ることができるように、陰ながら支えてくれている、とても重要な細胞なのです。
目の病気

加齢黄斑変性症とは

- 加齢黄斑変性症の概要加齢黄斑変性症は、年齢を重ねるにつれて発症しやすくなる目の病気です。ものの見え方を司る、網膜の中心にある黄斑という部分がダメージを受けることで、視力が低下します。網膜は、カメラに例えるとフィルムのような役割を果たす器官です。外界からの光を電気信号に変換し、脳に伝えています。そして、その網膜の中心部にある黄斑は、ものの形や色を認識する、視力にとって特に重要な部分です。加齢黄斑変性症を発症すると、この黄斑が正常に機能しなくなり、視界の中心部が見えにくくなります。具体的には、物が歪んで見えたり、色が薄く感じたり、視界の中心に黒い影が現れたりすることがあります。進行すると、日常生活に支障をきたすほどの視力低下を引き起こすこともあります。加齢黄斑変性症は、高齢化社会の進む日本では患者数が増加傾向にあり、失明の原因の上位に挙げられる病気となっています。早期発見・早期治療が重要となるため、少しでも見え方に異常を感じたら、早めに眼科を受診しましょう。
目の病気

知っておきたい老人性白内障

- 老人性白内障とは人間の目は、カメラとよく似た仕組みで物を見ています。カメラのレンズに相当するのが「水晶体」という部分で、水晶体が外界からの光を集め、その光を網膜に届けることで、私たちは風景や物の形を認識することができます。水晶体は本来、透明で弾力性に富んでいますが、加齢とともにタンパク質が変性し、白く濁っていきます。この状態を白内障と呼び、特に加齢によって生じるものを老人性白内障と呼びます。老人性白内障は、歳を重ねた人に多くみられる病気です。水晶体が濁ることで、光がうまく網膜に届かなくなり、視界に様々な影響が現れます。視界がかすんで見える、物が二重に見える、光がまぶしく感じる、といった症状が現れ、進行すると視力が低下し、日常生活に支障をきたすこともあります。白内障は初期段階では自覚症状が現れにくいため、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。そのため、定期的に眼科を受診し、早期発見・早期治療に努めることが大切です。