
眼瞼内反:まつ毛が目に触れる病気
- 眼瞼内反とは
眼瞼内反とは、本来眼球を保護する役割を担うまぶたが、内側に向かって反転してしまう病気です。 通常、まぶたは眼球の表面を覆い、外部からの刺激や乾燥から目を守っています。しかし、眼瞼内反になると、まぶたの縁にあるまつ毛が常に眼球に触れてしまい、様々な症状が現れます。
主な症状としては、異物感や痛み、涙目、目やに、充血などがあります。 まつ毛が角膜(黒目)を傷つけてしまうと、視力にも影響が出る可能性があります。
眼瞼内反は、加齢に伴うまぶたのたるみや、炎症、外傷、手術などが原因で起こることがあります。 また、生まれつきまぶたの構造に異常がある場合(先天性眼瞼内反)にも、この病気がみられます。
眼瞼内反の治療法は、軽度の場合は点眼薬や軟膏を使用しますが、症状が強い場合は手術が必要となることもあります。 手術では、反転したまぶたの位置を矯正し、まつ毛が眼球に触れないようにします。
眼瞼内反は、放置すると角膜を傷つけ視力低下につながる可能性もあるため、早期に眼科を受診することが大切です。