検査

レーシック

レーシック検査の精鋭!ワスカアナライザーとは

近年、視力回復の手段として注目を集めているレーシック手術。レーシック手術は、角膜をレーザーで削り、その曲率を変えることで視力を矯正する治療法です。しかし、眼球の形状や大きさは一人ひとり異なるため、安全で効果的な手術を行うためには、個々の眼の状態に合わせた精密な検査と手術プランの設計が不可欠です。 そこで重要な役割を果たすのが、ワスカアナライザーという検査機器です。ワスカアナライザーは、眼の奥にある網膜に光を照射し、その反射光を解析することで、従来の検査では得られなかった詳細な眼球情報を取得することができます。具体的には、角膜の形状や厚み、眼軸長(眼球の前後方向の長さ)などを、高い精度で測定することができます。 これらの情報は、レーシック手術におけるレーザー照射範囲や照射量などを決定する上で非常に重要となります。ワスカアナライザーを用いることで、患者さん一人ひとりの眼の状態に最適化された、より安全で正確なレーシック手術が可能になるのです。
目の病気

網膜電図検査:目の機能を探る

- 網膜電図検査とは網膜電図検査は、眼の奥にある網膜の働きを調べる検査です。カメラで例えると、光を捉えるフィルムの役割を果たすのが網膜です。この検査では、網膜に光を当てた時に発生する微弱な電気を記録し、その波形を分析します。私たちが物を見るとき、網膜は光を電気信号に変え、視神経を通して脳に伝えています。網膜電図検査では、この電気信号を捉えることで、網膜の細胞が正常に機能しているかを確認します。検査は、瞳孔を開く目薬を点眼した後、暗い部屋で行います。そして、電極を埋め込んだコンタクトレンズのようなものを装着し、様々なパターンで点滅する光を見つめます。検査時間は30分から1時間程度で、痛みはほとんどありません。網膜電図検査は、網膜色素変性症や加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症など、様々な網膜疾患の診断に役立ちます。また、視神経や視覚伝導路の異常を調べるのにも有効です。網膜電図検査を受けることで、病気の早期発見・早期治療に繋がることが期待できます。
目の構造

眼の健康を守る「パキメーター」

- パキメーターとはパキメーターは、眼の表面にある透明な膜である角膜の厚さを測る医療機器です。 角膜は、私たちがものを見るときに、カメラのレンズのように光を集めて眼球の内側に届ける役割をしています。 この角膜の厚さは、眼の健康状態を知る上で非常に重要な指標となります。パキメーターを使用すると、角膜の中心部分の厚さをわずか数マイクロメートル単位という非常に高い精度で測定することができます。 これは、角膜の厚さが眼圧に影響を与えるためです。 眼圧とは、眼球内の圧力のことで、高すぎると緑内障などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。 パキメーターで角膜の厚さを測定することで、眼圧の測定値をより正確に判断できるようになります。 例えば、角膜が薄い人は、実際よりも眼圧が低く測定される傾向があり、逆に角膜が厚い人は、実際よりも眼圧が高く測定される傾向があります。 パキメーターはこのような誤差を修正し、緑内障などの早期発見・治療に大きく貢献しています。さらに、パキメーターは、レーシックなどの視力矯正手術においても重要な役割を担っています。 手術前に角膜の厚さを正確に測定することで、安全で効果的な手術計画を立てることができます。 また、手術後の経過観察にも用いられ、角膜の状態を把握することができます。このように、パキメーターは、眼の健康を守る上で欠かせない医療機器と言えるでしょう。
目の構造

目の精密検査!細隙灯顕微鏡の世界

健康診断などで私たちが普段受ける視力検査は、あくまで視力、つまり「ものが見える力」がどの程度あるのかを測る検査です。しかし、目の病気の有無や目の健康状態を詳しく知るためには、視力検査だけでは不十分です。 眼科で行われる診察では、視力だけでなく、目の表面の状態や、奥にある網膜などの組織に異常がないかを調べます。そのために用いられるのが、細隙灯顕微鏡という特殊な顕微鏡です。 細隙灯顕微鏡は、眼球の表面に細い光を当て、その反射光を拡大して観察することができます。これにより、まぶたの裏側にある結膜や、角膜、水晶体といった、普段は肉眼では見にくい部分まで、鮮明に映し出すことが可能になります。 例えるなら、細隙灯顕微鏡は、私たちの目を「宇宙から地球を観察する」がごとく、詳細に観察できる医療機器と言えるでしょう。そのため、眼科医は細隙灯顕微鏡を用いることで、ごく初期の病気の兆候も見つけることが可能となり、適切な診断と治療につなげることができるのです。
目の構造

眼の健康を守る「パキメーター」

パキメーターとは、眼球の最も外側にある透明な膜である角膜の厚さを測定する医療機器のことです。角膜は眼に入ってくる光を屈折させ、網膜に像を結ぶ役割を担っており、ちょうどカメラのレンズのような働きをしています。 この角膜の厚さは人によって異なり、また、緑内障や円錐角膜などの病気によって変化することがあります。パキメーターは角膜に直接触れることなく、光を利用して非接触で厚さを測定します。測定は痛みを伴わず、短時間で終わります。 パキメーターで得られた角膜の厚さのデータは、様々な眼疾患の診断や治療に役立ちます。例えば、緑内障の検査では、眼圧と共に角膜の厚さを測定することで、より正確な診断が可能になります。また、レーシックなどの屈折矯正手術では、手術前に角膜の厚さを正確に測定することで、安全性を高め、より適切な手術計画を立てることができます。 このように、パキメーターは眼の健康を守る上で重要な役割を果たしている医療機器と言えるでしょう。
その他

眼科で使う散瞳薬ってどんなもの?

- 散瞳薬とは散瞳薬は、目の瞳孔を広げる効果を持つ目薬です。瞳孔は、カメラのレンズのように目の奥に届く光の量を調整する役割を担っています。普段は周囲の明るさに応じて瞳孔の大きさは自動的に変化しますが、散瞳薬を使用すると、この調節機能が一時的に麻痺し、瞳孔が開いた状態になります。眼科では、目の奥の状態を詳しく調べるために散瞳薬が用いられます。眼底検査では、散瞳薬によって瞳孔を広げることで、網膜や視神経といった重要な部位をより鮮明に観察することができます。これにより、緑内障や網膜剥離などの病気の早期発見や診断に役立ちます。また、白内障手術などの際にも、術野を確保するために散瞳薬が使用されます。散瞳薬を使用すると、一時的に物がぼやけて見えたり、光がまぶしく感じたりすることがあります。これは薬の効果が切れるまでの間続くため、車の運転や細かい作業は避け、外出する際はサングラスなどを着用するようにしましょう。また、点眼後には目をこすらないように注意し、異常を感じた場合は速やかに医師に相談してください。
コンタクトレンズ

オートレフラクトケラトメータとは?

オートレフラクトケラトメータは、目の屈折状態と角膜の形状を測定する装置で、眼科で広く使われています。 眼鏡やコンタクトレンズを作る際に必要な検査で活躍しています。 この装置は、光を目に当ててその反射光を解析することで、短時間で痛みもなく測定ができます。 そのため、患者さんの負担を減らせるというメリットがあります。 具体的には、近視や遠視、乱視の度数を測定することができます。 さらに、角膜のカーブを測定することで、乱視の程度や角膜の歪みを調べることができます。 これらの情報は、眼鏡やコンタクトレンズの処方に必要なだけでなく、円錐角膜などの目の病気の早期発見にも役立ちます。 オートレフラクトケラトメータは、測定の自動化が進んでいるため、検査の精度が高く、時間も短縮できます。 また、患者さん自身は装置に顔を固定するだけでよく、リラックスした状態で検査を受けられます。 このように、オートレフラクトケラトメータは、患者さんの負担を軽減しながら、正確な検査結果を得られるという点で、非常に優れた医療機器と言えるでしょう。
その他

眼科医が解説!散瞳薬の効果と注意点

- 散瞳薬とは?目の検査で使う目薬に、散瞳薬というものがあります。 この目薬は、黒目の部分を大きく広げる効果を持っており、眼科医が目の奥までしっかり検査できるようにするために用いられます。黒目の部分は、医学用語で「瞳孔」と呼ばれ、カメラのレンズのように光を目の奥にある網膜に届け、ものを見るために重要な役割を担っています。 瞳孔は周囲の明るさに応じて大きさが変化し、暗い場所では大きく、明るい場所では小さくなります。散瞳薬を点眼すると、瞳孔を広げる筋肉が刺激され、瞳孔が一時的に大きくなります。 これにより、眼科医は眼底を含む眼球内部の状態をより詳しく観察することができます。 例えば、網膜剥離や緑内障、糖尿病網膜症などの病気の診断に役立ちます。散瞳薬の効果は通常数時間持続しますが、点眼後しばらくはまぶしさを感じたり、ピントが合いにくくなることがあります。そのため、検査後は車の運転などを控えるようにしましょう。 また、散瞳薬の使用には副作用が出る可能性もあります。医師の指示に従って正しく使用することが大切です。
目の構造

眼科医が解説!眼底検査とは?

- 眼底検査の目的 眼底検査は、眼の奥深くにある網膜や視神経乳頭といった重要な組織を観察するための検査です。これらの組織は、私たちがものを見るために欠かせない役割を担っており、その状態を把握することは、眼病の早期発見・治療に非常に重要です。 網膜は、カメラで例えるとフィルムに相当する部分で、光を感知して脳に信号を送る役割を担っています。視神経乳頭は、この網膜で受け取った視覚情報を脳に伝える神経が集まった部分です。 眼底検査では、これらの組織の状態を細かく観察することで、視力低下や視野欠損を引き起こす可能性のある様々な病気を早期に発見することができます。例えば、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症、網膜剥離など、放置すると失明につながる可能性のある病気も、眼底検査によって早期発見・治療が可能になります。 眼底検査は、眼に直接光を当てて観察するため、痛みや不快感を伴う場合もありますが、検査自体は短時間で終了します。検査を受けることで、自覚症状が現れる前の段階で病気を発見できる可能性があり、眼の健康を守る上で非常に重要な検査と言えるでしょう。
目の構造

眼の健康チェック!眼底カメラとは?

- 眼底カメラ検査とは眼底カメラ検査とは、瞳孔を通して眼の奥にある眼底を写真撮影する検査です。眼底には、私たちがものを見るために重要な役割を果たす網膜や視神経などがあります。これらの組織は、普段の生活では直接見ることができません。そこで、眼底カメラを用いることで、これらの状態を詳しく調べることができるのです。検査自体は、椅子に座って顎を台に置き、目の前にある光をしばらく見つめるだけなので、痛みや苦痛を伴いません。検査時間は5分程度で、瞳孔を開く目薬を使用する場合でも、15分程度で終わります。眼底カメラ検査を受けることで、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性など、さまざまな眼の病気を早期に発見することができます。これらの病気は、初期段階では自覚症状が現れにくいことが多いため、気づかないうちに病気が進行してしまうことがあります。しかし、早期に発見し、適切な治療を行うことで、視力低下や失明のリスクを抑えることができます。眼底カメラ検査は、健康診断などでも広く行われている一般的な検査です。眼の健康を守るためにも、定期的に眼底カメラ検査を受けることをおすすめします。
角膜

角膜のカーブを測る検査機器、ケラトメーターとは?

- ケラトメーターとはどんな機器? ケラトメーターは、眼科を受診した際にほとんどの人が経験する、目の検査に欠かせない医療機器です。 この機器は、眼球の前面を覆う透明な膜である角膜の曲率半径を測定するために用いられます。 角膜は、カメラのレンズのような役割を果たし、外界からの光を屈折させて網膜に正しく焦点を合わせるために重要な役割を担っています。 ケラトメーターは、この角膜のカーブの度合いを正確に数値化することで、眼科医が視力や目の状態を評価するのに役立つ情報を提供します。 検査方法は、あご台に顎を乗せて額を固定し、正面の目標物を見つめます。 すると、機器から光が目に投影され、角膜に反射した光のパターンを解析することで、角膜の曲率半径が測定されます。 この測定値は、近視や遠視、乱視などの屈折異常の診断や、コンタクトレンズの処方、白内障手術など、様々な眼科治療において重要な指標となります。 ケラトメーターは、痛みや不快感を伴わない、短時間で測定できる検査です。 眼科医の指示に従って検査を受けてください。
目の病気

眼科医が解説!眼底検査とは?

- 眼底検査の目的 眼底検査は、瞳孔から眼球の奥を覗き込み、網膜や視神経乳頭といった重要な組織を観察する検査です。 これらの組織は、カメラで例えるとフィルムのような役割を果たし、光の情報を受け取って脳に伝えることで、私たちがものを見ることができるようにする、視力に直接関わる大切な役割を担っています。 眼底検査では、眼底の状態を詳しく調べることで、視力低下の原因となる様々な病気を早期に発見することができます。例えば、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性といった病気は、初期には自覚症状が現れにくいことが多く、放置すると視力低下が進行してしまう可能性があります。 眼底検査によってこれらの病気を早期に発見し、適切な治療を開始することで、視力低下を予防したり、進行を遅らせたりすることが期待できます。 眼の健康を守るためには、定期的な眼底検査の受診が重要です。
目の構造

眼の健康チェック!眼底カメラとは?

- 眼底カメラとは眼底カメラは、眼の奥を撮影するための特別なカメラです。人間の目は、カメラに例えられることがありますが、眼底カメラを使うことで、まさにカメラの奥にあるフィルムの部分、すなわち眼の奥にある眼底の状態を写真に撮ることができます。眼底には、ものを見るために重要な役割を担う網膜や視神経といった組織が存在します。網膜は、カメラでいうとフィルムの役割を果たし、光を感じ取ることで視覚情報を脳に伝えています。視神経は、その情報を網膜から脳へ伝えるケーブルのような役割を担っています。眼底カメラを使用することで、これらの重要な組織の状態を詳しく調べることが可能になります。 眼底カメラによって撮影された眼底写真からは、網膜剥離、糖尿病網膜症、緑内障などの様々な眼の病気を早期に発見することができます。眼底カメラ検査は、痛みや負担が少なく、短時間で終わるため、幅広い年齢層の方にとって受診しやすい検査といえます。
目の構造

眼科医が解説!眼底検査とは?

- 眼底検査目の奥をのぞいて、全身の健康状態をチェック! 眼底検査とは、瞳孔の奥にある網膜や視神経乳頭の状態を観察する検査です。 網膜は、カメラに例えるとフィルムの役割を果たす重要な組織です。光を感知し、その情報を電気信号に変換して脳に送ることで、私たちは何を見ているのかを認識することができます。 視神経乳頭は、網膜で受け取った視覚情報を脳に伝える視神経が集まっている場所です。 眼底検査では、これらの組織の状態を調べることで、様々な目の病気の発見や診断に役立ちます。例えば、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症などの病気は、初期段階では自覚症状が現れにくいですが、眼底検査によって早期発見・早期治療が可能となります。 さらに、眼底検査は目の病気だけでなく、高血圧や糖尿病などの全身疾患の兆候を早期に発見できるという利点もあります。網膜の血管は、全身の血管の状態を反映しているため、動脈硬化や高血圧などによって血管が変化した場合、眼底検査で確認することができます。 眼底検査は、痛みや負担の少ない検査です。目の健康を守るだけでなく、全身の健康状態を把握するためにも、定期的な眼底検査を受けましょう。
目の構造

眼科の診察に欠かせない眼底カメラとは?

- 眼底カメラの概要眼底カメラとは、瞳孔を通して目の奥を照らし、眼底の様子を写真に撮るための医療機器です。眼底は、カメラで例えるとフィルムのような役割を果たす場所で、光を感知して脳に映像として伝えるために重要な役割を担っています。眼底カメラを使用することで、網膜や視神経乳頭、血管といった組織の状態を詳しく調べることができます。網膜は、光を感じ取る視細胞が密集している薄い膜で、カメラのフィルムに相当する重要な部分です。視神経乳頭は、網膜で受け取った光の情報を脳に伝える視神経が集まっている場所で、その形状や色は様々な眼疾患の指標となります。また、眼底の血管を観察することで、動脈硬化や糖尿病といった全身疾患の兆候を早期に発見できることもあります。眼底カメラによる検査は、痛みや負担が少ないことが特徴です。撮影前に瞳孔を開く目薬を点眼する場合もありますが、検査自体は数分で終わります。 眼底カメラで撮影された画像は、眼科医が診断に活用するだけでなく、患者さん自身に病気の状態を理解していただくためにも役立ちます。定期的な眼底検査を受けることで、病気の早期発見・早期治療に繋がり、大切な視力と健康を守ることに繋がります。
目の構造

OCTで網膜の状態を詳しくチェック!

- OCTとはOCTは、"光干渉断層計"という検査機器の略称です。 この検査では、弱い近赤外線を使って、まるで体の断層写真のように、目の奥の組織を画像化します。 従来の検査では分からなかった、網膜や視神経といった組織の断面を非常に細かいレベルで観察できるため、様々な目の病気を詳しく調べることができます。 OCT検査は、加齢黄斑変性や糖尿病網膜症、緑内障など、視力に影響を与える可能性のある多くの目の病気の診断や治療効果の判定に非常に役立ちます。 検査は痛みを伴わず、時間も短時間で済むため、患者さんの負担も軽い検査です。
目の構造

OCTで網膜の状態を詳しく検査!

- OCTとはOCTは、光の干渉という現象を利用して、眼の奥にある網膜という組織を細かく調べることのできる検査機器です。正式名称は光干渉断層計といい、OCTはその略称です。 例えるなら、豆腐をとても薄い板状に切って断面を見るように、網膜を層ごとに画像化することができます。従来の検査では、網膜の表面を観察することしかできませんでしたが、OCT検査では、網膜の断面を画像化することで、網膜の厚さのわずかな変化や、網膜を構成する細かい構造を詳細に把握することが可能になりました。 この検査は、緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症など、様々な眼の病気を診断する上で非常に重要な役割を担っています。これらの病気は、初期段階では自覚症状が現れにくい場合もありますが、OCT検査によって早期に発見し、適切な治療を開始することで、病気の進行を遅らせたり、視力低下のリスクを抑えたりすることができます。
目の構造

OCTで網膜の健康をチェック!

- OCTとはOCTとは、-光干渉断層計-と呼ばれる検査機器の略称です。 この検査では、近赤外線という目に見えない光を利用して、眼の奥にある網膜の状態を調べます。 近赤外線は、私たちの体にとって安全な光であり、検査中に痛みや負担を感じることはありません。OCT検査の最大の特徴は、まるで体の断面を画像化するように、網膜の断層像を鮮明に得ることができる点です。 これにより、従来の検査では見つけることが難しかった、網膜のわずかな変化や異常も、早期に発見することが可能となりました。 また、検査は短時間で終了し、検査結果もすぐに得られるため、患者さんの負担も軽減されます。OCT検査は、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、緑内障など、様々な眼科疾患の診断や治療効果の判定に広く用いられています。
その他

網膜の電気信号を読み解くERG検査

- 網膜電図検査とは網膜電図検査(ERG検査)は、眼科で広く行われている検査の一つで、網膜の健康状態を詳しく調べるために用いられます。 カメラに例えると、網膜は眼の奥に位置するフィルムのような役割を担っており、光を感知して脳に伝えることで、私たちがものを見ることができるようにしています。ERG検査では、網膜に光刺激を与え、その際に発生する微弱な電気信号を記録し、波形として分析します。 この波形は、網膜を構成する細胞(視細胞や錐体細胞など)の活動状態を反映しており、網膜の機能を客観的に評価することができます。網膜の病気には、網膜色素変性症、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症など、さまざまなものがあります。これらの病気では、初期段階では自覚症状が現れない場合もありますが、ERG検査では、自覚症状が現れる前から網膜の異常を検出できることがあります。そのため、ERG検査は、網膜疾患の早期発見・早期治療に大きく貢献しています。 また、ERG検査は、網膜疾患の診断だけでなく、治療の効果判定や経過観察にも用いられます。