新生血管黄斑症

目の病気

新生血管黄斑症:視界の歪みに潜む病気

私たちの目は、カメラとよく似た仕組みで物を見ています。カメラのレンズに当たる部分が、私たちの目では角膜や水晶体にあたります。そして、カメラのフィルムに相当するのが、目の奥にある黄斑部と呼ばれる部分です。 黄斑部は、網膜の中心部に位置し、ちょうど視線が集まる重要な役割を担っています。この黄斑部のおかげで、私たちは物の形や色、細かい文字などを識別することができます。たとえるなら、視界の中心に高画質カメラが搭載されているようなもので、周囲の風景よりも鮮明に捉えることができるのです。 しかし、加齢や生活習慣、遺伝などの要因によって、この重要な黄斑部に異常が起こることがあります。これが、黄斑部の病気です。黄斑部に異常が起こると、視力が低下したり、物がゆがんで見えたり、視界の中心に見えない部分が生じたりするなど、様々な症状が現れます。これらの症状は、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。例えば、読書やテレビの視聴が困難になったり、外出時に不安を感じたりすることがあります。 黄斑部の病気には、加齢黄斑変性、黄斑上膜、中心性漿液性脈絡網膜症など、いくつかの種類があります。早期発見、早期治療が重要となる病気ですので、目の症状に違和感を感じたら、早めに眼科を受診するようにしましょう。