
視力検査の補助指標:指数弁
目の検査の中でも、視力検査は基本中の基本です。多くの人が経験する視力検査では、「C」の形をしたランドルト環という記号が使われています。このランドルト環を使った検査方法は広く知られていますが、視力がとても低い場合には、正確な視力を測ることができません。
このような場合に役立つのが、指数弁という指標です。指数弁は、ランドルト環が見えなくても、光の明暗を感じ取れるかどうかを調べることで、視力の程度を大まかに把握する方法です。検査では、目の前に光を当てたり消したりして、光を感じ取れるかどうかを判定します。
指数弁は、視力に問題がある可能性をいち早く見つけるための重要な指標となります。例えば、生まれたばかりの赤ちゃんや、言葉でうまく伝えることが難しい方の視力検査にも活用されています。また、視神経の病気など、視力低下の原因を特定する上でも重要な手がかりとなります。
ただし、指数弁はあくまでも目安であり、正確な視力を示すものではありません。指数弁で異常が見つかった場合には、より詳しい検査が必要です。