感染症

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感染力に注意!流行性角結膜炎

- 流行性角結膜炎とは流行性角結膜炎は、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされる、人から人へとうつりやすい目の病気です。一般的には「はやり目」として広く知られており、毎年多くの人が感染しています。この病気は、感染した人の涙や目やにに含まれるウイルスが、別の人の目に直接、あるいは間接的に接触することによって感染します。 例えば、感染した人が触れたタオルやドアノブ、電車のつり革などを介してウイルスが手に付着し、その手で自分の目を触ってしまうことで感染することがあります。また、プールで感染するケースも見られます。症状としては、目のかゆみや痛み、充血、まぶしさ、涙が出る、目やにが出るなどがあります。症状が重い場合には、視力が低下することもあります。さらに、耳の前やあごの下のリンパ節が腫れることもあります。流行性角結膜炎は、その強い感染力から、学校や職場、家庭内などで集団感染を引き起こす可能性があります。感染を防ぐためには、こまめな手洗いとうがいの励行が非常に重要です。特に、外出後や食事前、トイレの後などは必ず手を洗いましょう。また、タオルの共用は避け、目やにや涙で汚れた場合はすぐに新しいものに交換することが大切です。症状が出た場合は、早めに眼科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
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流行性角結膜炎とは?

私たちの目は、外界の情報を取り入れるための大切な感覚器官ですが、同時に、ウイルスなどの病原体に対して脆弱な部分でもあります。様々な目の病気の中でも、ウイルスが原因となるものには注意が必要です。 今回は、その中でも特に感染力が強く、注意が必要な目の病気である「流行性角結膜炎」について詳しく解説していきます。この病気は、その名の通り、人から人へとうつりやすく、一度流行すると、学校や職場などで多くの人が感染してしまう可能性があります。また、症状が強く、視力にも影響を及ぼす可能性があるため、正しい知識と予防対策が重要です。 この病気の原因となるウイルスや、感染経路、具体的な症状、治療法などについて、分かりやすく解説していきますので、ご自身やご家族の健康を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。
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つらい季節性の目のトラブル、流行目とは?

過ごしやすい春や秋になると、目がなんとなくごろごろしたり、涙が止まらなくなったりするといった経験はありませんか? もしかしたら、それは「流行り目」かもしれません。 流行り目は、その名の通り、人から人へとうつりやすい目の病気です。 学校や職場など、人が集まる場所では特に注意が必要です。 流行り目は、原因となるウイルスや細菌によって、いくつかの種類に分けられますが、いずれも、目が充血したり、目やにが出たり、涙が流れたりといった症状がみられます。 また、まぶたが腫れたり、光がまぶしく感じたりすることもあります。 症状が重い場合は、視力が低下することもありますので、早めに眼科を受診することが大切です。 流行り目は、感染力が強いため、予防が重要となります。 こまめな手洗いうがいを心がけ、タオルの共用は避けましょう。 また、感染している人の目やにや涙などが、自分の目や口、鼻に触れないように注意することも大切です。
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よくある目の病気:麦粒腫とは?

- 麦粒腫ってどんな病気?まぶたには、まつ毛が生えている根元の近くに、皮脂を分泌するマイボーム腺と、汗を分泌する汗腺が存在します。麦粒腫は、これらの腺に細菌が感染し、炎症を起こすことで発症する、よくある目の病気です。 一般的には、まぶたの縁に赤く腫れ上がり、痛みを伴います。そして、触ると熱く感じることが特徴です。麦粒腫は、大きく分けて二つの種類に分けられます。「外麦粒腫」と「内麦粒腫」です。外麦粒腫は、まつ毛の根元にある、皮脂腺であるツァイス腺や、まつ毛の毛包、または汗腺であるモル腺に細菌が感染することで起こります。 一方で、内麦粒腫は、まぶたの裏側にあり、脂を出すマイボーム腺に細菌が感染することで起こります。多くの場合、麦粒腫は自然に治癒しますが、症状が重い場合や、長引く場合には、眼科医の診察を受けることが推奨されます。 眼科では、抗生物質の点眼薬や軟膏を処方したり、症状に合わせて適切な治療を行います。 また、ご自身での自己判断で市販薬などを使用することは避け、眼科を受診するようにしましょう。
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つらい麦粒腫とその対策

皆さんは「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」という病気を知っていますか?まぶたが赤く腫れる病気で、ものもらいと呼ばれることもあります。 この病気は、細菌による感染症が原因で起こる、決して珍しいものではありません。 今回は、この麦粒腫について、詳しく解説していきます。 麦粒腫は、まぶたの縁にある、まつげの毛根や、その周囲にある皮脂腺、マイボーム腺に、細菌が感染することで起こります。症状としては、まぶたの腫れ、痛み、赤みなどがあげられます。さらに症状が進むと、膿がたまってしまい、まぶたに黄色っぽい点ができることもあります。 麦粒腫は、基本的に命に関わる病気ではありません。多くの場合、数日で自然に治っていきます。しかし、症状が重い場合や、なかなか治らない場合には、眼科を受診するようにしてください。眼科では、症状に合わせて、抗菌薬の点眼薬や軟膏を処方したり、膿が溜まっている場合には切開して膿を出すこともあります。 日頃から、目を清潔に保つことが、麦粒腫の予防には効果的です。手を洗ってから目を触ることや、アイメイクを落とすことを心がけましょう。
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かつて恐れられた感染症:トラコーマ

- トラコーマとはトラコーマは、クラミジア・トラコマチスというとても小さな生き物によって起こる目の病気です。この病気になると、まぶたの裏側にある結膜という部分が炎症を起こして赤く腫れます。結膜は、白目の表面とまぶたの裏側を覆っている薄い膜で、眼球を保護する役割を担っています。トラコーマの怖いところは、一度かかると繰り返し炎症を起こす可能性があることです。炎症が治ってもまたすぐに炎症を起こし、そのたびに結膜に傷が残っていきます。そして、その傷が治る過程で、まぶたの裏側に瘢痕と呼ばれる硬い組織ができてしまうのです。瘢痕ができると、まぶたが内側に向かって縮んでいき、まつげが眼球に当たるようになります。まつげは本来、眼球にゴミや埃が入るのを防ぐ役割がありますが、トラコーマによって内側に向いてしまったまつげは、眼球を傷つけ、視力に深刻な影響を与える可能性があります。トラコーマは放置すると失明に至ることもある病気ですが、早期に発見し、適切な治療を行えば、視力障害の進行を抑えることができます。
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眼に潜む危険! トキソプラズマ症

- 身近に潜む寄生虫私たちは、目には見えない微生物に囲まれて生活しています。その中には、私たち人間に感染し、様々な病気を引き起こす寄生虫も存在します。今回は、その中でも身近に潜み、私たちに感染する可能性のある寄生虫について解説します。トキソプラズマ症は、「トキソプラズマ原虫」という寄生虫によって引き起こされる感染症です。この寄生虫は、最終的に猫の体内で成虫となり、卵を産みます。そして、その卵は猫の糞便と一緒に体外へ排出されます。驚くべきことに、このトキソプラズマ原虫は世界中に分布しており、非常にありふれた寄生虫なのです。私たちは、日常生活の中で、知らず知らずのうちにこの寄生虫に感染している可能性があります。例えば、公園の砂場やガーデニングなどで土に触れた後、手をよく洗わずに食事をする、豚肉や羊肉を生焼けで食べてしまう、といった行動が感染のリスクを高めます。また、感染した猫の糞便に触れることで、直接寄生虫が体内に入ってしまうこともあります。特に注意が必要なのは、妊娠中の女性です。妊娠中に初めてトキソプラズマに感染すると、胎盤を通じて胎児に感染し、流産や死産、あるいは水頭症などの先天性障害を引き起こす可能性があります。しかし、過度に心配する必要はありません。日頃から手洗いや食品の加熱をしっかり行うことで、感染のリスクを大きく減らすことができます。また、猫を飼育している場合は、トイレの掃除をこまめに行い、屋外へ出さないようにするなどの対策も有効です。寄生虫は目に見えないだけに、意識することが難しいものです。しかし、正しい知識を身につけることで、私たちは自分自身を守ることができるのです。
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プールで流行する目の病気とは?

待ちに待った夏の到来。海やプールに出かける計画を立てている方も多いのではないでしょうか。青い空の下、太陽の光を浴びながら水に潜る喜びは、格別なものがあります。しかし、楽しいレジャーの裏側には、感染症という危険も潜んでいることを忘れてはいけません。特に、多くの人が利用するプールは、目に見えない病原菌にとって格好の繁殖場所となる可能性があります。今回は、プールで人から人へとうつりやすい目の病気である「急性出血性結膜炎」について詳しく解説していきます。プールに入る前に、その原因や症状、予防策についてしっかりと理解しておくことが大切です。
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眼脂:気になる目やにの正体

- 眼脂とは眼脂とは、普段私たちが「目やに」と呼んでいるもので、医学的には眼分泌物と呼ばれるものです。これは、涙の中に含まれる成分や、まぶたの裏にあるマイボーム腺という器官から分泌される脂、その他、涙の成分が、睡眠中に乾燥して目頭に溜まったものです。朝起きた時に目頭に溜まっていることが多く、その色や粘り気は様々です。健康な状態であれば、透明かやや白っぽく、少量でサラサラとしています。これは、睡眠中に涙の分泌量が減ることで、涙に含まれる成分が濃縮されやすくなるためです。一方で、量が多くネバネバしていたり、黄色や緑色などを帯びていたりする場合は、細菌やウイルスによる感染症、アレルギー性結膜炎などの可能性も考えられます。このような場合には、眼科を受診して適切な検査や治療を受けることが大切です。一般的には「目糞」「目垢」などとも呼ばれ、多少であれば特に心配する必要はありません。しかし、眼脂の量や色、粘り気などに変化が見られた場合は、目の健康状態を知るためのサインかもしれませんので、注意深く観察するようにしましょう。
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つらい目の充血やかゆみ、もしかして結膜炎?

- 結膜炎とは結膜炎は、目の表面を覆っている薄い膜である結膜に炎症が起きる病気です。目の白目の部分や、まぶたの裏側が赤く見えるのが特徴です。通常、私たちの目は涙で守られていますが、ウイルスや細菌などが原因で結膜に炎症が起こると、目が充血したり、目ヤニが増えたりします。また、涙が止まらなかったり、異物感や痛み、かゆみなどの症状が現れることもあります。結膜炎は大きく分けて、ウイルス性のものと細菌性のもの、アレルギー性のものがあります。ウイルス性結膜炎は、風邪の原因となるウイルスと同じように感染力が強く、周りの人にうつってしまう可能性があります。一方、細菌性結膜炎は、細菌が原因で起こり、適切な治療を行うことで比較的早く治癒することが期待できます。また、アレルギー性結膜炎は、花粉やダニなどのアレルギー物質が原因で起こり、かゆみや異物感を伴うことが多いです。多くの場合、結膜炎は自然に治癒しますが、症状が長引いたり、視力に影響が出たりする可能性もあります。そのため、目の充血や目ヤニ、痛みやかゆみなどの症状が現れた場合は、自己判断せずに、早めに眼科を受診することが大切です。医師の診断に基づいて適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、早く治すことができます。
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眼の危険信号!角膜潰瘍とは?

- 角膜潰瘍とはどんな病気?私たちの目は、カメラのレンズのような役割を持つ透明な角膜によって守られています。角膜は、光を眼球内部に取り込み、私たちにクリアな視界をもたらしてくれる大切な器官です。しかし、この角膜に傷がつき、えぐれてしまった状態を「角膜潰瘍」と呼びます。角膜潰瘍になると、視界がぼやけたり、かすんだりといった視力低下の症状が現れます。また、強い痛みや異物感、涙が出る、まぶしいといった症状も伴います。さらに、目が赤くなる、目やにが出るといった症状が現れることもあります。角膜潰瘍の原因はさまざまですが、細菌やウイルス、カビなどの微生物による感染が最も多くみられます。特に、コンタクトレンズの使用中に微生物が目に入り込み、角膜に感染することで発症するケースが多いです。その他にも、コンタクトレンズの不適切な使用や、目にゴミや異物が入ることによる傷、目の乾燥などが原因で発症することもあります。角膜潰瘍は、適切な治療を行わないと角膜に穴が開いてしまう「角膜穿孔」を引き起こしたり、視力が著しく低下したりする可能性があります。最悪の場合、失明に至るケースも報告されているため、早期の発見と適切な治療が非常に重要です。少しでも目の異常を感じたら、自己判断せずに、すぐに眼科を受診しましょう。
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眼の危険!角膜真菌症とは?

- 角膜真菌症とは眼の表面には、外界からの光を取り込み、網膜に像を結ぶために重要な役割を果たす透明な膜があります。これを角膜と言います。角膜は、カメラのレンズのような役割を担っており、私たちの視覚にとって非常に大切な部分です。 角膜真菌症は、この角膜にカビが感染することによって発症する病気です。 カビは、土壌や植物、空気中など、私たちの身の回りのどこにでも存在しています。通常、私たちの体はこれらのカビに対して抵抗力を持っていますが、何らかの原因で抵抗力が弱まったり、眼に傷がついていたりすると、角膜にカビが侵入し、感染症を引き起こすことがあります。 角膜にカビが感染すると、角膜に炎症や潰瘍といった症状が現れます。炎症が起こると、眼は赤くなったり、痛みを感じたり、涙が過剰に出たりします。また、異物感や視界のかすみなどもみられます。さらに症状が進むと、角膜に潰瘍と呼ばれる傷ができ、視力低下を引き起こすこともあります。 角膜真菌症は、放置すると視力に深刻な影響を及ぼす可能性があります。最悪の場合、失明に至るケースもあるため、早期発見と適切な治療が非常に重要です。
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つらいプール熱を予防しよう!

- プール熱とは? プール熱は、医学用語では咽頭結膜熱と呼ばれ、アデノウイルスというウイルスが原因で起こる感染症です。 その名の通り、喉の痛み、高熱、目の充血といった症状が特徴です。 特に喉は真っ赤に腫れ上がり、強い痛みを伴うため、食事や水分を摂るのも困難になることがあります。 発熱は突然始まり、39度以上の高熱が数日間続くことも珍しくありません。 また、白目部分が充血し、目やにや涙が出る結膜炎の症状も併発します。 プール熱は、主に夏場に流行します。 これは、アデノウイルスがプールの水の中でも感染力を持つためです。 プールで感染するだけでなく、タオルや洗面器の共用、咳やくしゃみによる飛沫感染など、日常生活の中で容易に感染が広がります。 特に乳幼児や抵抗力の弱い人は重症化しやすく、脱水症状や熱痙攣などを起こす危険性もあります。 そのため、こまめな手洗いとうがい、プール後のシャワーなどを徹底し、感染予防に努めることが重要です。
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角膜ヘルペス:知っておきたい目の病気

- 角膜ヘルペスとは角膜ヘルペスは、普段は口の周りに水ぶくれができる「口唇ヘルペス」の原因となるウイルスと同じ、単純ヘルペスウイルスによって、目の角膜に炎症が起きる病気です。このウイルスは、一度感染すると完全に体内から排除することはできず、神経節と呼ばれる場所に潜伏します。そして、風邪を引いたり、疲れが溜まったりするなど、体の抵抗力が落ちたタイミングで再びウイルスが活性化し、目に症状が現れることがあります。角膜は、眼球の一番外側にある透明な膜で、カメラのレンズのような役割を担っています。ここに炎症が起こると、視界がぼやけたり、光がまぶしく感じたり、涙が止まらなくなったり、目がゴロゴロするといった症状が現れます。症状の強さは様々で、軽い場合は自然に治癒することもありますが、重症化すると角膜に濁りが残ってしまい、視力に影響を及ぼすこともあります。角膜ヘルペスは再発を繰り返す病気であるため、一度かかったことがある人は、普段から体調管理に気を配り、再発の予防に努めることが大切です。
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まぶたの裏が真っ赤に!それは「急性出血性結膜炎」かも?

- 急性出血性結膜炎とは急性出血性結膜炎(AHC)は、眼の表面を覆っている透明な膜である結膜に、急激な炎症と出血が起こる病気です。白目の部分を覆う結膜に炎症が起こるため、白目が充血して真っ赤に見えるようになります。また、まぶたの裏側にも点状の出血が見られることがあります。急性出血性結膜炎は、一般的に「はやり目」と呼ばれる感染性の眼病の一種です。その名の通り、非常に感染力が強く、流行しやすいことが特徴です。主な感染経路は、ウイルスが付着した手で目を触ったり、ウイルスを含むタオルや洗面器を共有したりすることです。ほとんどの場合、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスといったウイルスへの感染が原因となります。これらのウイルスは、夏場に流行しやすく、プールなど水のある場所を介して感染することもあります。急性出血性結膜炎を発症すると、白目の充血やまぶたの裏側の出血に加え、強い目の痛みやかゆみ、異物感、涙目、まぶたの腫れ、目やになどの症状が現れます。症状が重い場合は、視力が低下することもあります。通常、急性出血性結膜炎は、特別な治療をしなくても1~2週間程度で自然に治癒します。しかし、症状を和らげるために、医師の指示のもとで点眼薬や軟膏を使用することがあります。また、細菌による二次感染を防ぐために、目を清潔に保つことが大切です。
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失明の危機!全眼球炎とは?

- 全眼球炎とは眼球全体に広がる深刻な炎症を、全眼球炎と言います。私たちの目は、外界の情報を取り込む大切な器官ですが、その内部は通常、細菌やウイルスなどの病原体が入り込まないように、無菌状態に保たれています。しかし、何らかの原因でこの防御機構が破綻し、眼球内部に病原体が侵入すると、激しい炎症反応が起こり、これが全眼球炎を引き起こします。眼球は、角膜、結膜、強膜、ぶどう膜、網膜、硝子体など、様々な組織から構成されていますが、全眼球炎は、これらの組織全てに炎症が広がります。その結果、視力低下、眼痛、充血、眼瞼腫脹、眼球突出、光過敏など、様々な症状が現れます。全眼球炎は放置すると失明に至る可能性もあるため、早期に診断し、適切な治療を開始することが非常に重要です。治療には、原因となる病原体に応じた抗菌薬や抗ウイルス薬の点眼や内服、ステロイド薬による炎症の抑制などが行われます。早期発見・早期治療が視力予後に大きく影響するため、眼に異常を感じたら、自己判断せず、速やかに眼科を受診するようにしましょう。
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知っておきたい角膜ヘルペス

角膜ヘルペスとは 角膜ヘルペスは、口の周りに水ぶくれができる「口唇ヘルペス」の原因となるウイルスと同じ、単純ヘルペスウイルスによって引き起こされる角膜の炎症です。 角膜は、眼球の一番外側にある透明な膜で、カメラのレンズのように光を集め、網膜に像を結ぶ役割を担っています。このため、角膜は、ものを見るために非常に重要な役割を果たしています。 角膜ヘルペスになると、この角膜に炎症が起こり、視界がぼやけたり、目に痛みや異物感を感じたりします。また、重症化すると、角膜に傷跡が残ってしまい、視力が低下してしまうこともあります。 単純ヘルペスウイルスは、一度感染すると体内に潜伏し、体調不良やストレスなどで免疫力が低下すると、再び活性化して症状を引き起こすことがあります。そのため、角膜ヘルペスは再発を繰り返すことが多く、その度に角膜にダメージが蓄積していく可能性があります。 角膜ヘルペスは、適切な治療を行えば、多くの場合、視力に影響を残さずに治癒します。しかし、放置すると重症化し、視力低下などの後遺症が残る可能性もあるため、早期診断と適切な治療が重要です。