
強度近視とは?
目は私たちが外界を見るための重要な器官であり、その機能が損なわれると日常生活に大きな影響が出ます。ものを見るときに、遠くのものも近くの物もはっきりと認識できるのが正常な状態ですが、遠くのものを見るときに焦点が網膜の手前で合ってしまう状態を近視といいます。そして、近視の中でも特に度合いが強く、日常生活に支障が出るレベルのものを強度近視と呼びます。
では、強度近視はどのように定義されているのでしょうか?それは、眼科で視力を測る際に用いられるレンズの度数を表す単位であるジオプターという値を用いて判断されます。ジオプターはレンズの屈折力を表し、数値が大きければ大きいほど、近視の度合いは強いことを示します。一般的には、-10.25ジオプター以上で、矯正視力が0.02未満の場合に強度近視と診断されます。
強度近視は、単に見えにくいだけでなく、網膜剥離や黄斑変性症などの深刻な眼疾患のリスクを高める可能性も孕んでいます。そのため、強度近視と診断された場合は、医師の指示に従い、適切な治療や生活習慣の改善に取り組むことが重要です。