
視界を操る魔法?プリズムの秘密
- プリズムってなに?プリズムと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか? 小中学校の理科の授業で、太陽の光を七色の光に分ける実験を思い出した人もいるかもしれません。あの時に使った、透明な三角柱の形をしたものがプリズムです。プリズムは、光を屈折させる性質を持っています。屈折とは、光が空気中から水の中に入るときのように、異なる物質を通る際に進む方向が変わる現象のことです。プリズムはこの屈折を利用して、光を虹色に分けて見せてくれるのです。プリズムは、ガラスやプラスチックなどの透明な物質で作られています。光がプリズムに入ると、その物質の密度によって速度が変わります。この速度変化が光の屈折を引き起こし、異なる色の光はそれぞれ異なる角度で曲げられます。プリズムに入射した光は、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の順に屈折率が異なり、その結果、プリズムから出る光は虹のような色の帯、つまりスペクトルとして観察されるのです。プリズムは、理科の実験だけでなく、カメラや双眼鏡、分光器など、様々な分野で応用されています。