
眼球の動きを司る内直筋
私たちは、周囲の世界を鮮明に捉えるために、絶えず目を動かしています。この眼球運動は、まるで糸で操られる操り人形のように、複数の筋肉の緻密な連携によって成り立っています。
眼球運動を司る主な筋肉は、外眼筋と呼ばれ、全部で6本あります。これらは、上下左右の直線的な動きだけでなく、斜め方向の動きや回転運動など、複雑で滑らかな眼球の動きを可能にしています。
外眼筋は、脳からの指令を神経を通して受け取り、瞬時に収縮と弛緩を繰り返すことで、眼球を思い通りに動かします。この精巧なシステムのおかげで、私たちは、動いている物体を追跡したり、遠くの景色を眺めたり、近くの物体に焦点を合わせたりすることができるのです。
もし、これらの筋肉の働きに異常が生じると、物が二重に見えたり、視野が狭まったり、眼球の動きが制限されるなど、様々な視覚障害が現れます。そのため、眼球運動は、私たちの視覚機能にとって非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。