
レーシック検査の基礎: 角膜厚測定とは?
- 角膜厚測定の概要眼の表面には、外界からの光を取り込むために重要な役割を果たす透明な膜が存在します。これが角膜です。角膜はカメラのレンズのように光を集め、その奥にある網膜に像を結ぶ役割を担っています。この角膜の厚さは、視力に影響を与える重要な要素の一つです。
角膜厚測定とは、その名の通り、この角膜の厚みを測定する検査のことです。角膜の厚さは人によって異なり、同じ人でも角膜の中央部と周辺部では厚みが異なります。このため、角膜厚測定では、角膜のどの部分を測定したのかが重要になります。
角膜厚測定は、視力矯正手術、特にレーシック手術の適応を判断する上で欠かせない検査となっています。レーシック手術は、角膜をレーザーで削り、その厚みを変えることで視力を矯正する手術です。そのため、手術前の角膜の厚さを正確に測定することは、安全な手術を行う上で非常に重要です。角膜の厚さが薄すぎる場合は、レーシック手術が適応とならない場合もあります。
その他にも、緑内障などの目の病気の診断や経過観察にも、角膜厚測定は重要な役割を果たしています。緑内障は、眼圧が上昇することで視神経が障害され、視野が狭くなる病気ですが、角膜の厚さは眼圧の測定値に影響を与えることが知られています。そのため、緑内障の診断や治療効果の判定には、角膜の厚さを考慮することが重要です。