ベーチェット病

目の病気

ベーチェット病と眼

ベーチェット病は、原因がはっきりとは分かっていない病気で、体のあちこちにある血管に炎症が起こります。この炎症は体の様々な場所に症状を引き起こしますが、特に目、口、皮膚に症状が出やすいのが特徴です。 ベーチェット病では、口の中に何度も口内炎ができたり、皮膚に赤い発疹やニキビのようなものが現れたりします。また、目に炎症が起こると、視力が低下したり、ものがかすんで見えたりすることがあります。これらの症状は、一度現れては治まることを繰り返し、場合によっては長期間にわたって治療が必要になることもあります。 ベーチェット病は、国内では約2万人が罹患していると推定されており、厚生労働省によって指定難病に認定されています。これは、治療が難しく、患者さんの数が少ない病気であることを示しています。ベーチェット病の治療には、炎症を抑える薬や体の免疫の働きを抑える薬などが用いられます。症状や重症度に応じて適切な治療を選択していくことが重要です。
感染症

口内炎と間違えやすい?アフタについて解説

- アフタとは?口の中に、まるで小さな火傷のように白く囲まれた赤い斑点を見つけたことはありませんか?それが「アフタ」と呼ばれる口内炎の一種です。アフタは、唇の裏側や頬の内側、舌、歯茎など、口の中の粘膜にできる円形や楕円形の浅い潰瘍です。多くは直径数ミリ程度の小さなものですが、まれに1センチを超える大きなものもできることがあります。アフタの特徴は、中央部分が白や黄色っぽい膜で覆われ、周囲が赤く炎症を起こしている点です。見た目は少し痛々しいかもしれませんが、多くの場合、アフタ自体は深刻な病気ではありません。実際、アフタは非常にありふれた症状で、多くの人が経験します。しかし、アフタは再発しやすく、一度できると繰り返し同じ場所に現れることがあります。また、食事や会話の際に強い痛みを伴うことがあり、生活の質を大きく低下させてしまうこともあります。さらに、アフタがなかなか治らなかったり、頻繁に再発したりする場合は、他の病気が隠れている可能性もあります。そのため、アフタの症状が重い場合や長引く場合は、自己判断せずに医療機関を受診するようにしましょう。
目の病気

膠原病と目の病気

- 膠原病とは膠原病は、私たちの体を守るはずの免疫システムが、誤って自分の体の一部を攻撃してしまう病気です。本来、免疫は細菌やウイルスなどの外敵から体を守るために働きます。しかし、膠原病になると、この免疫システムが正常に機能しなくなり、自分自身の細胞や組織を攻撃してしまうのです。この病気は、体内の様々な場所に存在する「膠原繊維」という組織に炎症を起こすことが特徴です。膠原繊維は、骨や皮膚、血管、内臓など、体のあらゆる場所に存在し、組織の強度や弾力を保つ役割を担っています。そのため、膠原病では、これらの組織が損傷を受け、様々な症状が現れます。代表的な膠原病としては、関節に炎症が起こる関節リウマチ、皮膚が硬くなる強皮症、全身の血管に炎症が起こる全身性エリテマトーデスなどがあります。これらの病気は、発熱や倦怠感、関節痛、皮膚の症状など、共通する症状がみられることもありますが、影響を受ける臓器や症状は患者さん一人ひとりで異なります。膠原病は、現代の医学でもまだ解明されていない部分が多く、根本的な治療法は見つかっていません。しかし、適切な治療を行うことで、症状をコントロールし、日常生活を送ることができる場合がほとんどです。もし、膠原病が疑われる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、専門医の診察を受けるようにしましょう。