眼軸長ってなに?

眼軸長ってなに?

眼のことを教えて

先生、「眼軸長」って、何ですか?

眼の研究家

簡単に言うと、目の玉の前後 の長さのことだよ。平均的な長さは24mmくらいかな。ちなみに、君は何で眼軸長が気になったの?

眼のことを教えて

近視とか遠視とかで長さが違うって書いてあったので、気になりました!

眼の研究家

なるほどね。その通り!近視の人は眼軸長が長くて、遠視の人は短いことが多いんだ。だから、眼鏡やコンタクトレンズを作る時にも、眼軸長は大切なデータになるんだよ。

眼軸長とは。

「眼軸長」って言葉は、目の長さを表すんだけど、平均で24ミリメートルなんだって。近視の人は目が長くて、遠視の人は目が短いことが多いんだって。白内障の手術の前に必ず測るんだけど、光を当てて測る機械と、超音波で測る機械があるんだって。それぞれ得意なことが違うから、目の状態に合わせて使い分けるんだって。場合によっては、両方使うこともあるんだって。

眼軸長とは

眼軸長とは

眼軸長とは、眼球の前方の角膜から後方の網膜までの距離を指し、例えるならカメラでいうレンズからフィルムまでの距離に相当します。
この長さは、私たちが物をはっきりと認識する上で非常に重要な役割を担っています。
光が角膜を通って眼球内に入ると、水晶体で屈折し、網膜に像を結びます。この時、眼軸長と屈折力が適切なバランスでなければ、網膜上に鮮明な像を結ぶことができず、視界がぼやけてしまいます。

眼軸長は個人差があり、平均的には約24mmですが、成長期である乳幼児期には特に大きく変化します。また、近視や遠視、乱視といった屈折異常も、この眼軸長が適切な長さではないことが原因で起こります。
近年、スマートフォンやパソコンの長時間使用など、近くを見続ける生活習慣によって、眼軸長が異常に長くなり、近視が進行するケースが増加しています。
子供の頃から、定期的な目の検査を受け、眼軸長の状態を把握することが、目の健康を守る上で大切です。

項目 説明
眼軸長とは 角膜から網膜までの距離のこと
役割 網膜上に鮮明な像を結ぶために重要な要素
平均的な長さ 約24mm
個人差 あり(特に乳幼児期に変動が大きい)
屈折異常との関係 近視、遠視、乱視は眼軸長が適切でないことが原因で起こる
近年の傾向 スマホやPCの長時間使用により眼軸長が長くなり、近視が進行するケースが増加
目の健康のために 子供の頃から定期的な検査と眼軸長の状態把握が重要

眼軸長と視力

眼軸長と視力

私たちの目は、カメラのように外界の光を取り込み、網膜というスクリーンに像を結ぶことで物を見ています。この時、眼の奥行の長さを眼軸長といい、視力に深く関わっています。

正常な視力を持つ人の目は、眼軸長が適切な長さのため、網膜上にピントの合った鮮明な像を結ぶことができます。しかし、近視の人の目は、眼軸長が長すぎるため、網膜よりも手前の位置に像が結ばれてしまいます。そのため、遠くのものを見るとぼやけて見えづらく、近くのものははっきり見えます。一方、遠視の人の目は、眼軸長が短すぎるため、網膜よりも後ろの位置に像が結ばれます。そのため、近くのものはぼやけて見えづらく、遠くのものは比較的はっきり見えます。

このように、眼軸長は視力に大きな影響を与えます。子供の頃から視力検査を受けることで、眼軸長の変化を早期に発見し、近視や遠視の進行を抑制することが重要です。

目の状態 眼軸長 視力の特徴
正常な視力 適切な長さ 網膜にピントが合い、鮮明に見える
近視 長すぎる 網膜の手前にピントが合い、遠くはぼやけて見える
遠視 短すぎる 網膜の後ろにピントが合い、近くはぼやけて見える

眼軸長の測定

眼軸長の測定

– 眼軸長の測定

眼軸長とは、眼球の前後方向の長さのことです。
白内障の手術では、濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズである眼内レンズを挿入します。この眼内レンズの度数を正確に決定するために、手術前に眼軸長の測定が必須となります。

眼軸長の測定には、大きく分けて二つの方法があります。

一つ目は、「光干渉式」と呼ばれる方法です。
この方法では、眼に害のない弱い光を眼球に照射し、その反射光を利用して眼軸長を測定します。非接触で測定できるため、患者さんの負担が少ないという利点があります。

二つ目は、「超音波式」と呼ばれる方法です。
眼球に超音波を照射し、その反射波を用いて眼軸長を計測します。光干渉式と比較して、測定に多少時間がかかるという側面はありますが、白内障が進行して水晶体が濁っている場合でも正確に測定することができます。

眼科では、患者さんの目の状態に合わせて、これらの測定方法を使い分けています。

測定方法 原理 メリット デメリット
光干渉式 眼球に弱い光を照射し、反射光を利用して測定 非接触で患者さんの負担が少ない
超音波式 眼球に超音波を照射し、反射波を用いて測定 白内障が進行していても測定可能 測定に多少時間がかかる

測定方法の特徴

測定方法の特徴

眼内レンズの度数を正確に測定するためには、いくつか方法がありますが、それぞれに特徴があります。

光干渉式は、眼に触れることなく測定できるため、患者様の負担が少ない方法です。痛みや不快感がほとんどないため、安心して検査を受けていただけます。また、光干渉式は他の方法に比べて測定精度が高いため、より正確な眼内レンズの度数を決定することができます。しかし、光を眼に照射して測定するため、白内障が進行している場合や、角膜が濁っている場合は、測定が難しい場合があります。

一方、超音波式は、音波を用いて眼軸長を測定する方法です。光干渉式とは異なり、白内障が進行している場合や、角膜が濁っている場合でも測定することができます。そのため、光干渉式では測定が難しい場合に用いられる方法です。しかし、光干渉式と比較すると、測定精度がやや劣る場合があります。

このように、眼内レンズの度数測定には、それぞれに特徴のある方法があります。患者様の眼の状態に合わせて、最適な方法を選択することが重要です。

項目 光干渉式 超音波式
測定方法 光を眼に照射して測定 音波を用いて眼軸長を測定
患者様の負担 少ない 比較的少ない
測定精度 高い やや劣る
白内障の場合 測定が難しい場合あり 測定可能
角膜が濁っている場合 測定が難しい場合あり 測定可能
その他 光干渉式では測定が難しい場合に用いられる

使い分けと併用

使い分けと併用

眼の奥行きを測る検査には、異なる特徴を持つ二つの方法があります。そのため、眼の状態に合わせて検査方法を使い分けることができます。
一つ目の方法は、角膜に光を当てて反射した光を利用する方法です。この方法は、痛みや負担が少なく、短時間で測定できるという利点があります。もう一つの方法は、超音波を利用する方法です。こちらは、濁りがある場合でも測定が可能であるため、様々な目の状態の方に適応できます。
より正確な測定結果を得るためには、二つの方法を組み合わせることもあります。どちらの方法が最適かは、目の状態によって異なります。そのため、眼科医は、患者様の目の状態を詳しく調べた上で、最適な測定方法を選択しています。安心して検査を受けて下さい。

検査方法 特徴 利点 欠点
光反射式 角膜反射光を利用 – 痛みや負担が少ない
– 短時間で測定可能
– 濁りがあると測定困難な場合がある
超音波式 超音波を利用 – 濁りがある場合でも測定可能 – 光反射式に比べて測定時間がかかる場合がある