目の開閉を担う縁の下の力持ち:眼輪筋

目の開閉を担う縁の下の力持ち:眼輪筋

眼のことを教えて

先生、『眼輪筋』って聞いたことあるんですけど、どういう筋肉なんですか?

眼の研究家

良い質問だね!眼輪筋は目の周りにある筋肉で、まぶたを閉じる働きをしているんだよ。

眼のことを教えて

目の周りにある筋肉なんですね。輪っかみたいになってるんですか?

眼の研究家

そう!目の周りをぐるっと輪っかのように取り囲むようについているから、『眼輪筋』っていうんだよ。

眼輪筋とは。

「眼輪筋」は、目のまわりで使われている言葉です。まぶたの裏側で目をぐるりと囲むようについている筋肉のことを指します。この筋肉は、まぶたを閉じる働きをしています。

眼輪筋ってどんな筋肉?

眼輪筋ってどんな筋肉?

目の周りには、目を開閉したり、ピントを調節したりするのに欠かせない筋肉が存在します。その中でも、まぶたの開閉に大きく貢献しているのが眼輪筋です。
眼輪筋は、文字通り目を輪のようにドーナツ状に取り囲む筋肉で、まぶたのすぐ下に位置しています。薄いながらも幅広い形状をしているのが特徴です。
この筋肉は、私たちが意識することなく、目を閉じたり開いたりするたびに働いています。まばたきをする際にも、眼輪筋が素早く収縮することで、瞬時にまぶたを閉じ、外部からの刺激や乾燥から目を守っています。また、眼輪筋は涙の循環にも関与しており、涙を涙嚢へと送り出すポンプのような役割も担っています。
このように、眼輪筋は眼球を保護し、視覚機能を正常に保つ上で非常に重要な役割を担っているのです。

部位 機能
眼輪筋 まぶたの開閉、涙の循環
– 目を閉じたり開いたりする
– まばたきをする
– 涙を涙嚢へ送る

眼輪筋の働き

眼輪筋の働き

– 眼輪筋の働き眼輪筋は、目の周囲をぐるりと囲むように存在する筋肉で、私たちの視覚活動において重要な役割を担っています。その働きは、大きく分けて二つ挙げられます。まず一つ目は、まぶたの開閉運動です。眼輪筋が収縮するとまぶたが閉じ、弛緩するとまぶたが開きます。まぶたの開閉は、単純な動作のように思えるかもしれませんが、眼球を保護するために欠かせない機能です。まばたきをすることで、涙が眼球の表面に行き渡り、乾燥を防ぐとともに、外部から侵入しようとするゴミや埃を洗い流してくれるのです。そして二つ目は、表情への影響です。私たちは、喜びや悲しみ、怒りなど、様々な感情を表情によって表現します。その表情表現において、眼輪筋は重要な役割を果たします。例えば、何か嬉しいことがあった時、目尻が下がり、優しい笑顔になります。逆に、悲しい時や苦しい時には、眉間にしわが寄り、目をぎゅっとつぶります。このように、眼輪筋は感情表現にも深く関わっており、私たちが豊かなコミュニケーションをとる上で欠かせない筋肉と言えるでしょう。このように、眼輪筋は、一見目立たない筋肉ですが、私たちの日常生活において重要な役割を担っています。

働き 詳細
まぶたの開閉運動 眼輪筋の収縮によりまぶたが閉じ、弛緩によりまぶたが開く。眼球保護のために重要な機能。
表情への影響 感情表現に重要な役割を果たす。喜びや悲しみなど、様々な感情を眼輪筋の動きによって表現する。

眼輪筋の役割

眼輪筋の役割

私たちの目は、外界の情報を得るための重要な器官ですが、その周りを囲む眼輪筋も、目にとって無くてはならない大切な役割を担っています。眼輪筋は、まぶたを開閉させる筋肉で、私たちが普段意識することなく行っているまばたきも、この筋肉によってコントロールされています。

眼輪筋の役割の一つ目は、外部からの刺激から目を守ることです。強い光を浴びたときや、目にゴミや虫が飛び込んできそうになったとき、私たちは反射的にまぶたを閉じます。これは、眼輪筋が瞬時に反応することで、目を危険から守っているのです。もしも眼輪筋の働きが悪くなってしまったら、私たちは目を傷つけてしまう危険に常にさらされることになります。

二つ目の役割は、涙の分泌と循環を促し、目の表面を清潔に保つことです。涙は、眼球の表面を潤して乾燥を防ぐだけでなく、細菌やゴミを洗い流す役割も持っています。まばたきをするたびに、涙が眼球全体に広がり、目の表面を常に清潔に保っているのです。

このように、眼輪筋は、私たちが意識することなく、目を守るために重要な役割を果たし続けています。

役割 詳細
外部からの刺激から目を守る 強い光や異物から目を守るために反射的にまぶたを閉じる
涙の分泌と循環を促し、目の表面を清潔に保つ まばたきによって涙を循環させ、眼球表面を潤し、細菌やゴミを洗い流す

眼輪筋と美容

眼輪筋と美容

私たちの顔の中でも、特に加齢が現れやすい部分の一つが目元です。その目元の印象を大きく左右するのが眼輪筋と呼ばれる筋肉です。眼輪筋は目の周りをぐるりと囲むように存在し、まぶたの開閉や目の周りの皮膚を支える役割を担っています。

しかし、この眼輪筋は年齢を重ねるにつれて、他の筋肉と同様に衰えていきます。すると、まぶたの皮膚を支えきれなくなり、まぶたが重くたるんでしまうのです。また、まぶたがたるむことで、目尻にはちりめんじわができやすくなり、さらに目の下の皮膚も薄くなるため、目の下のクマも目立ってしまいます。

これらの老化現象を防ぎ、いつまでも若々しく、いきいきとした目元を保つためには、眼輪筋を鍛えることが重要です。日頃から意識的にまばたきの回数を増やしたり、目をゆっくりと大きく開いたり閉じたりする運動を繰り返すと良いでしょう。また、入浴時などに目の周りを優しくマッサージするのも効果的です。

部位 老化現象
まぶた たるみ
目尻 ちりめんじわ
目の下 クマ

眼輪筋の不調

眼輪筋の不調

目の周りをぐるりと囲む眼輪筋は、まぶたを開け閉めする時に欠かせない筋肉です。この眼輪筋が何らかの原因で正常に機能しなくなると、私たちの生活に大きな影響を及ぼす様々な目の症状が現れます。

眼輪筋の不調で代表的な症状の一つに、眼瞼痙攣があります。これは、眼輪筋が自分の意思とは関係なく痙攣を起こし、まぶたがピクピクと勝手に動いてしまう病気です。症状が軽い場合は、まばたきが増える程度で済むこともありますが、重症化すると、まぶたが強く閉じてしまい、物が一時的に見えなくなってしまうこともあります。

また、顔面神経麻痺も眼輪筋の不調によって引き起こされる病気です。顔面神経麻痺は、顔の表情筋を動かす顔面神経が障害されることで、顔の片側が麻痺してしまう病気ですが、眼輪筋もこの顔面神経に支配されているため、顔面神経麻痺になると、まぶたを完全に閉じることが難しくなります。まぶたが十分に閉じないと、眼球の表面が乾燥しやすくなり、傷がつきやすくなるため注意が必要です。

眼輪筋の不調によって現れる症状は、日常生活に支障をきたすだけでなく、放置すると症状が悪化する可能性もあります。そのため、少しでも異常を感じたら、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

症状 概要 重症化すると
眼瞼痙攣 眼輪筋が自分の意思とは関係なく痙攣し、まぶたがピクピクと勝手に動いてしまう まぶたが強く閉じてしまい、物が一時的に見えなくなる
顔面神経麻痺 顔面神経が障害され、顔の表情筋が麻痺する。眼輪筋も顔面神経に支配されているため、まぶたを完全に閉じることが困難になる 眼球の表面が乾燥しやすくなり、傷がつきやすくなる