眼軸長って?👀長さの秘密
眼のことを教えて
先生、『眼軸長』って眼球の長さのことですよね?近視や遠視と関係があるみたいだけど、よく分かりません。
眼の研究家
そうだね。『眼軸長』は眼球の前後方向の長さのことだよ。 黒目と白目の境目あたりから、眼球の一番奥までの長さだね。 近視の人は眼軸長が長く、遠くのものがぼやけて見えやすい。逆に遠視の人は眼軸長が短く、近くのものがぼやけて見えやすいんだ。
眼のことを教えて
そうなんですね。それで、眼軸長は手術の検査で必ず測るんですか?
眼の研究家
そう。特に白内障の手術では、眼内レンズというレンズを入れるんだけど、入れるレンズの度数を決めるために眼軸長の測定がとっても重要なんだ。 光で測る機械と音波で測る機械、どちらが良いかは目の状態によって違うから、使い分ける必要があるんだよ。
眼軸長とは。
「眼軸長」って言葉は、目の長さのことなんだって。 目の玉の長さだね。 平均的な長さは24ミリメートルくらいなんだ。 近視の人は目が長くて、遠視の人は目が短いことが多いんだそうだよ。 白内障の手術の前に必ず測るんだけど、 光を使って測る機械と、超音波を使って測る機械の二種類があるんだって。 機械によって得意なことが違うから、 目の状態に合わせて使い分けたり、両方使ったりするんだってさ。
眼球の長さ、眼軸長とは?
私たちの目は、カメラとよく似た仕組みで外界のものを見ています。カメラのレンズが光を集めてフィルムに像を結ぶように、私たちの目は、角膜や水晶体で光を集め、眼球の奥にある網膜という部分に像を結びます。この時、網膜に正しく像を結ぶためには、眼球の長さが適切であることが非常に重要です。
眼球の長さを表すのが「眼軸長」で、これは眼球の前から後ろまでの距離を指します。ちょうど、ぶどうの実を前から後ろに測るようなイメージです。この眼軸長が、網膜に像を正しく結ぶために最適な長さになっていることで、私たちははっきりとした世界を見ることができるのです。
しかし、眼軸長が長すぎると網膜よりも前で像が結ばれてしまい、近くのものがぼやけて見える「近視」の状態になります。逆に、眼軸長が短すぎると網膜よりも後ろで像が結ばれ、遠くのものが見えにくい「遠視」になります。
このように、眼軸長は私たちの視力に大きく影響を与える要素の一つです。そのため、眼科では視力検査だけでなく、眼軸長を測定する検査も行われています。
眼軸長の状態 | 状態の説明 | 視力への影響 |
---|---|---|
眼軸長が適切な長さ | 網膜に正しく像を結ぶことができる | はっきりとした世界を見ることができる |
眼軸長が長すぎる | 網膜よりも前で像が結ばれる(近視) | 近くのものがぼやけて見える |
眼軸長が短すぎる | 網膜よりも後ろで像が結ばれる(遠視) | 遠くのものが見えにくい |
平均的な眼軸長は?
眼球の大きさを示す指標の一つに眼軸長があります。これは、角膜の頂点から網膜までの距離を指し、日本人では平均24mmほどです。
ただし、眼軸長は一人ひとり異なり、生まれつき少し長い人もいれば、短い人もいます。これは、身長や手足の大きさのように個人差があるのと同様です。
眼軸長は成長に伴って変化し、乳幼児期には短く、思春期にかけて急速に伸び、成人になる頃にほぼ安定します。
ちなみに、眼軸長は近視や遠視などの屈折異常にも関係しています。一般的に、眼軸長が長い場合は近視、短い場合は遠視の傾向があります。
項目 | 詳細 |
---|---|
眼軸長とは | 角膜の頂点から網膜までの距離 |
平均値 | 日本人では約24mm |
個人差 | 身長のように個人差あり |
成長に伴う変化 | 乳幼児期に短く、思春期にかけて伸び、成人になると安定 |
屈折異常との関係 | 眼軸長が長い場合は近視、短い場合は遠視の傾向 |
眼軸長と視力
眼軸長とは、眼球の前後方向の長さのことで、視力に密接に関係しています。眼軸長が長くなると、通常は網膜よりも後ろに光が集まってしまい、網膜に鮮明な像を結ぶことができなくなります。これが近視の状態です。反対に、眼軸長が短いと、網膜よりも前に光が集まってしまい、やはり網膜に鮮明な像を結ぶことができません。これが遠視の状態です。
私たちの目は、カメラのようにレンズで光を集め、網膜というスクリーンに像を映し出すことで物を見ています。この時、レンズの役割をするのが角膜と水晶体、スクリーンの役割をするのが網膜です。そして、角膜から網膜までの距離が眼軸長に当たります。
カメラの場合、被写体との距離に合わせてレンズの位置を調整することで、常にスクリーンにピントの合った像を映し出すことができます。しかし、私たちの目のレンズである水晶体は、その調整機能に限界があります。そのため、眼軸長が適切な長さであることが、網膜に鮮明な像を結ぶために非常に重要なのです。
眼軸長の状態 | 状態の説明 | 視力への影響 |
---|---|---|
眼軸長が長い | 網膜よりも後ろに光が集まる | 近視 |
眼軸長が短い | 網膜よりも前に光が集まる | 遠視 |
眼軸長が適切な長さ | 網膜に光が集まる | 正常な視力 |
眼軸長の測り方
目の奥行きである眼軸長は、専用の機器を使って測ります。大きく分けて、光を使う方法と音波を使う方法の二つがあり、それぞれに良さがあります。
光を使う方法は、目の表面にある透明な膜である角膜から、奥にある光を感じる膜である網膜までの距離を測ります。この方法は、比較的短い時間で測定できるという利点があります。
一方、音波を使う方法は、音の波を用いて、目の中の構造を詳しく調べ、その結果から眼軸長を計算します。こちらは、濁りがある目でも測定できるという利点があります。
近年では、光干渉断層計(OCT)という機器が登場し、より精密に眼軸長を測定できるようになりました。OCTは、光の干渉という現象を利用して、目の断層画像を撮影することができます。この断層画像から、眼軸長だけでなく、角膜の厚さや前房深度などの様々な情報を取得することができ、目の状態を詳しく把握する上で非常に役立ちます。
測定方法 | 原理 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
光学的方法 | 角膜から網膜までの距離を光で測定 | 測定時間が短い | – |
音波的方法 | 音波を用いて眼球内の構造を測定し、眼軸長を計算 | 濁りがある目でも測定可能 | – |
光干渉断層計(OCT) | 光の干渉を利用して眼球の断層画像を撮影 | 眼軸長だけでなく、角膜の厚さや前房深度など、様々な情報を高精度に測定できる | – |
眼軸長は手術にも重要
目の長さを表す「眼軸長」は、白内障手術など、目の手術において非常に重要な要素です。
白内障手術では、濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズである眼内レンズを挿入します。この眼内レンズは、一人ひとりの目の長さに合わせて適切な度数を選択する必要があります。もし、眼軸長を正確に測定せずに手術を行ってしまうと、挿入する眼内レンズの度数が合わず、術後の視力が目標の度数から大きくずれてしまう可能性があります。
例えば、眼軸長が短い場合には、強い度数のレンズが必要となり、逆に眼軸長が長い場合には、弱い度数のレンズが必要となります。そのため、手術前に眼軸長を正確に測定し、その測定値に基づいて適切な度数の眼内レンズを選択することが、術後の良好な視力を得るために非常に重要です。
眼軸長の測定は、専用の機器を用いて行われます。痛みや負担はほとんどありませんので、安心して検査を受けることができます。
眼軸長とは | 重要性 | 測定方法 |
---|---|---|
目の長さ | 白内障手術などで、 眼内レンズの度数を決めるために重要 ※眼軸長が合わないレンズを使用すると、術後の視力に影響が出る可能性 |
専用の機器を使用 ※痛みや負担はほぼ無し |