レーシックとの違いとは？PRK手術を解説

レーシックとの違いとは？PRK手術を解説

PRK手術とは

– PRK手術とはPRK手術は、レーザーを用いて視力を矯正する手術の一つです。正式には「レーザー屈折矯正手術」と呼ばれ、レーシック手術と並んで広く知られています。レーシック手術が登場するよりも前から行われてきた、歴史のある手術でもあります。PRK手術は、角膜の表面にある薄い膜（上皮）を一時的に除去し、レーザーを照射して角膜の形状を変化させることで、視力を矯正します。 近視、遠視、乱視の治療に効果があり、眼鏡やコンタクトレンズに頼ることなく、裸眼で快適な生活を送ることを目指せます。手術後、除去した上皮は自然に再生しますが、その間は多少の痛みや異物感を伴うことがあります。また、視力が安定するまでに時間がかかる場合があり、個人差はありますが、数週間から数ヶ月かかることもあります。PRK手術は、レーシック手術に比べて、角膜を多く削る必要がないため、角膜が薄い方や、強度近視の方に向いているとされています。また、フラップと呼ばれる薄い角膜片を作成しないため、フラップ関連の合併症のリスクが少ないこともメリットとして挙げられます。ただし、PRK手術は、レーシック手術に比べて、術後の痛みや異物感が強く、回復に時間がかかる場合があるというデメリットもあります。手術を受けるかどうかは、医師とよく相談し、メリットとデメリットを理解した上で、慎重に判断する必要があります。

手術の方法

– 手術の方法

PRK手術は、目の表面にある透明な膜である角膜にレーザーを照射して、その形状を変えることで視力を矯正する手術です。 具体的には、角膜の一番外側にある、薄い膜のような角膜上皮をレーザーで削ることによって行います。

角膜の形状が変わると、目に入ってくる光が網膜に正しく集まるようになり、視界が鮮明になります。 網膜とは、眼球の奥にある光を感じる神経の膜で、カメラでいうとフィルムの役割を果たしています。

手術自体は比較的短時間で、多くの場合、片目あたり10分程度で終了します。 ただし、手術前の検査や準備、手術後の安静時間などを含めると、病院にいる時間はもう少し長くなります。

レーシックとの違い

– レーシックとの違い視力を矯正する手術には様々な種類がありますが、その中でもレーシックは広く知られています。レーシックとPRKは、どちらもレーザーを用いて角膜の形状を矯正し、視力を改善する手術という点では共通しています。しかし、その手術方法には大きな違いがあります。レーシックは、まず角膜にフラップと呼ばれる薄い蓋を作ることから始まります。このフラップをめくり、その下の角膜実質と呼ばれる部分をレーザーで照射して形を整えます。そして、フラップを元の位置に戻して手術は完了です。一方、PRKはフラップを作らず、角膜の表面にある角膜上皮をレーザーで直接削り、その下の角膜実質にレーザーを照射します。この手術方法の違いが、術後の回復期間や痛みの程度、費用などに違いを生みます。レーシックはフラップを作るため、PRKよりも術後の回復が早く、痛みも少ない傾向があります。また、レーシックは両目を同時に手術することができますが、PRKは片目ずつ手術を行う必要があります。どちらの手術が適しているかは、患者様の目の状態やライフスタイルなどを考慮して医師が判断します。手術を受ける際には、それぞれのメリットとデメリットをよく理解した上で、医師とよく相談することが大切です。

PRK手術のメリット

– PRK手術のメリットPRK手術は、レーシック手術と並んで広く知られる近視治療手術の一つですが、レーシック手術とは異なる特徴を持つため、それぞれの手術が持つ利点と欠点を理解した上で、自分に適した手術を選択することが重要です。PRK手術の大きな利点の一つとして、角膜を削る量がレーシック手術に比べて少ないという点が挙げられます。人間の眼球の前方部分を覆う透明な膜である角膜は、カメラのレンズのような役割を果たし、光を屈折させて網膜に焦点を合わせます。近視治療手術では、この角膜の形状をレーザーで矯正することで視力改善を目指します。PRK手術はレーシック手術よりも角膜を薄く削るため、角膜の厚さが薄い方や強度近視の方でも手術を受けられる可能性が高まります。また、PRK手術では、レーシック手術のように角膜にフラップと呼ばれる薄い蓋を作る必要がありません。フラップを作成するレーシック手術では、術後にフラップがずれたり、細菌感染などの合併症が起きるリスクがゼロではありません。一方、フラップを作らないPRK手術では、フラップに関連する合併症のリスクを避けることができます。さらに、PRK手術はレーシック手術よりも歴史が長く、長年にわたって多くの症例でその効果と安全性が確認されてきました。実績に基づいた治療法であるという点も、PRK手術を選択する上での安心材料と言えるでしょう。

PRK手術のデメリット

PRK手術は、レーシックと並んで広く行われている視力回復手術ですが、いくつかのデメリットも存在します。まず、手術後、レーシック手術と比べて強い痛みを感じることがあります。これは、PRK手術では角膜の上皮を完全に除去するため、角膜の神経が露出してしまうことが原因です。痛みの程度には個人差がありますが、強い場合には日常生活に支障が出ることもあります。痛みを抑えるために、医師から処方される痛み止めを使用したり、目を冷やしたりするなどの処置が必要です。
また、視力が安定するまでに時間がかかることもデメリットとして挙げられます。PRK手術後、視力は徐々に回復していきますが、完全に安定するまでには数週間から数ヶ月かかることがあります。そのため、手術後しばらくは、視力が不安定で、ものが見えにくかったり、ぼやけたりすることがあります。さらに、まれにではありますが、感染症や角膜が濁ってしまうハロ・グレアなどの合併症のリスクもゼロではありません。
PRK手術を受ける際には、これらのデメリットを十分に理解した上で、医師とよく相談し、手術を受けるかどうかを判断することが重要です。

PRK手術が向いている人

視力矯正手術の中でも、PRK手術は特定の条件を持つ方に適した選択肢となります。例えば、角膜の厚さが足りずにレーシック手術が受けられない方にとって、PRK手術は有効な選択肢になりえます。レーシック手術のように角膜の表面を薄く削ってフラップを作る必要がないため、角膜が薄い方でも手術が可能です。
また、強度近視の方にも、PRK手術は適しています。レーシック手術よりも角膜を深く削ることができるため、強度近視の改善にも効果が期待できます。
さらに、ボクシングや格闘技など、目に強い衝撃を受ける可能性のあるスポーツをされる方にも、PRK手術はおすすめです。レーシック手術のようにフラップを作成しないため、衝撃によってフラップがずれる心配がありません。
しかしながら、PRK手術はすべての方に適しているわけではありません。適応かどうかは、眼科医による診察と検査結果に基づいて慎重に判断する必要があります。