レーシックだけじゃない!PRK手術とは?

レーシックだけじゃない!PRK手術とは?

眼のことを教えて

先生、PRKってレーシックとどう違うんですか?

眼の研究家

良い質問だね!どちらも視力矯正手術だけど、手術の方法が違うんだ。レーシックは角膜に蓋を作ってレーザーを照射するけど、PRKは蓋を作らずに角膜の表面に直接レーザーを照射するんだよ。

眼のことを教えて

蓋を作らないことで何かメリットはあるんですか?

眼の研究家

そうだね。角膜が薄くてレーシックができない人や、格闘技など激しい運動をする人は、PRKの方が適している場合があるんだ。理由は、蓋を作らない分、衝撃に強いからなんだよ。

PRKとは。

『ピーアールケー』は、目の手術の方法の一つです。この手術では、角膜を少し削って視力を良くします。レーザーを使うのですが、角膜を薄くめくったりはしません。そのため、目をぶつけるような運動をする人や、角膜が薄くて他の手術ができない人でも受けられます。ただし、手術後しばらくは痛みがあり、視力が回復するまで時間がかかります。

近視治療の選択肢

近視治療の選択肢

視力が悪くなると、眼鏡やコンタクトレンズに頼る方が多いのではないでしょうか。これらの方法は、手軽に視力を矯正できるというメリットがありますが、一方で、装用時の煩わしさや、スポーツやレジャーの際に不便を感じることもあるかもしれません。

近年では、このようなお悩みを解消するために、視力矯正手術を選択肢に入れる方が増えています。視力矯正手術と聞いて、多くの方が「レーシック」を思い浮かべるのではないでしょうか。レーシックは、角膜に薄いフラップと呼ばれる蓋を作り、レーザーを照射して視力を矯正する方法です。

しかし、近視治療にはレーシック以外にも様々な方法があります。今回は、レーシックと並んで知られるPRK手術について詳しく解説していきます。PRK手術は、レーシックのようにフラップを作らずに、角膜の表面にある上皮のみを除去し、レーザーを照射して視力を矯正する方法です。フラップを作らないため、レーシックに比べて合併症のリスクが低いとされています。

どちらの手術も、メリットとデメリットがありますので、眼科医としっかり相談し、自分に合った治療法を選択することが大切です。

項目 レーシック PRK手術
手術方法 角膜にフラップを作成しレーザー照射 角膜上皮を除去しレーザー照射
メリット 合併症リスクが低い
デメリット
その他 一般的な視力矯正手術 レーシックに比べ合併症リスクが低い

PRK手術の仕組み

PRK手術の仕組み

PRK手術は、レーシック手術と同様に視力を矯正する手術ですが、その方法は異なります。レーシック手術では角膜にフラップと呼ばれる薄い蓋を作りますが、PRK手術ではフラップを作りません。 PRK手術では、角膜の最も外側にある上皮という部分をレーザーで削り、その下の角膜実質にレーザーを照射して視力を矯正します。 レーザーの種類は、レーシック手術と同じエキシマレーザーを使用します。
フラップを作らないため、レーシック手術に比べて、角膜が薄くてレーシック手術ができない方や、格闘技など目に強い衝撃を受ける可能性のある方でも手術を受けることができます。 また、フラップに関連する合併症のリスクが少ないことも利点です。

項目 PRK手術 レーシック手術
手術方法 角膜上皮をレーザーで削り、角膜実質にレーザー照射 角膜にフラップを作成し、レーザー照射
レーザーの種類 エキシマレーザー エキシマレーザー
メリット – 角膜が薄くても手術可能
– 格闘技など、目に強い衝撃を受ける可能性のある方にも手術可能
– フラップ関連の合併症リスクが少ない
– 術後の回復が早い
– 術後の痛みが少ない
デメリット – 術後の回復が遅い
– 術後の痛みが強い
– 角膜が薄い方は手術不可
– フラップ関連の合併症リスクがある
対象となる人 – 角膜が薄い人
– 目に強い衝撃を受ける可能性のある人
– フラップ関連の合併症リスクを避けたい人
– 術後の回復の早さを求める人
– 術後の痛みを軽減したい人

PRK手術のメリット

PRK手術のメリット

PRK手術は、レーシック手術と並んで広く行われている視力矯正手術の一つです。レーシック手術と比較して、角膜に負担が少ないという大きな利点があります。

PRK手術では、角膜の表面にある薄い膜(上皮)のみを剥がし、レーザーを照射して視力を矯正します。一方、レーシック手術では、角膜にフラップと呼ばれる薄い蓋を作ります。このフラップ作成が、術後の合併症リスクや、強い衝撃を受けた際のトラブルに繋がることがあります。PRK手術ではフラップを作成しないため、これらのリスクを回避できる点が大きなメリットと言えるでしょう。

また、角膜の厚さが薄く、レーシック手術ができない方でも、PRK手術であれば視力矯正できる可能性があります。角膜を削る量は、レーシック手術とPRK手術でほぼ同じですが、フラップを作成しない分だけ、角膜を多く残せるためです。

さらに、スポーツ選手など、目に強い衝撃を受ける可能性のある方にも、PRK手術は適しています。フラップがないため、衝撃によってフラップがずれたり、破れたりする心配がありません。

このように、PRK手術は、安全性と適応範囲の広さという点で、大きなメリットを持つ視力矯正手術と言えるでしょう。

項目 PRK手術 レーシック手術
手術方法 角膜上皮を剥がしてレーザー照射 角膜にフラップを作成してレーザー照射
メリット – 角膜への負担が少ない
– 合併症リスクが低い
– 角膜が薄くても手術可能な場合がある
– 目への衝撃に強い
– 術後の回復が早い
デメリット – 術後の痛みが強い
– 回復に時間がかかる
– フラップ関連の合併症リスク
– 目への衝撃に弱い
適応 – 角膜の薄い方
– 目への衝撃が多い方 (スポーツ選手など)
– 広範囲の近視、乱視、遠視

PRK手術のデメリット

PRK手術のデメリット

PRK手術は、レーシック手術と並んで広く行われている視力矯正手術ですが、いくつか知っておくべきデメリットが存在します。

まず、PRK手術では、角膜の表面にある上皮を完全に取り除く必要があります。これは、レーシック手術のようにフラップを作成する必要がないという点で、角膜の構造を比較的変化させずに済むというメリットがある一方、術後に強い痛みを伴うというデメリットにも繋がります。角膜の上皮は、眼球の表面を保護し、細菌や異物から守る役割を担っているため、これがなくなると、外部からの刺激に非常に敏感になります。そのため、手術後数日間は、眼球に砂が入ったような痛みや異物感、涙目、まぶしさなどの症状が現れることがあります。

また、PRK手術は、レーシック手術と比較して、視力回復までに時間がかかるという点もデメリットとして挙げられます。角膜の上皮が再生するまでには個人差がありますが、一般的には1週間程度かかるといわれています。そして、視力が完全に安定するまでには、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。そのため、日常生活に支障が出ないように、手術を受ける時期や術後のスケジュールは、医師とよく相談する必要があります。

項目 内容
手術方法 角膜の上皮を完全に除去
メリット 角膜の構造を比較的変化させずに済む
デメリット – 術後に強い痛み
– 視力回復までに時間がかかる
術後の症状 – 眼球に砂が入ったような痛みや異物感
– 涙目
– まぶしさ
視力回復期間 – 上皮再生: 1週間程度
– 視力安定: 数週間から数ヶ月

PRK手術後の回復期間

PRK手術後の回復期間

PRK手術を受けた後、角膜の一番外側の薄い層が再び健康な状態に戻るまでには、ある程度の時間がかかります。この時期には、痛みや異物感、涙が出るといった症状が現れることがあります。これは、手術によって角膜に小さな傷ができ、それが治っていく過程で起こる自然な反応です。

これらの症状を和らげるために、医師は点眼薬を処方します。点眼薬には、炎症を抑えたり、感染を防いだりする効果があります。また、目を保護するために、特殊なコンタクトレンズを装着することもあります。

視力は、手術直後から徐々に回復していきますが、完全に安定するまでには個人差があります。一般的には、数週間から数ヶ月程度で安定すると言われています。ただし、視力が安定するまでの間は、運転や細かい作業など、視力を必要とする活動は控えるようにしましょう。

PRK手術後症状 症状緩和策 視力回復期間
痛み、異物感、涙目
  • 点眼薬(炎症抑制、感染予防)
  • 特殊なコンタクトレンズ
数週間から数ヶ月

PRK手術を受けるか検討する

PRK手術を受けるか検討する

PRK手術は、レーシック手術と並んで知られる視力矯正手術の一つですが、両者には異なる点が多く、どちらの手術が適しているかは、患者様一人ひとりの目の状態や生活習慣によって大きく変わってきます。
PRK手術は、レーシック手術とは異なり、角膜を削る代わりに、角膜の表面にある薄い膜(上皮)をレーザーで照射して視力を矯正する方法です。
レーシック手術と比較して、PRK手術は、角膜が薄かったり、形状が特殊な方でも手術が可能な場合があり、また、術後の合併症のリスクが低いといった利点があります。
一方で、レーシック手術と比較して、術後の回復に時間がかかるという側面もあります。
当院では、患者様一人ひとりの目の状態やライフスタイルなどを詳しく伺い、それぞれのメリットとデメリットを踏まえた上で、最適な治療法をご提案させていただきます。
視力矯正手術にご興味のある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

項目 PRK手術 レーシック手術
手術方法 角膜上皮をレーザーで照射 角膜を削る
メリット ・角膜が薄くても手術可能な場合がある
・合併症リスクが低い
・術後の回復が早い
デメリット ・術後の回復に時間がかかる ・角膜が薄い場合や形状によっては手術が困難な場合がある
・PRK手術より合併症リスクが高い