眼科で使うミドリンってどんな薬?

眼科で使うミドリンってどんな薬?

眼のことを教えて

先生、『ミドリン』って目を大きくするお薬だって聞いたことがあるんですけど、どういうものなんですか?

眼の研究家

よく知ってるね!『ミドリン』は正式には『散瞳剤』といって、目の瞳孔を開くお薬だよ。目の検査で使ったり、治療に使ったりするんだ。

眼のことを教えて

検査や治療で使うのに、どうして目が大きくなるんですか?

眼の研究家

『ミドリン』は瞳孔を開くことで、検査をしやすくしたり、治療効果を高めたりする効果があるんだ。瞳孔が開くと、黒目部分が大きく見えるから、目が大きく見えるように感じるんだよ。

ミドリンとは。

「みどりん」は、目にさすと瞳孔を大きくする薬の名前です。この薬は、さしてからおよそ15分から30分くらいで効き始め、4時間から6時間ほどで効果がなくなります。

ミドリンとは

ミドリンとは

– ミドリンとは眼科で目の検査を受けるとき、瞳孔を大きく広げるために点眼薬が使われることがありますね。その際に使われる薬の一つに「ミドリン」というものがあります。正式名称を「トロピカミド・フェニレフリン散瞳剤」といい、二つの薬が協力して瞳孔を広げる効果を発揮します。一つ目の成分である「トロピカミド」は、瞳を開く筋肉に直接働きかけて、瞳孔を大きくする役割を担います。もう一方の「フェニレフリン」は、瞳を閉じる筋肉の働きを弱めることで、トロピカミドの効果を助けます。フェニレフリンが瞳を閉じる力を抑制することで、トロピカミドによって開かれた瞳孔の状態がより長く続くようになるのです。このように、ミドリンは二つの成分の働きによって、短時間で瞳孔を大きくし、その状態を一定時間保つことができるのです。この作用を利用して、医師は眼底検査などをスムーズに行うことができます。

薬剤名 成分 作用機序 効果
ミドリン
(トロピカミド・フェニレフリン散瞳剤)
トロピカミド
フェニレフリン
– トロピカミド: 瞳を開く筋肉に直接作用
– フェニレフリン: 瞳を閉じる筋肉の作用を抑制
– 短時間で瞳孔を拡大
– 一定時間瞳孔を拡大した状態を維持

ミドリンの効果

ミドリンの効果

ミドリンは、目の検査や治療に使われる点眼薬です。点眼すると、瞳孔を開く効果があります。
効果が現れるのは早く、点眼してから約15分から30分後には瞳孔が大きくなり始めます。そして、その効果は4時間から6時間ほど持続します。

眼科では、眼底検査や屈折検査など、瞳孔を開いて検査する必要がある際にミドリンがよく用いられます。瞳孔を開くことで、医師は目の奥までしっかりと観察することができます。また、ミドリンは、仮性近視の診断と治療にも役立ちます。仮性近視とは、毛様体筋の緊張によって一時的に近視の状態になっていることを指します。

ミドリンの効果は比較的短時間で消失するため、日常生活への影響は少ないと考えられています。点眼後、数時間は瞳孔が開いた状態が続きますが、その後は自然と元に戻ります。ただし、効果の持続時間には個人差があります。点眼後しばらくは、視界がまぶしく感じたり、物がぼやけて見えたりすることがあります。そのため、点眼後もしばらくは、車の運転など、危険を伴う作業は控えるようにしましょう。

項目 内容
薬剤名 ミドリン
用途 目の検査・治療
(眼底検査、屈折検査、仮性近視の診断と治療)
効果 瞳孔を開く
作用時間 4時間〜6時間
効果発現時間 15分〜30分後
注意点 点眼後、数時間はまぶしさやぼやけが生じることがあるため、車の運転など危険な作業は控える。

ミドリンの注意点

ミドリンの注意点

– ミドリンの注意点ミドリンは、目の瞳孔を開く散瞳薬として、眼科で広く使用されています。検査や治療の際に、医師の指示に従って正しく使用することが大切です。安全にミドリンを使用するために、以下の点に注意しましょう。-# 持病がある方緑内障や心臓病など、持病がある方は、ミドリンを使用する前に必ず医師に伝えましょう。ミドリンの影響で症状が悪化する可能性があります。過去の病気やアレルギーについても、医師に伝えるようにしましょう。-# 妊娠中・授乳中の方妊娠中や授乳中の方は、ミドリンが赤ちゃんに影響を与える可能性がありますので、使用について医師に相談してください。医師の判断によっては、使用を控える場合があります。-# 高齢の方高齢の方は、ミドリンの作用が強く出たり、長く続いたりすることがあります。また、他の病気にかかっている場合もあるため、医師の指示に従って、慎重に使用する必要があります。-# 点眼後の症状点眼後は、一時的に視界がぼやけたり、光がまぶしく感じたりすることがあります。これらの症状は通常、時間とともに改善しますが、症状が重い場合や、長く続く場合は、すぐに医師に相談してください。ミドリンは、正しく使用すれば安全な薬ですが、注意点を守らないと、思わぬ副作用が現れる可能性があります。使用前に医師や薬剤師に相談し、指示に従って正しく使用しましょう。

項目 注意点
持病がある方 緑内障や心臓病など、持病がある方は、使用前に医師に伝える。過去の病気やアレルギーについても、医師に伝える。
妊娠中・授乳中の方 ミドリンが赤ちゃんに影響を与える可能性があるので、使用について医師に相談する。
高齢の方 ミドリンの作用が強く出たり、長く続いたりすることがあるので、医師の指示に従って、慎重に使用 する。
点眼後の症状 一時的に視界がぼやけたり、光がまぶしく感じたりすることがある。症状が重い場合や、長く続く場合は、すぐに医師に相談する。