手術もこれで安心?点眼麻酔について解説
眼のことを教えて
先生、『点眼麻酔』って、目薬で麻酔をするってことですよね? 目薬だけで手術ができるんですか?
眼の研究家
そうだね。『点眼麻酔』は、目薬を使って目を麻酔する方法だよ。 目薬だけでも、白内障の手術や、ICLというレンズを入れる手術などができるんだ。
眼のことを教えて
へえー、すごいですね! 目薬だけで、そんなに難しい手術ができるなんて驚きです!痛くないんですか?
眼の研究家
もちろん、手術中は少し違和感を感じることはあるけど、強い痛みを感じることはほとんどないよ。点眼麻酔は、目を手術する上でとても大切な役割を果たしているんだ。
点眼麻酔とは。
「点眼麻酔」っていうのは、目にさすお薬で麻酔をかけることをいいます。 目の表面だけに効く麻酔で、白内障の手術や、ICLっていうレンズを入れる手術も、この点眼麻酔だけで行うことがあります。
点眼麻酔とは?
– 点眼麻酔とは?点眼麻酔とは、目の表面に麻酔薬を含んだ目薬をさして、感覚を一時的に麻痺させる方法です。 目薬を使うので、注射器を使うのと比べて恐怖心や痛みは少なく、気軽に受けられる麻酔方法と言えます。眼科では、様々な検査や治療の前に点眼麻酔を行うことがあります。 例えば、眼球の硬さを調べる眼圧検査や、角膜や結膜といった目の表面に付着した異物を取り除く結膜異物除去などが挙げられます。 これらの検査や治療は比較的短時間で終わるものが多く、点眼麻酔は、患者さんの負担を軽くするために非常に役立っています。点眼麻酔の効果は、個人差はありますが、通常は数分から十数分で現れ、数時間持続します。 麻酔が切れるまでは、一時的に視界がぼやけたり、異物感を感じたりすることがありますが、時間の経過とともに自然に消失します。 また、麻酔が効いている間は、無意識に目をこすってしまうと、目に傷をつけてしまう可能性があるので注意が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
定義 | 目の表面に麻酔薬を含んだ目薬をさして、感覚を一時的に麻痺させる方法 |
メリット | 注射より恐怖心や痛みが少ない、気軽に受けられる |
用途 | 眼圧検査、結膜異物除去など、短時間で終わる検査や治療 |
効果時間 | 数分から十数分(個人差あり) |
注意点 | 効果が切れるまで視界不良や異物感あり、目をこすらないようにする |
点眼麻酔の効果
眼科を受診する際、検査や治療の前に点眼麻酔を行うことがあります。この点眼麻酔は、眼球の表面に作用し、一時的に痛みを感じにくくする効果があります。
点眼麻酔によって、眼球の表面にある神経の働きが抑えられ、痛みを脳に伝えるのを一時的にブロックします。これにより、眼圧測定や眼底検査、コンタクトレンズのフィッティングなど、通常であれば痛みや不快感を伴う処置も、楽に受けることができます。
また、点眼麻酔は、まぶたの感覚も鈍らせる効果があります。そのため、点眼麻酔後は、まぶたが重く感じたり、目を閉じにくくなったり、逆に開けにくくなったりすることがあります。これは麻酔の効果による一時的なものであり、時間の経過とともに自然に消失しますので、心配する必要はありません。
点眼麻酔の効果は、個人差がありますが、通常は数分から数十分程度で消失します。効果が切れた後も、しばらくは軽いしびれや異物感を感じる場合もありますが、通常は数時間以内に消失します。
項目 | 内容 |
---|---|
作用 | 眼球表面の神経の働きを抑え、痛みを脳に伝えるのを一時的にブロックする |
効果時間 | 数分から数十分程度(個人差あり) |
副作用 | まぶたの感覚が鈍くなる(まぶたが重く感じたり, 目を閉じにくくなる, 目を開けにくくなる) 軽いしびれや異物感(数時間以内に消失) |
点眼麻酔が使われる場面
目の診察や治療において、痛みや不快感を伴うことがあります。点眼麻酔は、このような場合に、患者さんの負担を軽減するために用いられる有効な手段です。
点眼麻酔は、その名の通り、目に直接麻酔薬を点眼することで、角膜や結膜の感覚を一時的に麻痺させる薬です。 これにより、眼球表面の異物感や痛みを感じにくくすることができます。
点眼麻酔は、様々な場面で活用されています。眼圧検査や眼底検査など、直接目に触れる器具を使用する検査では、患者さんの負担を軽減するために、ほとんどの場合で使用されます。また、結膜から異物を取り除く処置や、角膜に傷がついた際に縫合を行う場合など、短時間で終了する処置や手術においても、点眼麻酔が用いられます。
点眼麻酔の効果は通常、数分から数十分程度で消失します。 効果が切れた後も、一時的に視界がぼやけたり、違和感を感じることがありますが、時間の経過とともに改善していきます。
点眼麻酔は、眼科領域において、患者さんの負担を軽減し、円滑な診察や治療を進める上で欠かせないものです。
点眼麻酔とは | 効果時間 | 使用場面 |
---|---|---|
目に直接麻酔薬を点眼し、角膜や結膜の感覚を一時的に麻痺させる薬 | 数分から数十分程度 | – 眼圧検査や眼底検査などの検査 – 結膜からの異物除去 – 角膜の傷の縫合など、短時間で終了する処置や手術 |
白内障手術における点眼麻酔
近年、目の老化現象の一つである白内障の治療において、手術が一般的になってきました。この手術では、従来は注射による麻酔が主流でしたが、近年では点眼麻酔だけで行う方法が普及してきています。
従来の注射による麻酔では、どうしても注射針による痛みや恐怖心が伴いました。また、稀に内出血などの合併症が起こる可能性もありました。一方、点眼麻酔は、その名の通り目に麻酔薬を点眼するだけで効果を発揮します。そのため、注射による痛みや恐怖心を感じることなく、手術を受けることができます。また、点眼麻酔は注射と比較して合併症のリスクも低いとされています。
さらに、点眼麻酔は手術後の回復も比較的早く、日常生活への復帰も早いため、患者さんの負担を軽減できるというメリットもあります。ただし、すべての白内障手術において点眼麻酔が適用できるわけではありません。患者さんの目の状態や手術の内容によっては、従来通り注射による麻酔が必要となる場合もあります。そのため、手術を受ける際には、医師とよく相談し、自身に合った麻酔方法を選択することが重要です。
項目 | 注射麻酔 | 点眼麻酔 |
---|---|---|
方法 | 注射による麻酔 | 目に麻酔薬を点眼 |
メリット | – | ・注射の痛みや恐怖心がない ・合併症のリスクが低い ・回復が早く、日常生活への復帰が早い |
デメリット | ・注射による痛みや恐怖心が伴う ・稀に内出血などの合併症が起こる可能性がある |
・すべての白内障手術に適用できるわけではない |
屈折矯正手術と点眼麻酔
近年、視力回復を目的とした屈折矯正手術を受ける方が増えています。屈折矯正手術には、レーザーを用いて角膜を矯正するレーシックや、眼内にレンズを挿入するICLなど、様々な方法があります。
これらの手術は、多くの場合、点眼麻酔のみで行われます。点眼麻酔は、文字通り、目に麻酔薬を含んだ点眼薬をさすことで、痛みを感じにくくする方法です。手術中は、医師や看護師の指示に従って目を動かしたりする必要がありますが、痛みはほとんど感じません。
ICL手術は、眼内にレンズを挿入するため、一見、大がかりな手術のように思えるかもしれません。しかし、点眼麻酔によって痛みを抑えながら、安全に手術を行うことが可能です。そのため、入院の必要もなく、手術後も比較的早く日常生活に戻ることができます。
ただし、患者さんの状態や手術の内容によっては、点眼麻酔と併用して、リラックス効果を高めるために鎮静剤を使用する場合もあります。不安や緊張が強い方、痛みに敏感な方などは、医師に相談してみましょう。
手術方法 | 手術内容 | 麻酔方法 | 入院 |
---|---|---|---|
レーシック | レーザーで角膜を矯正 | 点眼麻酔 | 不要 |
ICL | 眼内にレンズを挿入 | 点眼麻酔 (場合により鎮静剤併用) |
不要 |
点眼麻酔の注意点
目の検査や治療の際に、痛みを和らげるために点眼麻酔を行うことがあります。点眼麻酔は、角膜に麻酔薬を点眼することで、一時的に感覚を麻痺させる方法です。
点眼麻酔を行うと、通常は数分から数十分で効果が現れ、数時間で麻酔の効果は消失します。
点眼麻酔後は、麻酔が切れるまでの間、注意が必要です。麻酔によって角膜の感覚が鈍くなっているため、通常であれば痛みを感じるような刺激にも気づかず、知らず知らずのうちに目をこすったり、傷つけてしまう可能性があります。また、異物が入っても痛みを感じにくいため、そのまま放置してしまうと、眼球に傷がついたり、感染症を引き起こす可能性もあります。
点眼麻酔後は、麻酔の効果が切れるまでは、目をこすったり、強く押さえたりすることは絶対に避けましょう。また、目にゴミや異物が入ったと感じたら、すぐに医療機関を受診してください。
さらに、点眼麻酔後は、視界がぼやけたり、物が二重に見えたりすることがあります。これらの症状は時間とともに改善していきますが、視力が完全に回復するまでは、自動車の運転や自転車の運転、高いところでの作業など、危険を伴う作業は避け、安静にしてください。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | 目の検査や治療時の痛みを和らげる |
効果時間 | 数分から数十分で効果が現れ、数時間で消失 |
注意点 |
|