視野検査:見える範囲をチェック

視野検査:見える範囲をチェック

眼のことを教えて

先生、『視野検査』ってどんな検査かよく分かりません。目を開けていれば周りが見えるんだから、検査なんてしなくても大丈夫なのでは?

眼の研究家

なるほど。確かに、普段は目を開けていれば周りが見えますよね。でも、病気などで目の神経が傷ついてしまうと、見えていない部分があっても自分では気づかない場合があるんだ。視野検査はその見えない部分を見つけるための検査なんだよ。

眼のことを教えて

えー! 目を開けて見ているのに、見えていない部分があるなんて、怖いですね。どんなふうに検査するんですか?

眼の研究家

視野検査では、機械をのぞき込んで、一点を見つめながら、周りの光が見えたらボタンを押すんだ。そうすることで、どの方向が見えにくくなっているのかを調べることができるんだよ。

視野検査とは。

「視野検査」は、目で見える範囲と、その範囲でどれくらいはっきりとものを見分けられるかを調べる検査です。緑内障など、目の病気で視界に異常が出ることがあります。また、脳梗塞などで神経が傷つけられることでも、視界に異常が現れることがあります。

視野検査とは

視野検査とは

– 視野検査とは視野検査は、ものを見ることができる範囲(視野)を調べる検査です。視力検査とともに行われる重要な検査の一つで、眼球と脳の状態を詳しく調べることができます。視力検査では、視力表の文字がはっきりと見えるかどうかを測定しますが、視野検査では、一点を見つめたまま、周辺のどの範囲まで見えているかを調べます。中心部分だけでなく、上下左右の周辺部分まで、視野全体をくまなく確認することで、視神経や脳の異常など、様々な病気を早期発見することができます。検査は、専用の機械を使って行います。機械の中央にある一点を見つめながら、周辺に見える光を感じたらボタンを押すという簡単な操作を繰り返します。光の見え方は、点滅するものや移動するものなど様々で、検査によって使い分けられます。視野検査は、緑内障などの目の病気だけでなく、脳腫瘍や脳梗塞などの脳の病気の発見にも役立ちます。そのため、目の症状がなくても、定期的に受けることが推奨されています。

検査 目的 方法 検査対象 病気の発見
視野検査 ものを見ることができる範囲(視野)を調べる 機械の中央にある一点を見つめながら、周辺に見える光を感じたらボタンを押す 中心視野、周辺視野 緑内障、脳腫瘍、脳梗塞など

視野検査の目的

視野検査の目的

– 視野検査の目的

視野検査は、眼球の奥にある網膜の中心部である黄斑と、その周囲を取り囲む周辺視野の状態を調べる検査です。この検査によって、ものを見ることができる範囲や、その範囲内に欠けている部分(暗点)がないかなどを確認することができます。

視野検査は、様々な目の病気の早期発見に非常に役立ちます。例えば、緑内障は視野が徐々に狭くなっていく病気ですが、初期段階では自覚症状が現れにくいため、視野検査によって早期発見することが重要です。また、網膜剥離は網膜が剥がれてしまう病気ですが、視野検査で暗点や光が走って見えるような症状(光視症)が確認できれば、早期発見・早期治療に繋がります。

さらに、黄斑変性症は黄斑に異常が起こり、視力が低下する病気ですが、視野検査によって中心部の見え方の異常を把握することができます。脳卒中など、脳の血管に異常が起こる病気でも、視野に異常が現れることがあり、視野検査は早期発見に役立ちます。

このように、視野検査は様々な病気の早期発見・早期治療に貢献する重要な検査です。そのため、自覚症状がない場合でも、定期的に眼科を受診し、視野検査を受けることが大切です。

病気 視野検査でわかること
緑内障 視野が徐々に狭くなっていく様子を早期に発見
網膜剥離 暗点や光視症の確認による早期発見・治療
黄斑変性症 中心部の見え方の異常を把握
脳卒中 視野異常による早期発見

視野検査の方法

視野検査の方法

– 視野検査の方法視野検査は、眼科で行われる一般的な検査の一つで、視力検査ではわからない、視野全体の広がりや欠損部分を調べる検査です。 目を開けていられる範囲を視野といいますが、視野検査では、その視野の広がりや、視野の中の見えない部分がないかを調べます。視野検査にはいくつかの方法がありますが、一般的に眼科で行われているのは、ハンフリー視野計と呼ばれる機械を使った静的視野検査です。検査を受ける人は、まず、あご台に顎を乗せて、片目を閉じます。そして、装置の中央にある光点をじっと見つめます。 このとき、視線を動かしたり、目を細めたりせずに、リラックスして光点を見続けることが大切です。検査が始まると、周囲の様々な場所から、明るさの異なる光点が点滅したり、動いたりします。 光点が見えたときに、手元のボタンを押して反応します。 光点は、見えるか見えないかのギリギリの明るさで点滅したり、動いたりするので、ぼんやりと見えたときにも、必ずボタンを押してください。検査時間は、片目で5分から10分程度です。 検査中は、光点を見逃さないように集中することが大切ですが、疲れてしまった場合は、検査担当者に声をかけてください。

項目 内容
検査名 静的視野検査
目的 視野全体の広がりや欠損部分を調べる
方法 1. あご台に顎を乗せて、片目を閉じる
2. 装置の中央にある光点をじっと見つめる
3. 周囲の様々な場所から、明るさの異なる光点が点滅したり、動いたりする
4. 光点が見えたときに、手元のボタンを押して反応する
注意点 – 視線を動かしたり、目を細めたりせずに、リラックスして光点を見続ける
– ぼんやりと見えたときにも、必ずボタンを押す
– 疲れてしまった場合は、検査担当者に声をかける
検査時間 片目で5分から10分程度

視野検査で見つかる病気

視野検査で見つかる病気

私たちの目は、カメラのレンズのように光を集め、網膜というスクリーンに像を映し出してものを見ています。視野検査は、この網膜に異常がないか、視神経に異常がないかなどを調べる検査です。視野検査によって、緑内障、網膜剥離、黄斑変性症といった目の病気だけでなく、脳腫瘍や脳梗塞といった脳の病気も発見されることがあります。

例えば、緑内障は、眼圧と呼ばれる目の圧力が高くなることで、視神経が障害されてしまう病気です。初期には自覚症状が現れにくい病気ですが、進行すると視野が徐々に狭くなっていき、最悪の場合失明に至ることもあります。視野検査では、この視野が狭くなる視野狭窄を発見することができます。

また、脳梗塞は、脳の血管が詰まることで、脳細胞に栄養や酸素が送られなくなり、脳の機能が損なわれる病気です。脳梗塞によって後頭葉と呼ばれる視覚を司る部分が障害されると、視野の半分が欠けてしまう半盲や、視野の一部が欠けてしまう視野欠損といった症状が現れることがあります。視野検査でこのような視野の異常が見つかった場合には、脳梗塞などの病気が疑われます。

このように、視野検査は、様々な目の病気や脳の病気を早期に発見するために非常に重要な検査です。

検査 目的 検出できる病気 病気の説明 症状
視野検査 網膜や視神経の異常を調べる 緑内障、網膜剥離、黄斑変性症、脳腫瘍、脳梗塞など
  • 緑内障:眼圧により視神経が障害される病気
  • 脳梗塞:脳の血管が詰まり、脳細胞に栄養や酸素が送られなくなる病気
  • 緑内障:視野狭窄、最悪の場合失明
  • 脳梗塞:半盲、視野欠損

視野検査を受ける重要性

視野検査を受ける重要性

目は、私たちが日々生活を送る上で欠かせない感覚器官です。そして、その目の健康状態を維持するためには、定期的な眼科検診が非常に大切になります。特に、視野検査は、自覚症状が現れにくい病気の早期発見に大きく役立ちます

視野検査とは、簡単に言うと、目を開けたまま、どの程度の範囲まで見えているかを調べる検査です。この検査によって、緑内障などの病気が疑われる場合があります。緑内障は、視神経に異常が起こることで視野が狭くなっていく病気です。初期段階では自覚症状が出にくいため、気づかないうちに病気が進行してしまうケースも少なくありません。しかし、もしも放置してしまうと、失明のリスクも出てきます。

ただし、緑内障は早期発見と適切な治療を行うことで、進行を遅らせたり、視力を維持したりすることが期待できます。そのためにも、定期的な眼科受診と視野検査の実施が非常に重要になります。

健康な目を保ち、明るく豊かな生活を送るために、ぜひ、定期的な眼科検診を心がけていきましょう。

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視野検査 目の見える範囲を調べる 緑内障 失明 定期的な眼科受診と視野検査