レーシック後の視力に影響?「フラップのしわ」とは
眼のことを教えて
先生、『フラップのしわ』ってなんですか?レーシックをした後にできるしわのことですか?
眼の研究家
そうだね。『フラップ』というのは、レーシック手術で角膜を薄く削るときに、めくるようにして作る薄い蓋のことなんだ。この蓋の部分にしわが寄ってしまうことを『フラップのしわ』と言うんだよ。
眼のことを教えて
へえー、そうなんですね。どうしてしわが寄ってしまうんですか?
眼の研究家
手術後、目をこすったり、ぶつけたりすることが原因で、フラップがずれてしまうことで起こることが多いんだ。しわができても、早めに治療すればほとんどの場合、元に戻るから安心だね。
フラップのしわとは。
レーシック手術で角膜に作った薄いふたの部分にしわが寄ってしまうことを「フラップのしわ」と言います。これは、目に物が当たったり、目を強くこすったりすることが原因で起こります。しわを伸ばしてあげれば、ほとんどの場合、きれいに治ります。しかし、そのままにしておくと、しわが元に戻らなくなり視力が低下してしまうことがあります。
レーシックでできる「フラップ」とは?
レーシック手術では、視力を矯正するために角膜にレーザーを照射します。しかし、角膜は体の表面を覆う組織の一部であり、レーザーを直接照射すると傷になってしまいます。そこで、手術の前に角膜の表面を薄くめくって、レーザーから角膜内部を保護するための「ふた」を作ります。このふたのことを「フラップ」と呼びます。
フラップは、マイクロケラトームと呼ばれる専用の器具や、フェムトセカンドレーザーと呼ばれる特殊なレーザーを用いて作られます。フラップの厚さや大きさは、患者様の角膜の状態や矯正する度数によって異なりますが、おおよそ0.1ミリ程度の薄さです。
レーザー照射が完了したら、フラップをもとの位置に戻します。フラップは角膜の自然な治癒力によって、数日でしっかりと固定されます。フラップは非常に薄いため、手術後もほとんど目立つことはありません。
フラップを作ることで、レーザー照射中の痛みや不快感を軽減できるだけでなく、術後の感染症のリスクを減らすこともできます。レーシック手術において、フラップは非常に重要な役割を担っています。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | レーザーから角膜内部を保護する |
別名 | ふた |
作成方法 | ・マイクロケラトーム ・フェムトセカンドレーザー |
厚さ | 約0.1ミリ(患者様の角膜の状態や矯正する度数によって異なる) |
レーザー照射後 | 元の位置に戻す。数日で固定。 |
メリット | ・レーザー照射中の痛みや不快感を軽減 ・術後の感染症リスクの軽減 |
「フラップのしわ」の原因と症状
レーシック手術は、角膜という目の表面部分を薄く削り、光の屈折を調整することで視力回復を目指す手術です。この手術では、まず角膜に「フラップ」と呼ばれる薄い蓋を作り、レーザー照射を行います。
フラップは、手術後時間の経過とともに周囲の角膜とくっついていきますが、完全に固定するまではデリケートな状態です。そのため、目を強くこすったり、何かにぶつけたりしてしまうと、フラップの位置がずれたり、しわが寄ってしまうことがあります。これが「フラップのしわ」と呼ばれるものです。
フラップのしわが生じると、初期症状として視界のかすみやゆがみなどが現れます。視界がぼやけたり、物が二重に見えたりするなど、見え方に異常が生じるのです。しかし、多くの場合、痛みを伴わないため、気づかずに放置してしまうケースも見られます。
フラップのしわは、放置すると視力に影響を与える可能性があります。少しでも見え方に異常を感じたら、すぐに眼科を受診し、適切な処置を受けることが大切です。
項目 | 詳細 |
---|---|
手術の概要 | 角膜にフラップと呼ばれる蓋を作り、レーザーで屈折率を調整し視力回復を図る手術 |
術後の注意点 | フラップは完全に定着するまでデリケートな状態であるため、目をこすったり、衝撃を与えたりしないようにする |
合併症:フラップのしわ | フラップがずれたり、しわが寄ってしまう状態 |
フラップのしわの症状 | 視界のかすみ、ゆがみ、ぼやけ、物が二重に見えるなど。多くの場合痛みを伴わない。 |
フラップのしわの治療 | 放置すると視力に影響を与える可能性があるため、症状が出たらすぐに眼科を受診する。 |
早期発見と治療が重要です
目の手術後、まれに手術で作成した薄い膜状の組織(フラップ)にしわが寄ってしまうことがあります。 このしわは、放置すると視界に影響を及ぼす可能性がありますが、早期に発見し治療すれば、比較的簡単な方法で治すことができます。
治療は、まず点眼薬で麻酔を行いますので、痛みはほとんどありません。 麻酔が効いた後、医師が特殊な器具を用いて、しわの寄ったフラップを元の位置に戻し、丁寧に伸ばしていきます。 この処置は、通常短時間で終了し、ほとんどの場合、視界はすぐに改善されます。
ただし、放置すると、しわが強くなってしまう場合や、視力に影響が出る可能性もあります。そのため、目の手術後、視界に違和感を感じたら、早めに眼科を受診することが大切です。
症状 | 原因 | 治療 | 経過 | 注意点 |
---|---|---|---|---|
視界に影響が出現 | 手術で作成した薄い膜状の組織(フラップ)にしわが寄る | 点眼麻酔後に特殊な器具でフラップを元の位置に戻し、伸ばす | 通常短時間で終了 ほとんどの場合、視界はすぐに改善 |
放置すると、しわが強くなる、視力に影響が出る可能性あり 目の手術後、視界に違和感を感じたら、早めに眼科を受診 |
放置すると視力低下のリスクも
目の手術後、目の表面を覆う薄い膜である角膜弁(フラップ)を作ることがあります。このフラップは、時間が経つにつれて滑らかに馴染んでいくものですが、場合によっては、フラップにしわができてしまうことがあります。
フラップのしわは、初期の段階では視力に大きな影響を与えない場合もありますが、放置してしまうと、角膜の形が変形してしまう可能性があります。角膜は、カメラのレンズのように、光を集めて網膜に像を結ぶ役割を担っています。そのため、角膜が変形すると、視界がゆがんだり、ぼやけたりすることがあります。
さらに、放置することで、視神経にも悪影響を及ぼす可能性があります。視神経は、網膜で受け取った光の情報を脳に伝える役割を担っています。視神経が損傷を受けると、視力低下が進行し、最悪の場合、失明してしまうこともあります。
また、フラップのしわは、細菌感染のリスクを高める可能性も指摘されています。フラップにしわがあると、その部分に細菌が入り込みやすくなってしまいます。細菌感染を起こすと、角膜が炎症を起こし、視力に影響が出ることがあります。
そのため、フラップのしわに気づいたら、放置せずに、早めに眼科を受診することが大切です。
症状 | 詳細 | リスク |
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フラップのしわ | 目の手術後、角膜弁(フラップ)にしわがよる場合がある |
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視覚障害 |
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レーシック後のケアを大切に
視力回復の夢を実現してくれるレーシック手術。手術が無事に終わってからも、目の健康と良好な視力を保つためには、適切なケアが欠かせません。 手術後しばらくは、目が光に過敏になったり、乾燥しやすくなったりすることがあります。そのため、医師の指示に従って、処方された点眼薬を正しく使用することが大切です。
また、定期的な検査も忘れずに行いましょう。検査では、視力の回復状況だけでなく、目の状態を細かく確認します。万が一、炎症などが見つかった場合でも、早期発見・早期治療に繋がります。
日常生活においても、注意すべき点がいくつかあります。目をこすったり、何かにぶつけたりする行為は、手術後のデリケートな目を傷つける可能性があるので避けましょう。 特に、寝ている間に無意識で目をこすってしまうことがあるため、就寝時には眼帯の着用が推奨されます。
スポーツや激しい運動をされる方は、保護メガネの着用を検討しましょう。ボールや衝撃から目を守ることはもちろん、風や埃から目を守る効果もあります。
レーシック手術の効果を最大限に引き出し、快適な視界を手に入れるためにも、医師の指示をしっかり守り、日常生活における目のケアを心がけましょう。
ケア項目 | 詳細 |
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点眼 | 医師の指示に従って、処方された点眼薬を使用 |
定期検査 | 視力の回復状況や目の状態確認のため、定期的な検査を受診 |
目をこすらない | 手術後のデリケートな目を傷つける可能性があるので、目をこすらない |
就寝時の眼帯着用 | 寝ている間の無意識な目のこすり防止 |
スポーツ時の保護メガネ着用 | ボールや衝撃、風や埃から目を保護 |