プール熱にご用心！

プール熱にご用心！

プール熱とは？

– プール熱とは？プール熱は、医学的には「咽頭結膜熱」と呼ばれる、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされる感染症です。その名の通り、プールで多くの人に感染が広がることがあるため、プール熱という呼び名で広く知られています。主な症状としては、突然の高熱、喉の痛み、目の充血やかゆみなどがあります。 また、頭痛や腹痛、だるさを感じることもあります。これらの症状が数日間続くことが一般的ですが、多くの場合は1週間程度で回復します。プール熱は、主に子どもたちの間で流行しやすく、保育園や幼稚園、小学校などで集団感染することがあります。しかし、大人でも感染することがありますので注意が必要です。アデノウイルスは感染力が非常に強く、プールの水だけでなく、タオルや接触感染などによっても感染が広がります。感染を防ぐためには、プールに入る前後のシャワーを徹底すること、タオルの共用を避けること、こまめな手洗いうがいを心がけることなどが重要です。もし、お子様やご自身がプール熱の症状が出た場合は、早めに医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。自己判断で市販薬を使用したり、症状が軽くても無理に登園・登校させたりすることは避けましょう。

主な症状

プール熱にかかると、高い熱が出る、喉が痛くなる、目が赤くなるといった症状が特徴的に現れます。
まず、熱は38度を超えることも珍しくなく、数日続く場合もあります。次に、喉の痛みに関しては、ただ痛いだけでなく、腫れてしまうこともあります。そのため、食事や水分を摂ることさえ辛くなってしまうことがあります。
そして、プール熱の大きな特徴として、目が赤くなるという症状があります。これは、目の白い部分が赤く腫れる結膜炎が原因で、目がゴロゴロしたり、涙が止まらなかったりするだけでなく、まぶたが腫れてしまうこともあります。
その他にも、頭が痛くなったり、体がだるく感じたり、食欲がなくなったりすることもあります。
症状が重い場合は、自己判断せずに、医療機関を受診し、医師の指示に従って適切な治療を受けるようにしましょう。

感染経路

プール熱は、正式には「咽頭結膜熱」といい、その名の通り、喉の痛みと目の充血、発熱を伴う夏風邪の一種です。 主な感染経路は、感染者の咳やくしゃみ、目やに、鼻水などに含まれるウイルスが、口、鼻、目などの粘膜に付着することです。 つまり、感染者と直接接触したり、ウイルスが付着したタオルや食器などを介して、間接的に感染することがあります。
プール熱という名前から、プールの水が主な感染経路と思われがちですが、これは誤解です。 プール熱は、プールの水だけにとどまらず、日常生活のあらゆる場面で感染する可能性があります。 例えば、感染者がくしゃみをした際にウイルスが飛び散り、そのウイルスを吸い込んでしまったり、ウイルスが付着した手で目をこすってしまうことで感染することがあります。 また、感染者とタオルを共有したり、同じ食器を使用した際にも、ウイルスが口や鼻の粘膜に付着し、感染する可能性があります。
特に注意が必要なのは、プール熱は症状が現れる前の潜伏期間でも感染力が強い という点です。 感染した自覚がないまま、周囲にウイルスを拡散してしまう可能性もあるため、注意が必要です。

予防方法

プール熱は、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされる感染症で、特に夏場に流行します。感染力が強く、主な感染経路は接触感染です。つまり、感染者の分泌物（目やに、鼻水など）に触れることで感染が広がります。
プール熱を効果的に予防するには、こまめな手洗いが非常に重要です。外出から帰った時や食事の前、トイレに行った後などは、必ず石鹸を使って流水で手を洗いましょう。石鹸の泡で手のひらだけでなく、手の甲、指の間、爪の間も丁寧に洗い、十分にすすぎます。
また、プールを利用する際は、プールに入る前後にシャワーを浴びて体を清潔にし、目を流水でよく洗いましょう。タオルの共用は避け、自分専用のタオルを使うようにしましょう。
咳やくしゃみによる飛沫感染を防ぐために、咳エチケットも大切です。咳やくしゃみが出るときは、マスクを着用するか、ティッシュや肘の内側を使って口と鼻を覆うようにしましょう。
これらの予防策を心がけることで、プール熱の感染リスクを減らすことができます。

治療方法

– 治療方法プール熱には、残念ながら、この病気だけに効く特別な薬はありません。そのため、基本的にはゆっくり休んで体力を回復させながら、熱や喉の痛みなどの症状を和らげる治療をしていきます。高い熱が出た場合は、熱を下げる薬を使います。喉の痛みには、うがい薬で口の中を清潔に保ちましょう。目が充血している場合は、医師の指示に従って、目にさす薬を使うことがあります。プール熱になると、発汗や下痢によって体の水分が失われやすい状態になっています。そのため、こまめな水分補給を心がけ、脱水症状を防ぐことが大切です。症状が良くなっても、ウイルスはまだ体の中に残っているため、油断は禁物です。周囲の人々に感染を広げないように、完全に治るまでは、外出を控えるなど注意が必要です。特に、幼稚園や保育園、学校など、多くの人が集まる場所に行くことは避けましょう。