眼鏡処方せん:分かりやすく解説
眼のことを教えて
先生、「眼鏡処方せん」って、どんな紙なの?
眼の研究家
良い質問だね! 眼鏡を作るために必要な情報が書いてある、いわば眼鏡の設計図なんだよ。
眼のことを教えて
設計図!どんな情報が書いてあるの?
眼の研究家
レンズの強さや、目の間隔、乱視の人は、乱視の向きや強さなどが書いてあるんだよ。眼鏡を作る人は、この情報をもとに、君にぴったりの眼鏡を作ってくれるんだ。
眼鏡処方せんとは。
「眼鏡処方せん」は、眼鏡を作るために必要な情報が書かれた紙のことです。具体的には、レンズの強さを表す「球面レンズ度数」や「円柱レンズ度数」、「円柱軸方向」、そして両目の間隔を示す「瞳孔間距離」などが記されています。
眼鏡処方せんとは
– 眼鏡処方せんとは
眼鏡処方せんは、眼鏡を作る際に欠かせない、いわば眼鏡の設計図となる大切な書類です。
眼科で視力検査を受けた結果に基づいて、眼科医が作成します。眼鏡を作る際には、この処方せんを眼鏡店に提出します。
眼鏡処方せんには、視力矯正に必要なレンズの度数や種類、レンズの中心間距離(瞳孔間距離)、乱視の方向や程度などが細かく記載されています。眼鏡店では、これらの情報をもとに、一人ひとりの目に最適なレンズを加工・調整します。
眼鏡処方せんは、通常、発行日から3ヶ月程度有効とされています。これは、時間の経過とともに視力が変化する可能性があるためです。期限切れの処方せんでは、目に合わない眼鏡を作ってしまう可能性がありますので、眼鏡を作る際は、必ず有効期限内の処方せんを使用しましょう。
なお、眼鏡処方せんは、医師法第20条に基づき、医師以外の者が作成することは法律で禁じられています。インターネットや通信販売などで、視力検査を受けずに眼鏡を購入することは大変危険ですので、必ず眼科を受診し、医師の診察と検査を受けてください。
項目 | 内容 |
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定義 | 眼鏡を作るための設計図となる書類。眼科医が視力検査結果に基づいて作成する。 |
記載内容 | レンズの度数・種類、レンズの中心間距離(瞳孔間距離)、乱視の方向や程度など |
有効期限 | 発行日から約3ヶ月 |
作成者 | 医師のみ (医師法第20条) |
記載内容
眼鏡を作る際に必要な指示が書かれた紙を眼鏡処方せんと言います。これはいわば、眼鏡を作るための設計図のようなものです。そこには様々な情報が記されていますが、主なものとしては、まず視力矯正の度合いを示すものがあります。これは、遠くを見るための度数を表す球面レンズ度数(S)と、乱視の度合いを表す円柱レンズ度数(C)、そして乱視の方向を表す円柱軸方向(AX)の三つで構成されます。球面レンズ度数は、数字が大きくなるほど強い近視あるいは遠視であることを示します。円柱レンズ度数は乱視の強さを表し、数字が大きいほど乱視が強いことを示します。円柱軸方向は乱視の軸の方向を示し、0度から180度の範囲で表されます。
そしてもう一つ、眼鏡を作る上で重要な情報として、瞳孔間距離(PD)があります。これは、両目の瞳孔の中心間距離を表しており、単位はミリメートルで表記されます。瞳孔間距離は、眼鏡レンズの中心を決めるために非常に重要な数値です。瞳孔間距離が合っていない眼鏡を使用すると、眼精疲労や頭痛、肩こりなどの原因となることがあります。眼鏡を作る際には、これらの情報が正しく測定され、処方せんに記載されていることが重要です。
項目 | 説明 |
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球面レンズ度数(S) | 遠くを見るための度数を表す。数字が大きいほど強い近視あるいは遠視。 |
円柱レンズ度数(C) | 乱視の度合いを表す。数字が大きいほど乱視が強い。 |
円柱軸方向(AX) | 乱視の軸の方向を示す。0度から180度の範囲で表す。 |
瞳孔間距離(PD) | 両目の瞳孔の中心間距離を表す。単位はミリメートル。眼鏡レンズの中心を決めるために重要。 |
有効期限
眼鏡を作る際に必要となる処方箋には、有効期限が設けられています。これは、処方箋が発行されてから一定期間が経過すると、その間に視力が変化している可能性があるためです。
一般的には、有効期限は発行日から3ヶ月から半年程度とされています。この期間は、法律で厳密に定められているわけではありませんが、多くの眼科でこの期間を目安に設定しています。
有効期限を過ぎた処方箋を使用すると、視力に合っていない眼鏡を作ってしまう可能性があります。視力に合っていない眼鏡をかけ続けると、目に負担がかかり、眼精疲労や頭痛、肩こりなどの症状を引き起こすことがあります。また、場合によっては、視力低下を招く可能性も考えられます。
そのため、眼鏡を作る際には、必ず有効期限内の処方箋を使用することが大切です。もし、有効期限が切れてしまった場合は、改めて眼科を受診し、検査を受けてから眼鏡を作りましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
眼鏡処方箋の有効期限 | 発行日から3ヶ月から半年程度(法律で厳密に定められていない) |
有効期限の理由 | 視力変化の可能性があるため |
有効期限切れ処方箋使用のリスク | – 視力に合っていない眼鏡作成の可能性 – 眼精疲労、頭痛、肩こりなどの症状 – 視力低下の可能性 |
推奨される行動 | – 有効期限内の処方箋を使用 – 有効期限切れの場合は眼科を受診し検査 |
自己判断は危険
近年、インターネットを通じて眼鏡を購入することができるようになりました。手軽に購入できるという利点がある一方で、自分の判断だけで度数を決めたり、以前の処方箋を使い続けたりする行為は、目の健康を損なう可能性があり大変危険です。
人間の目は、それぞれ異なる形状や特徴を持っています。視力や目の状態も一人ひとり異なり、視力低下や眼病が隠れている可能性もあります。そのため、眼科医による正確な検査と診断を受けずに眼鏡を使用すると、かえって目に負担をかけることになり、視力低下の悪化や眼精疲労、頭痛などの症状を引き起こす可能性も考えられます。
目の健康を守るためには、定期的に眼科を受診し、目の状態を詳しく検査することが重要です。眼科では、視力検査だけでなく、眼圧検査や眼底検査など、様々な検査を通じて目の状態を総合的に判断します。これらの検査によって、視力低下や眼病の早期発見・治療が可能になります。
目の健康は、生活の質にも大きく影響します。自己判断で行動せず、眼科医の指導のもと、自分に合った眼鏡を作り、定期的な検査を受けるように心がけましょう。
インターネット眼鏡購入の危険性 | 目の健康を守るために |
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自分の判断で度数を決めたり、古い処方箋を使い続けると、目の健康を損なう危険性がある | 定期的に眼科を受診し、視力検査だけでなく、眼圧検査や眼底検査など、様々な検査を受けることが重要 |
眼科医による検査と診断を受けずに眼鏡を使用すると、目に負担がかかり、視力低下の悪化や眼精疲労、頭痛などの症状を引き起こす可能性がある | 眼科医の指導のもと、自分に合った眼鏡を作り、定期的な検査を受けるようにする |
眼鏡処方せんの保管
眼鏡を作る際に眼科で受け取る処方せんは、大切に保管しておきましょう。 うっかり捨ててしまったり、どこにしまったか分からなくなってしまうことも少なくありません。もし紛失してしまった場合でも、再度眼科を受診すれば再発行してもらうことができます。
しかし、過去の処方せんがあると、以前と比べて視力がどのように変化しているのかを把握することができます。そのため、眼科医が今後の治療方針や眼鏡の度数を検討する上で、過去のデータは非常に役立ちます。過去の処方せんは、新しい眼鏡を作る際だけでなく、目の健康を守るためにも大切に保管しておきましょう。
また、スマートフォンで撮影するなどして、電子データとしても保管しておくと便利です。紙媒体と違い、紛失の心配が減るだけでなく、必要な時にすぐに確認することができます。
眼鏡の処方せん | 概要 |
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保管方法 |
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メリット |
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紛失した場合 | 眼科を受診すれば再発行してもらえる |