まぶたにできる黄色いしこり?黄色板症について解説

まぶたにできる黄色いしこり?黄色板症について解説

眼のことを教えて

先生、『黄色板症』ってなんですか?中年以上の女性に多いって書いてあるけど、なんでですか?

眼の研究家

いい質問だね。『黄色板症』は、まぶたにできる黄色いプツッとしたもののことだよ。中年以上の女性に多いのは、女性ホルモンの減少が関係していると考えられているんだ。

眼のことを教えて

へえー、そうなんですね。女性ホルモンが減ると、なんでまぶたにできやすくなるんですか?

眼の研究家

女性ホルモンには、コレステロールを調整する働きもあるんだけど、それが減ることでコレステロールが溜まりやすくなってしまうんだ。それで、まぶたに黄色いプツプツができやすくなると考えられているんだよ。

黄色板症とは。

「黄色板症」は、主に中年以降の女性に見られる目の病気の一つです。両方の目の上のまぶたの内側に、はっきりとした境界線を持つ黄色くて平らな隆起が現れます。この病気は、血液中の脂肪分が多くなる高脂血症を伴う場合があります。

はじめに

はじめに

皆さんは、朝起きて鏡を見たとき、まぶたに黄色っぽいしこりを見つけたことはありませんか? まぶたにできる黄色っぽいしこりのことを「黄色板症」といい、見た目に気になる方も多いかもしれません。今回は、この黄色板症について詳しく解説していきます。

黄色板症は、皮膚の下にコレステロールが蓄積することで発生します。主に、まぶたの上や下に現れやすく、黄色っぽく、少し隆起した、やわらかいしこりが特徴です。通常、痛みやかゆみなどの症状はありませんが、まれに大きくなってしまうこともあります。

黄色板症は、基本的に治療の必要はありません。しかし、見た目が気になる場合は、手術で取り除くことも可能です。手術は、局所麻酔で行われ、比較的簡単な処置で済みます。

ただし、自己判断で潰したり、刺激したりすることは避けましょう。皮膚に傷がつき、細菌感染を起こす可能性があります。気になる症状がある場合は、眼科を受診し、医師の診断を受けるようにしてください。

項目 説明
疾患名 黄色板症
原因 皮膚の下にコレステロールが蓄積
症状 まぶたの上や下にできる黄色っぽく、少し隆起した、やわらかいしこり
※ 通常、痛みやかゆみなどの症状はなし
※ まれに大きくなる場合あり
治療 基本的に治療不要
※ 見た目が気になる場合は、手術で切除も可能
注意点 自己判断で潰したり、刺激したりしない

黄色板症とは?

黄色板症とは?

– 黄色板症とは?黄色板症は、まぶたに現れる良性の腫瘍で、中年以降の女性に多くみられます。特に、上まぶたの裏側にできやすく、黄色くて平らな膨らみとして認識できます。境界線がはっきりとしているのも特徴の一つです。多くの場合、痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどありません。しかし、見た目に影響が出るため、不安を感じる方も少なくありません。黄色板症の詳しい原因は、まだはっきりと解明されていません。しかし、加齢に伴う皮膚の老化現象や、紫外線による影響、脂質代謝の異常などが関係していると考えられています。基本的に、黄色板症は治療の必要がないと言われています。ただし、腫瘍が大きくなって視界の邪魔になる場合や、見た目が気になる場合には、治療を検討することもあります。治療法としては、外科手術によって切除する方法や、レーザー治療で蒸散させる方法などがあります。黄色板症は、放置しても命に関わる病気ではありません。しかし、まれに悪性の腫瘍である可能性もあります。そのため、まぶたに異常を感じたら、自己判断せずに、眼科を受診して医師の診察を受けることが大切です。

項目 内容
疾患名 黄色板症
定義 まぶたに現れる良性の腫瘍
好発年齢/性別 中年以降の女性
好発部位 上まぶたの裏側
症状
  • 黄色くて平らな膨らみ
  • 境界線がはっきりとしている
  • 多くの場合、無症状
原因
  • 加齢に伴う皮膚の老化現象
  • 紫外線による影響
  • 脂質代謝の異常
治療の必要性
  • 基本的に治療の必要なし
  • 視界の邪魔になる場合や見た目が気になる場合は治療を検討
治療法
  • 外科手術による切除
  • レーザー治療
予後 命に関わる病気ではないが、まれに悪性の可能性もあるため、眼科受診が重要

原因は脂質異常症?

原因は脂質異常症?

「黄色板症」は、目の網膜の中心部である黄斑に、黄色の沈着物(しんでんぶつ)がみられる状態を指します。視力低下などの自覚症状がない場合でも、眼底検査で発見されることがあります。

この黄色板症の原因として、血液中の脂質、特にコレステロールが増えすぎる「脂質異常症」との関連が指摘されています。

実際に、黄色板症と診断された方の多くに、脂質異常症がみられるという報告もあります。

脂質異常症は、自覚症状がないまま進行することも少なくありません。

そのため、黄色板症と診断された場合には、血液検査を行い、脂質代謝の状態を詳しく調べることが大切です。

そして、もし脂質異常症と診断された場合には、医師の指示に従って、食事療法や運動療法に取り組むようにしましょう。

場合によっては、薬物療法が必要となることもあります。

項目 説明
疾患名 黄色板症
定義 目の網膜の中心部である黄斑に、黄色の沈着物(しんでんぶつ)がみられる状態
原因 脂質異常症(血液中の脂質、特にコレステロールの増加)との関連が指摘されている
診断 眼底検査で発見されることがある。脂質異常症の有無を調べるため、血液検査を行う。
治療 脂質異常症と診断された場合には、食事療法、運動療法、薬物療法など

治療について

治療について

– 治療について

黄色板症は、加齢とともに誰にでも起こる可能性のある変化であり、視力に影響がない場合は、治療の必要はありません。多くは視力への影響はなく、健康上の問題もありません。

しかし、見た目が気になる場合や、黄色板症が大きくなって視界の中心に近い場合は、治療を検討します。

治療法としては、大きく分けて三つの方法があります。

* -外科手術- 結膜の下にできた黄色い塊を取り除く方法です。最も確実な方法ですが、入院が必要となる場合があり、身体への負担が大きいです。
* -レーザー治療- レーザーを用いて黄色い塊を小さくする方法です。比較的短時間で治療が終わり、通院で治療が可能です。しかし、視力への影響のリスクがゼロではありません。
* -薬剤療法- 点眼薬などを使用して、黄色板症の進行を遅らせたり、症状を和らげる方法です。根本的な治療ではありませんが、体に負担が少なく、手軽に治療を始められます。

それぞれの治療法には、メリットとデメリットがあります。医師とよく相談し、自分の症状やライフスタイルに合った最適な治療法を選択することが大切です。

治療法 説明 メリット デメリット
外科手術 結膜の下にできた黄色い塊を取り除く。 最も確実な方法。 入院が必要となる場合があり、身体への負担が大きい。
レーザー治療 レーザーを用いて黄色い塊を小さくする。 比較的短時間で治療が終わり、通院で治療が可能。 視力への影響のリスクがゼロではない。
薬剤療法 点眼薬などを使用して、黄色板症の進行を遅らせたり、症状を和らげる。 体に負担が少なく、手軽に治療を始められる。 根本的な治療ではない。

生活習慣の改善も大切

生活習慣の改善も大切

生活習慣の改善も大切

黄色板症は、血液中の脂質が増えすぎる脂質異常症が深く関係しています。脂質異常症を改善するには、日々の生活習慣の見直しが重要です。

まず、食事は栄養バランスを意識しましょう。脂肪分の多い食事は控え、野菜や魚などを積極的に摂るように心がけましょう。また、適度な運動を習慣化することも大切です。毎日継続することで、脂質異常症の改善だけでなく、肥満の解消にも効果が期待できます。そして、喫煙は脂質異常症のリスクを高めるため、禁煙することが望ましいです。

これらの生活習慣の改善は、脂質異常症を改善するだけでなく、動脈硬化を防ぐ効果も期待できます。動脈硬化は、様々な病気を引き起こす原因となります。生活習慣を見直すことで、健康寿命を延ばし、健康的な生活を送るようにしましょう。

項目 内容
食事 – 脂肪分の多い食事は控えめにする
– 野菜や魚を積極的に摂る
– 栄養バランスを意識する
運動 – 適度な運動を習慣化する
– 毎日継続する
喫煙 – 禁煙する

まとめ

まとめ

今回は、まぶたに現れる黄色いしこり、“黄色板症”について解説しました。

この病気は、見た目に問題を感じなければ、必ずしも治療する必要はありません。しかし、血液中の脂質が多い状態(脂質異常症)と関連している場合が多く、放置すると動脈硬化のリスクが高まる可能性もあります。そのため、症状が軽くても、自己判断せずに、一度眼科を受診して医師に相談することをおすすめします。

黄色板症は、生活習慣病と関連が深いと考えられています。そのため、予防や改善には、健康的な生活習慣を心がけることが大切です。具体的には、バランスの取れた食生活を心がけ、適度な運動を習慣化し、十分な睡眠をとるようにしましょう。

黄色板症は、初期段階では自覚症状がない場合も多い病気です。日頃からまぶたの様子に気を配り、少しでも異変を感じたら、早めに眼科を受診しましょう。

項目 内容
病気 黄色板症
症状 まぶたに現れる黄色いしこり
治療の必要性 見た目に問題を感じなければ、必ずしも治療する必要はない
ただし、脂質異常症と関連している場合は、動脈硬化のリスクが高まる可能性があるため、医師に相談することが望ましい
予防と改善 バランスの取れた食生活、適度な運動、十分な睡眠などの健康的な生活習慣
その他 初期段階では自覚症状がない場合も多い
日頃からまぶたの様子に気を配り、異変を感じたら眼科を受診