つらい季節性の目のトラブル、流行目とは?

つらい季節性の目のトラブル、流行目とは?

眼のことを教えて

先生、「流行目」ってよく聞くけど、どういう病気なの?

眼の研究家

そうだね。「流行目」は、正式には「流行性角結膜炎」と言って、白目の部分や、まぶたの裏側が充血したり、目やにが出たりする病気だよ。ウイルスによって感染して、人から人へとうつるんだ。

眼のことを教えて

そうなんだ!じゃあ、誰でもかかる可能性があるってこと?

眼の研究家

その通り。特に、人が集まるところや、タオルの共用などで感染しやすいと言われているよ。だから、日頃から手をよく洗ったり、目を触らないようにすることが大切なんだ。

流行目とは。

「はやり目」という言葉は、多くの人が一度にかかる、急に始まる目の病気である「流行性急性結膜炎」を、分かりやすく言い換えたものです。

はじめに

はじめに

過ごしやすい春や秋になると、目がなんとなくごろごろしたり、涙が止まらなくなったりするといった経験はありませんか? もしかしたら、それは「流行り目」かもしれません。
流行り目は、その名の通り、人から人へとうつりやすい目の病気です。 学校や職場など、人が集まる場所では特に注意が必要です。
流行り目は、原因となるウイルスや細菌によって、いくつかの種類に分けられますが、いずれも、目が充血したり、目やにが出たり、涙が流れたりといった症状がみられます。 また、まぶたが腫れたり、光がまぶしく感じたりすることもあります。
症状が重い場合は、視力が低下することもありますので、早めに眼科を受診することが大切です。
流行り目は、感染力が強いため、予防が重要となります。 こまめな手洗いうがいを心がけ、タオルの共用は避けましょう。 また、感染している人の目やにや涙などが、自分の目や口、鼻に触れないように注意することも大切です。

項目 詳細
病気 流行り目
特徴 人から人へとうつりやすい目の病気
症状 – 目の充血
– 目やに
– 流涙
– まぶたの腫れ
– 光がまぶしく感じる
– 視力低下(重症の場合)
予防 – こまめな手洗いうがい
– タオルの共用を避ける
– 感染者の目やにや涙などが、自分の目や口、鼻に触れないようにする

流行目の原因と症状

流行目の原因と症状

「流行目」は、その名の通り、人から人へと広がりやすい目の病気です。原因となるのは、主に「アデノウイルス」というウイルスです。このウイルスは感染力が強く、一度発症すると、目が赤くなる、目から涙や目やにが出るなどの症状が現れます。まるで風邪を引いた時のように、目がゴロゴロしたり、光がまぶしく感じたりすることもあります。さらに、まぶたが腫れ上がってしまい、まるでパンパンになってしまったように見えることもあります。症状が重い場合には、視界がぼやけたり、かすんだりすることもありますので、注意が必要です。

流行目は、どのようにして人から人へとうつるのでしょうか?主な感染経路は、ウイルスが付着した手で直接目を触ってしまう「接触感染」です。例えば、感染者が触れたドアノブや電車のつり革などを触った手で、知らず知らずのうちに目をこすってしまうことで感染することがあります。また、タオルの共用など、身の回りの物との接触を介して感染することもありますので、注意が必要です。さらに、くしゃみや咳などによってウイルスを含む飛沫が空気中に飛び散り、それが目に入ることで感染する「空気感染」が起こる場合もあります。

流行目は、適切な治療を受ければ症状は改善していきます。しかし、放置しておくと、症状が悪化したり、周りの人へ感染を広げてしまう可能性があります。そのため、少しでも目の症状が気になる場合は、早めに眼科を受診しましょう。

項目 内容
病名 流行目
原因 アデノウイルス
症状
  • 目の充血
  • 涙や目やに
  • 目のごろごろ感
  • 光過敏
  • まぶたの腫れ
  • 視力低下(ぼやけ、かすれ)
感染経路
  • 接触感染(ウイルスが付着した手で目を触る、など)
  • 空気感染(くしゃみや咳の飛沫を介して、など)
治療 眼科での治療が必要
その他
  • 放置すると症状が悪化したり、周囲に感染を広げる可能性あり
  • 目の症状が気になる場合は早めに眼科を受診

流行目の治療法

流行目の治療法

いわゆる「はやり目」は、ウイルスが原因で起こる結膜炎で、感染力が非常に強いことが知られています。残念ながら、原因となるウイルスを直接やっつける効果的な薬は今のところありません。ですから、治療の中心は、つらい症状を和らげ、楽にすることを目的とした対症療法になります。

目薬を使って炎症を鎮めたり、細菌による二次感染を防いだりすることが一般的です。細菌による二次感染を防ぐことは、症状の悪化や長引かせないためにとても大切です。また、症状が重い場合は、ステロイドを配合した目薬を使う場合もあります。ステロイドには炎症を抑える強力な効果がありますが、その一方で、副作用が現れる可能性も否定できません。そのため、ステロイドを含んだ目薬を使う場合は、必ず医師の指示に従い、適切な量と期間を守って使用するようにしましょう。

項目 説明
病名 はやり目(ウイルス性結膜炎)
感染力 非常に強い
治療法 対症療法(症状を和らげる)
– 炎症を抑える目薬
– 細菌感染を防ぐ目薬
– (症状が重い場合)ステロイド配合目薬
注意点 – ステロイド目薬は医師の指示に従う
– 適切な量と期間を守る

流行目の予防

流行目の予防

流行性結膜炎は、人から人へとうつりやすい病気として知られています。そのため、普段から予防に努めることが重要です。こまめに手を洗うことは基本ですが、特に外出から戻った時や食事の前には、必ず石鹸を使って丁寧に洗いましょう。タオルは共用せずに、使い捨てのペーパータオルを使うのも有効です。また、多くの人が集まる場所では、目をむやみに触らないように気をつけましょう。目をこすったり触ったりする癖がある人は、特に注意が必要です。流行性結膜炎の代表的な症状としては、目の充血やかゆみ、涙が出る、目やにが出るなどがあります。症状が現れたら、早めに眼科を受診しましょう。自己判断で市販の目薬を使用することは避け、医師の指示に従って適切な治療を受けるようにしてください。

分類 内容
予防策
  • こまめな手洗い(特に外出後や食事前)
  • タオルの共用を避ける、使い捨てペーパータオルの利用
  • 人混みでの目の接触を避ける
主な症状
  • 目の充血
  • かゆみ
  • 涙が出る
  • 目やに
注意点
  • 症状が出たら、自己判断で市販薬を使わず、眼科を受診する

おわりに

おわりに

流行性角結膜炎や流行性結膜炎といった、いわゆる「はやり目」は、その名の通り、人から人へとうつりやすい目の病気です。ウイルスが原因で起こるため、一度感染すると、多くの人が経験するありふれた風邪のように、完全に予防したり、症状を抑え込んだりすることは難しいのが現状です。しかし、だからといって、何もせずに放っておいて良いわけではありません。適切な予防対策を講じること、そして、もしも感染してしまったら早期に適切な治療を受けることで、症状の悪化や他の人への感染拡大を防ぐことが可能です。
目の充血やかゆみ、涙が出る、目やにが出る、といった症状は、はやり目だけでなく、他の目の病気の可能性も考えられます。自己判断で市販の目薬を使ったり、様子を見たりするのではなく、少しでも目の異変を感じたら、ためらわずに眼科を受診しましょう。眼科医による適切な診断と治療を受けることが、大切な目を守ることにつながります。
また、はやり目は、その感染力の強さから、周囲の人へとうつしてしまう可能性も秘めています。日頃から正しい知識を身につけておくことが、自分自身だけでなく、周囲の人を守ることにもつながるのです。

項目 内容
病気 流行性角結膜炎、流行性結膜炎(はやり目)
原因 ウイルス
症状 目の充血、かゆみ、涙、目やに
予防 適切な予防対策が必要
治療 早期の眼科受診と適切な治療が必要
注意点 – 自己判断で市販薬の使用や様子見は禁物
– 感染力が高いため周囲への注意が必要