つらいドライアイとは?
眼のことを教えて
先生、「ドライアイ」ってどういう目の病気なんですか?
眼の研究家
良い質問だね。「ドライアイ」は、簡単に言うと目が乾きやすい状態になる病気だよ。涙の量が減ったり、涙の質が悪くなったりすることで、目の表面が乾燥してしまうんだ。
眼のことを教えて
そうなんですね。目が乾くってことは、どんな症状が出るんですか?
眼の研究家
目がゴロゴロしたり、しょぼしょぼしたり、光がまぶしく感じたりするよ。ひどくなると、視界がぼやけたり、目が疲れやすくなったりすることもあるんだ。
ドライアイとは。
「ドライアイ」とは、目が乾く病気です。涙の量が減ったり、目の表面が傷ついたりすることで、目が乾いた感じや、まぶしさ、涙が出ること、異物感、視力が落ちたように感じるなどの症状が現れます。
ドライアイとは
– ドライアイとは
ドライアイとは、目の表面を潤す涙の量が減ったり、涙の質が変化したりすることで、眼の表面に障害が生じる病気です。
涙は、目を常に潤し、乾燥やほこり、細菌などの外部からの刺激から守る役割を担っています。涙は、油層、水層、ムチン層の3つの層で構成されています。油層は涙の蒸発を防ぎ、水層は酸素や栄養を目に届け、ムチン層は涙を目に留どめる役割をしています。
健康な目は、常に涙によって潤い、乾燥や外部からの刺激から守られています。しかし、ドライアイになると、この涙の分泌量が不足したり、涙の成分バランスが崩れたりすることで、涙がすぐに蒸発してしまい、目が乾きやすくなります。
その結果、眼の表面に傷がつきやすくなり、さまざまな不快な症状が現れます。例えば、眼の乾燥感やかゆみ、異物感、疲れ目、視界のかすみ、光過敏などが挙げられます。さらに、重症化すると、眼の表面に傷がつきやすくなるため、細菌感染のリスクが高まり、眼の炎症を引き起こす可能性もあります。
ドライアイは、現代社会において増加傾向にある病気であり、スマートフォンやパソコンの長時間使用、エアコンによる空気の乾燥、コンタクトレンズの使用などが原因として考えられています。
項目 | 詳細 |
---|---|
定義 | 目の表面を潤す涙の量減少や質の変化によって、眼表面に障害が生じる病気 |
涙の役割 | – 目を潤す – 乾燥、ほこり、細菌などの外部刺激から目を守る |
涙の構成 | – 油層:涙の蒸発防止 – 水層:酸素や栄養を目に届ける – ムチン層:涙を目に留める |
ドライアイの症状 | – 眼の乾燥感 – かゆみ – 異物感 – 疲れ目 – 視界のかすみ – 光過敏 – 眼の表面の傷 – 細菌感染のリスク増加 – 眼の炎症 |
ドライアイの原因 | – スマートフォンやパソコンの長時間使用 – エアコンによる空気の乾燥 – コンタクトレンズの使用 |
ドライアイの症状
ドライアイとは、涙の量が減ったり、涙の成分のバランスが崩れたりすることで、眼の表面が乾燥しやすくなる病気です。この病気になると、様々な不快な症状が現れます。
最も一般的な症状は、眼の乾燥感です。まるで目に砂が入ったようなゴロゴロとした感覚や、目が重く感じるような違和感があります。また、十分な量の涙が出ていないにもかかわらず、逆に涙目になることがあります。これは、涙の分泌量が減ることで、眼の表面が傷つきやすくなり、外部からの刺激に対して過敏に反応してしまうために起こります。その結果、反射的に涙が過剰に分泌されてしまうのです。
さらに、視界にも影響が現れます。視界がぼやけたり、かすんだり、光がまぶしく感じたりすることがあります。これらの症状は、夕方から夜にかけて、あるいは長時間のパソコン作業や読書の後などに悪化しやすい傾向があります。これは、長時間集中することでまばたきの回数が減り、眼の表面が乾燥しやすくなるためです。
ドライアイの症状 | 説明 |
---|---|
眼の乾燥感 | ゴロゴロ感、重さ、異物感 |
涙目 | 涙の分泌量の減少により眼の表面が傷つき、外部刺激に過敏に反応し、反射的に涙が過剰分泌される |
視界不良 | ぼやけ、かすれ、光過敏(特に夕方以降や、パソコン作業・読書後) |
ドライアイの原因
涙は、目の表面を潤し、細菌やゴミを洗い流す役割を担っています。この涙の量が減ったり、涙の成分が変化することで、眼の表面に傷がつきやすくなるなどの症状が現れます。これがドライアイと呼ばれる状態です。
ドライアイの原因は多岐に渡り、加齢による涙の分泌量の低下は、多くの人が経験する原因の一つです。また、コンタクトレンズの装用も、涙の量が減ったり、涙が蒸発しやすくなるため、ドライアイを引き起こすことがあります。
近年、増加傾向にあるのが、パソコンやスマートフォンの長時間使用によるドライアイです。画面に集中すると、まばたきの回数が減り、涙の分泌量が低下します。また、エアコンの使用による空気の乾燥も、涙の蒸発を促進し、ドライアイを悪化させる要因となります。
さらに、特定の薬の副作用としてドライアイが現れることもあります。抗ヒスタミン剤や抗うつ剤などが、その代表的な例です。
ドライアイは、放置すると、視力低下や眼精疲労などを引き起こす可能性があります。症状を感じたら、眼科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
ドライアイとは | 目の表面を潤す涙の量減少や成分変化によって、目が傷つきやすくなる状態 |
---|---|
原因 | ・加齢 ・コンタクトレンズ装用 ・パソコン、スマートフォンの長時間使用 ・エアコンによる空気の乾燥 ・薬の副作用(抗ヒスタミン剤、抗うつ剤など) |
影響 | ・視力低下 ・眼精疲労 |
ドライアイの治療法
目の乾きを感じるドライアイは、放っておくと視界がぼやけたり、疲れ目や充血などの症状を引き起こすことがあります。今回は、ドライアイの治療法について詳しく解説していきます。
ドライアイの治療でまず行われるのが、不足している涙を補うための目薬である人工涙液の点眼です。人工涙液は、薬局やドラッグストアで購入できるものから、処方箋が必要なものまで様々な種類があります。市販の人工涙液は防腐剤が含まれているものもあるので、使用する頻度が高い場合は、防腐剤不使用のものや、防腐剤が入っていても目に優しいものを選ぶようにしましょう。
涙点プラグ挿入は、涙の排出口である涙点にシリコン製の小さなプラグを挿入することで、涙を目に長時間保持し、目の表面を潤す治療法です。この治療法は、人工涙液による治療効果が不十分な場合や、重症なドライアイの場合に検討されます。涙点プラグは、一時的に挿入するものと、半永久的に挿入するものがあります。
これらの治療法は、ドライアイの症状や程度に合わせて、医師が適切なものを選択します。自己判断で治療を行うのではなく、まずは眼科を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。
治療法 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
人工涙液の点眼 | 不足している涙を補うための目薬を点眼する治療法。 | 市販薬と処方薬がある。 防腐剤の有無に注意。 |
涙点プラグ挿入 | 涙の排出口である涙点にシリコン製のプラグを挿入し、涙を目に長時間保持する治療法。 | 人工涙液による治療効果が不十分な場合や、重症なドライアイの場合に検討される。 一時的なものと半永久的なものがある。 |
ドライアイの予防法
現代人の多くが悩まされている目の病気であるドライアイは、涙の量が減ったり、涙の質が変化することで、目の表面が乾燥し、様々な不快な症状を引き起こします。しかし、日々の生活習慣を少し見直すことで、ドライアイの予防は十分に可能です。
まず、現代人がついつい長時間画面を見てしまいがちな、パソコンやスマートフォンの使用時間を見直してみましょう。長時間画面を見続けることは、まばたきの回数を減らし、涙の蒸発を促進させてしまうため、ドライアイのリスクを高めます。作業の合間に意識的に目を休める時間を設けたり、遠くを見たりすることで、目の負担を軽減することができます。
また、室内環境を整えることも大切です。エアコンの使用は、室内の湿度を低下させ、目の乾燥を招くため、加湿器を使用したり、こまめな換気を心がけましょう。適切な湿度を保つことで、目の乾燥を防ぐことができます。
さらに、食生活にも気を配りましょう。涙の分泌を促進するビタミンAや、抗酸化作用を持つビタミンCなどを積極的に摂取することで、目の健康を維持することができます。
ドライアイは、初期段階では自覚症状がない場合もあります。定期的に眼科を受診し、医師の診察を受けることで、早期発見・早期治療に繋がります。日々の生活習慣を見直し、目の健康を守りましょう。
ドライアイ対策 | 具体的な方法 |
---|---|
パソコン・スマホの使用時間を見直す | 長時間画面を見続けることを避け、作業の合間に意識的に目を休める時間を設けたり、遠くを見たりする |
室内環境を整える | エアコンの使用による乾燥を防ぐため、加湿器を使用したり、こまめな換気を心がける |
食生活に気を配る | 涙の分泌を促進するビタミンAや、抗酸化作用を持つビタミンCなどを積極的に摂取する |
定期的な眼科受診 | 医師の診察を受けることで、早期発見・早期治療に繋げる |