気になる目の白い塊、それって結膜結石?
眼のことを教えて
先生、『結膜結石』って、どういうものですか?
眼の研究家
良い質問だね。『結膜結石』は、目の表面にある結膜にできる、小さな石のようなものだよ。
眼のことを教えて
石みたいなのがあるんですか!? 痛くないんですか?
眼の研究家
小さいし、石とは違って硬くないから、痛みはないことが多いよ。ただ、大きくなると、ごろごろしたり、異物感を感じることがあるね。
結膜結石とは。
「結膜結石」とは、目の表面を覆う薄い膜である結膜に長く続く炎症があると、そこから出る分泌物が変化して、黄白色の小さな塊になったものを指します。
はじめに
皆さんは、朝、顔を洗い鏡を見ると、目に何か白いものがくっついていて驚いた経験はありませんか?目の白目の部分に見られるこの小さな白い塊は、もしかしたら結膜結石かもしれません。
結膜結石は、目の表面を覆う薄い膜である結膜に、カルシウムなどの成分が沈着して硬くなったものです。この白い塊は、まるで石のように見えることから、結膜結石と呼ばれています。
結膜結石は、比較的よく見られる目の病気の一つで、多くの場合、痛みやかゆみなどの症状はほとんどありません。そのため、気づかないうちに自然に消えてしまうことも少なくありません。ただし、結膜結石が大きくなったり、角膜を刺激したりすると、異物感やゴロゴロとした違和感、痛み、充血などの症状が現れる場合があります。
結膜結石は、目の炎症やドライアイ、コンタクトレンズの使用などが原因で起こると考えられています。また、加齢によってもできやすくなると言われています。
もし、目に白い塊を見つけた場合は、自己判断で取り除こうとせず、眼科を受診して適切な検査と治療を受けるようにしましょう。
項目 | 説明 |
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疾患名 | 結膜結石 |
症状 | – 多くの場合、無症状 – 異物感、ゴロゴロ感 – 痛み – 充血 |
原因 | – 目の炎症 – ドライアイ – コンタクトレンズの使用 – 加齢 |
治療 | – 眼科を受診 – 自己判断での除去は禁忌 |
結膜結石とは?
目の表面には、白目と呼ばれる部分と、まぶたの裏側を覆っている薄い膜があります。この膜を結膜と呼びますが、この結膜に、黄白色で小さな塊ができることがあります。これが結膜結石です。大きさは1~2ミリメートルほどで、砂粒のように見えることもあります。
結膜結石は、硬いものと柔らかいものの2種類があります。硬い結膜結石は、カルシウムなどの成分が結膜に沈着してできたもので、年を重ねるにつれて多く見られるようになります。一方、柔らかい結膜結石は、涙の成分や粘液、細胞などが固まってできたもので、比較的若い方にも見られます。
結膜結石ができても、多くの場合、痛みやかゆみなどの症状はなく、視力に影響することもありません。しかし、稀に結膜結石が大きくなったり、硬くなったりして、異物感やゴロゴロする感じを生じることがあります。また、結膜を傷つけて炎症を起こす可能性もあります。そのような場合は、眼科を受診し、適切な処置を受けるようにしましょう。
項目 | 説明 |
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症状 | 多くの場合、痛みやかゆみなどなし 視力への影響なし (稀に異物感やゴロゴロする感じあり) |
原因 | 硬い結膜結石: カルシウムなどの沈着 (加齢) 柔らかい結膜結石: 涙の成分や粘液、細胞などが固まる |
治療 | 基本的には不要 症状がある場合、眼科を受診 |
結膜結石の原因
– 結膜結石の原因
結膜結石は、目の表面にある結膜に小さな石のようなものができる病気です。この石ができる原因は、結膜に慢性的な炎症が起きることが大きいと考えられています。
結膜は、まぶたの裏側と白目の表面を覆う薄い膜です。この結膜に、花粉やハウスダストなどのアレルギー物質や、空気の乾燥、コンタクトレンズの使用などによって、繰り返し炎症が起きることがあります。このような状態を慢性的な炎症といいます。
慢性的な炎症が続くと、涙の成分が変わったり、結膜の表面にある細胞から出る分泌物が変化したりすることがあります。これらの変化によって、通常は涙に溶け込んでいるカルシウムなどの成分が、結膜の中に溜まりやすくなります。そして、時間をかけて硬くなっていくことで、結膜結石となるのです。
結膜結石は、アレルギー性結膜炎やドライアイなどの病気と深く関係しています。また、高齢になると涙の分泌量が減るため、結膜結石ができやすくなることも知られています。
結膜結石の原因 | 詳細 |
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慢性的な炎症 | 花粉、ハウスダスト、乾燥、コンタクトレンズなどが原因で起こる。 |
涙の成分変化 | 炎症により、カルシウムなどの成分が結膜に溜まりやすくなる。 |
加齢 | 涙の分泌量が減り、結膜結石ができやすくなる。 |
結膜結石の症状
結膜結石は、眼球の表面を覆う半透明の膜である結膜に、涙の成分などが沈着して硬くなったものです。多くの場合、自覚症状がないため、鏡を見た時に偶然発見されることが多いです。
結膜結石は、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、健康診断や他の眼疾患の診察時に、眼科医によって発見されるケースも少なくありません。結膜結石は、白目の一部が黄色がかって見えたり、小さな白い点のように見えたりします。
しかし、結膜結石が大きくなったり、角膜(黒目)を刺激する位置に存在したりすると、様々な症状が現れることがあります。代表的な症状としては、異物感やゴロゴロする感じ、痛み、充血などがあります。これらの症状は、結膜結石が角膜を傷つけたり、炎症を起こしたりすることで引き起こされます。また、まれに細菌感染を起こし、目やにや涙の量が増えることもあります。
結膜結石は、通常、視力に影響を与えることはありません。また、自然に消失することもあります。しかし、症状が気になる場合や、視力への影響が心配な場合は、眼科を受診して適切な処置を受けるようにしましょう。
項目 | 詳細 |
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疾患名 | 結膜結石 |
原因 | 結膜に涙の成分などが沈着して硬くなる |
初期症状 | 自覚症状ほとんどなし ・白目の一部が黄色っぽく見える ・小さな白い点に見える |
進行時の症状 | ・異物感やゴロゴロする感じ ・痛み ・充血 ・目やにや涙の量が増える (※細菌感染した場合) |
視力への影響 | 通常なし。ただし、症状が気になる場合や視力への影響が心配な場合は眼科受診を推奨 |
結膜結石の治療法
結膜結石は、目の白い部分(結膜)にできる、小さな黄色や白い塊のことです。これは、涙の成分や目の汚れなどが固まったもので、多くは自覚症状がありません。そのため、特に症状がない場合は、治療の必要はありません。自然に涙と一緒に流れ出てしまうことも多いからです。
しかし、結膜結石が大きくなったり、角膜を刺激したりすると、異物感や痛み、充血などの症状が現れることがあります。このような症状がある場合は、我慢せずに眼科を受診しましょう。
眼科では、まず結膜結石の状態を診察します。炎症を起こしている場合には、点眼薬を使用して炎症を抑えます。結膜結石が大きく、異物感や痛みが強い場合には、細い針やピンセットを使って結膜結石を取り除く処置を行います。処置自体は短時間で終わりますが、痛みを伴う場合もあるため、事前に点眼麻酔を行うことがあります。
結膜結石は、一度できると繰り返しできる場合もありますが、目の清潔を保つことで予防することができます。毎日の洗顔時に、まぶたの縁を優しく洗うように心がけましょう。
項目 | 詳細 |
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結膜結石とは | 目の白い部分(結膜)にできる、小さな黄色や白い塊。涙の成分や目の汚れなどが固まったもの。 |
症状 | 多くの場合、自覚症状なし。 大きくなったり、角膜を刺激すると、異物感、痛み、充血などの症状が現れることも。 |
治療の必要性 | 症状がない場合は、治療の必要なし。 症状がある場合は、眼科を受診。 |
治療方法 | 炎症を抑えるために点眼薬を使用。 結膜結石が大きく、異物感や痛みが強い場合は、細い針やピンセットを使って結膜結石を取り除く。 |
予防 | 目の清潔を保つことで予防が可能。 毎日の洗顔時に、まぶたの縁を優しく洗う。 |
結膜結石の予防
結膜結石は、目の表面にある結膜に、涙の成分などが固まって沈着したものです。自覚症状がない場合も多いですが、異物感や痛み、充血などを引き起こすことがあります。結膜結石を予防するには、日頃から目の炎症を抑え、清潔に保つことが大切です。
アレルギー性結膜炎やドライアイなどの目の病気は、結膜に炎症を起こしやすく、結膜結石のリスクを高めます。そのため、これらの病気がある場合は、医師の指示に従って適切な治療を受けることが重要です。また、外出から帰ったら、石鹸と水で手を洗いましょう。目を触る前には必ず手を洗う習慣をつけ、目をこすらないように注意しましょう。
コンタクトレンズを使用している場合は、レンズの清潔を保ち、正しい使用方法を守ることが重要です。また、定期的に眼科を受診し、医師の診察を受けるようにしましょう。結膜結石は、自然に排出されることもありますが、症状が気になる場合や、視力に影響がある場合は、眼科を受診して適切な処置を受けましょう。
結膜結石とは | 症状 | 原因・リスク | 予防 | 治療 |
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目の表面の結膜に、涙の成分などが固まって沈着したもの |
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