まぶたのしこり、それはもしかして霰粒腫?
眼のことを教えて
先生、『霞粒腫』って、どういう病気ですか?
眼の研究家
ああ、まぶたにできる、あの小さな出来物のことだね。まぶたの縁にある、まつげの根元に分泌液を出す小さな腺があるんだけど、そこが詰まってしまうんだ。で、分泌物が溜まって炎症を起こすと、コロコロとしたしこりができるんだよ。
眼のことを教えて
へえー。それで、腫れて痛くなるんですか?
眼の研究家
そうなんだ。腫れて痛みが出たり、赤くなったりするんだ。ひどくなると膿が出ることもあるんだよ。だから、目を清潔に保つことが大切なんだよ。
霞粒腫とは。
まぶたにある「マイボーム腺」というところが詰まってしまい、そこから出るはずの液体が溜まってしまうことで、まぶたの周りが炎症を起こし、コロコロとしたしこりができてしまう病気を「霞粒腫(かすみりゅうしゅ)」と言います。
はじめに
皆さんは、朝起きるとまぶたが腫れていたり、目に何かが入っているような違和感を感じたことはありませんか?もしかすると、それは『霰粒腫(さんりゅうしゅ)』が原因かもしれません。
霰粒腫は、まぶたにできるもので、心配のないものとされています。多くの場合、特別な治療をしなくても、自然に治ってしまうこともあります。しかし、症状によっては治療が必要になるケースもあります。
霰粒腫は、まぶたの縁にある、まつげの毛根の近くにできる小さな膨らみです。これは、まぶたの脂を出す腺管が詰まってしまい、分泌物が溜まってしまうことで起こります。初期は小さなものでも、次第に大きくなり、痛みや赤み、異物感を伴うこともあります。
霰粒腫は、大人だけでなく、子どもにもよく見られるのも特徴です。
今回は、この霰粒腫について、原因や症状、治療法などを詳しく解説していきます。霰粒腫かな?と思ったら、ぜひ参考にしてみてください。
項目 | 内容 |
---|---|
疾患名 | 霰粒腫(さんりゅうしゅ) |
症状 | まぶたの腫れ、異物感、痛み、赤み |
原因 | まぶたの脂を出す腺管の詰まり |
経過 | 多くの場合、自然に治癒するが、治療が必要なケースもある |
治療法 | 記載なし(本文では触れられていない) |
特徴 | – 放置しても問題ないことが多い – 自然に治癒することもある – 大人だけでなく子供にも見られる |
霰粒腫ってどんな病気?
– 霰粒腫ってどんな病気?
霰粒腫は、まぶたの中にできる小さなしこりのことです。ものもらいとよく似ていますが、原因や症状が少し異なります。
まぶたのふちには、マイボーム腺という皮脂を出す器官がたくさん並んでいます。このマイボーム腺が詰まってしまうと、分泌物が溜まってしまい、炎症を起こしてしまいます。
これが霰粒腫の原因です。
初期には、まぶたに小さなしこりができる程度で、ほとんど痛みはありません。触るとコロコロと動くのが特徴です。しかし、炎症が進むにつれて、しこりが徐々に大きくなり、まぶた全体が腫れて赤くなることもあります。
霰粒腫は、細菌感染が原因ではないため、痛みやかゆみなどの症状はあまり見られません。ただし、炎症が強くなると、痛みや熱を感じることがあります。
基本的に霰粒腫は自然に治ることが多いですが、症状が長引いたり、悪化したりする場合は、眼科を受診するようにしましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
疾患名 | 霰粒腫 |
症状 | – まぶたにできる小さなしこり – 初期はほぼ無痛、触るとコロコロと動く – 炎症が進むと、しこりが大きくなり、まぶた全体が腫れて赤くなることも – 細菌感染が原因ではないため、痛みやかゆみは少ない – 炎症が強い場合は、痛みや熱を感じることも |
原因 | マイボーム腺の詰まりによる分泌物の蓄積と炎症 |
経過 | – 基本的に自然治癒 – 症状が長引いたり、悪化したりする場合は眼科受診 |
霰粒腫の原因は?
まぶたの中に、米粒のようにぷくっと腫れができる霰粒腫。これは一体何が原因で起こるのでしょうか?
霰粒腫の主な原因は、まぶたの縁にあるマイボーム腺という小さな器官の出口が詰まってしまうことです。このマイボーム腺からは、涙の表面を覆って蒸発を防ぐ油分が分泌されています。ところが、メイク落としが不十分で残ってしまったり、皮脂や汗が溜まったりすることで、マイボーム腺の出口が塞がれてしまうことがあります。
また、細菌感染によってマイボーム腺やその周辺に炎症が起こることも、霰粒腫の原因となります。
さらに、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れといった生活習慣の乱れも、霰粒腫の発症と関連があるとされています。これらの要因によって体の免疫力が低下すると、細菌感染を起こしやすくなったり、マイボーム腺の働きが乱れやすくなったりすると考えられます。
霰粒腫は、多くは自然に治癒しますが、再発することも少なくありません。そのため、日頃からまぶたの清潔を保ち、生活習慣を整えることが大切です。
原因 | 詳細 |
---|---|
マイボーム腺の詰まり | メイク残り、皮脂、汗などが原因で、涙の油分を出すマイボーム腺の出口が詰まる |
細菌感染 | マイボーム腺やその周辺に細菌が感染し炎症を起こす |
生活習慣の乱れ | ストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどにより免疫力が低下し、細菌感染しやすくなったり、マイボーム腺の働きが乱れる |
霰粒腫の治療法
– 霰粒腫の治療法について霰粒腫は、まぶたにある脂を出す腺に脂肪が詰まってしまい、炎症を起こして腫れが生じる病気です。多くの場合、自然に治癒することが多いですが、症状によっては治療が必要となることもあります。初期の霰粒腫の場合、家庭では温罨法を行うことが有効です。これは、蒸しタオルなどでまぶたを温めることで、詰まった脂肪を溶かし出す方法です。温罨法は、入浴時や洗顔後などに行うと効果的です。しかし、温罨法を行っても症状が改善しない場合や、痛みや赤みが強い場合は、眼科を受診する必要があります。眼科では、症状に合わせて適切な治療が行われます。細菌感染が疑われる場合は、抗菌薬の点眼薬や軟膏が処方されます。また、炎症を抑えるために、ステロイド薬の点眼薬や軟膏を処方する場合もあります。霰粒腫が大きく、日常生活に支障が出る場合は、切開排膿という手術を行うことがあります。これは、霰粒腫を切開して、溜まった膿や脂肪を排出する手術です。手術は局所麻酔で行われ、通常は日帰りで治療が可能です。霰粒腫は、適切な治療を行えば、多くの場合、後遺症を残さずに治ります。ただし、再発することもあるので、日頃からまぶたの清潔を保ち、予防に努めることが大切です。
症状 | 治療法 |
---|---|
初期の霰粒腫 | 温罨法 |
細菌感染が疑われる場合 | 抗菌薬の点眼薬や軟膏 |
炎症が強い場合 | ステロイド薬の点眼薬や軟膏 |
霰粒腫が大きく、日常生活に支障が出る場合 | 切開排膿 |
霰粒腫の予防
まぶたの中にできる小さなできもの、霰粒腫。これは、まぶたの縁にある脂を出す腺や、まつ毛の根元に細菌が入り込み、炎症を起こすことで発生します。しかし、日々の生活の中で少し気を付けることで、霰粒腫ができるリスクを減らすことができます。
最も重要なのは、まぶたの清潔を保つことです。日々使用するメイク道具は清潔に保ち、使用期限を守りましょう。アイメイクを落とす際は、ゴシゴシとこすらず、専用のクレンジング剤を使用し、優しく丁寧に落とすことが大切です。また、洗顔の際も、目元を強くこすらず、ぬるま湯で丁寧に洗い流すようにしましょう。洗顔後は、清潔なタオルで優しく水分を拭き取りましょう。
健康的な生活習慣を心がけることも大切です。栄養バランスの取れた食事を摂り、十分な睡眠をとり、ストレスを溜めないようにすることが、体の免疫力を高め、霰粒腫予防につながります。
もし、まぶたに違和感や腫れを感じたら、自己判断せずに、早めに眼科を受診しましょう。医師による適切な診断と治療を受けることが大切です。
予防方法 | 具体的な方法 |
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まぶたの清潔を保つ | ・メイク道具を清潔に保ち、使用期限を守る ・アイメイクは専用のクレンジング剤を使用し、優しく丁寧に落とす ・洗顔時、目元を強くこすらず、ぬるま湯で丁寧に洗い流す ・洗顔後は、清潔なタオルで優しく水分を拭き取る |
健康的な生活習慣を心がける | ・栄養バランスの取れた食事を摂る ・十分な睡眠をとる ・ストレスを溜めないようにする |
最後に
目のふちにある、まつげが生えてくる小さな穴。実は、そこには、まぶたの縁に沿って、マイボーム腺という小さな器官が並んでいます。このマイボーム腺は、涙の蒸発を防ぐために必要な脂分を分泌する大切な役割を担っています。しかし、様々な要因によって、このマイボーム腺の出口が詰まってしまうことがあります。すると、分泌物がうまく排出されずに、まぶたの中にたまってしまい、炎症を引き起こしてしまうのです。これが、霰粒腫と呼ばれるものです。
霰粒腫は、初期段階では、まぶたの腫れやかゆみ、異物感などの症状が現れます。多くの場合、放置していても自然に治癒することがありますが、症状が長引いたり、痛みが強くなったりする場合は、注意が必要です。炎症を抑える目薬や軟膏を使用することで、症状の改善を図ることができます。
霰粒腫を放置すると、まぶたが変形したり、視力に影響が出たりする可能性も否定できません。また、まれにですが、他の病気が隠れているケースもあります。そのため、少しでも気になる症状があれば、自己判断せずに、眼科を受診することが大切です。早期発見、早期治療によって、症状の悪化を防ぎ、安心して治療を進めることができます。
項目 | 説明 |
---|---|
器官名 | マイボーム腺 |
場所 | 目のふち、まつげが生えてくる穴 |
役割 | 涙の蒸発を防ぐ脂分の分泌 |
病気 | 霰粒腫 |
原因 | マイボーム腺の出口が詰まる |
症状 | まぶたの腫れ、かゆみ、異物感など |
治療法 | – 自然治癒 – 炎症を抑える目薬や軟膏の使用 |
放置のリスク | – まぶたの変形 – 視力への影響 – その他の病気の可能性 |
推奨行動 | 眼科への受診 |