感染力に注意!流行性角結膜炎
眼のことを教えて
先生、「流行性角結膜炎」ってどんな病気ですか?
眼の研究家
よくぞ聞いてくれました! 目の病気の中でも、人にうつる結膜炎で、アデノウイルスっていうウイルスが原因なんだ。
眼のことを教えて
ウイルスが原因だと、他の病気と比べて治りにくいんですか?
眼の研究家
そうだね。感染力が強い病気で、症状が治まった後も、目に濁りが残ってしまうこともあるんだ。だから、予防が特に大切なんだよ。
流行性角結膜炎とは。
「流行り目」は、ウイルスによって起こる結膜炎の一種で、人から人へとうつります。原因となるウイルスはアデノウイルスです。ウイルスが体に入ってから5日から7日ほどで症状が現れます。感染力がとても強く、治った後も目に濁りが残ってしまうことがあります。
流行性角結膜炎とは
– 流行性角結膜炎とは流行性角結膜炎は、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされる、人から人へとうつりやすい目の病気です。一般的には「はやり目」として広く知られており、毎年多くの人が感染しています。この病気は、感染した人の涙や目やにに含まれるウイルスが、別の人の目に直接、あるいは間接的に接触することによって感染します。 例えば、感染した人が触れたタオルやドアノブ、電車のつり革などを介してウイルスが手に付着し、その手で自分の目を触ってしまうことで感染することがあります。また、プールで感染するケースも見られます。症状としては、目のかゆみや痛み、充血、まぶしさ、涙が出る、目やにが出るなどがあります。症状が重い場合には、視力が低下することもあります。さらに、耳の前やあごの下のリンパ節が腫れることもあります。流行性角結膜炎は、その強い感染力から、学校や職場、家庭内などで集団感染を引き起こす可能性があります。感染を防ぐためには、こまめな手洗いとうがいの励行が非常に重要です。特に、外出後や食事前、トイレの後などは必ず手を洗いましょう。また、タオルの共用は避け、目やにや涙で汚れた場合はすぐに新しいものに交換することが大切です。症状が出た場合は、早めに眼科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
原因 | アデノウイルス |
感染経路 | 感染した人の涙や目やにとの接触 (直接接触、タオルやドアノブなどを介した間接接触、プールなど) |
症状 | 目のかゆみや痛み、充血、まぶしさ、涙が出る、目やにが出る、視力低下、耳の前やあごの下のリンパ節の腫れ |
予防策 | こまめな手洗いとうがい |
注意点 | タオルの共用を避ける、目やにや涙で汚れた場合はすぐに交換、症状が出たら眼科を受診 |
主な症状
流行性角結膜炎は、ウイルスによって引き起こされる感染力の強い目の病気です。感染すると、目のかゆみや充血、涙目、目やになどの不快な症状が現れます。
まず、目が赤く充血し、強い痒みを伴います。涙が自然と溢れ出てきて、目やにも多く出ます。さらに、まぶたが腫れて、朝起きた時に目を開けるのがつらいこともあります。
目の症状に加えて、耳の前やあごの下にあるリンパ節が腫れることもあります。これは、ウイルス感染と闘うためにリンパ節が活発に働くために起こります。
これらの症状は、ウイルスに感染してから5日から7日間の潜伏期間を経て現れます。症状が現れたら、すぐに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
項目 | 詳細 |
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病名 | 流行性角結膜炎 |
原因 | ウイルス |
感染力 | あり |
潜伏期間 | 5日から7日間 |
症状 | – 目のかゆみ – 目の充血 – 涙目 – 目やに – まぶたの腫れ – 耳の前やあごの下のリンパ節の腫れ |
治療方法
– 治療方法流行性角結膜炎はウイルスが原因で起こる病気であるため、残念ながら、この病気を完全に治すことができる特別な薬はありません。ですから、治療の中心となるのは、つらい症状を少しでも早く和らげ、患者様の負担を軽くすることです。主な治療法としては、点眼薬の使用が挙げられます。細菌による二次感染を防ぐために、抗菌作用のある点眼薬が処方されることがあります。また、炎症を抑え、目のかゆみ、痛み、充血といった症状を和らげるために、ステロイド成分を含んだ点眼薬が使われることもあります。これらの点眼薬は、医師の指示に従って、適切な量と回数を使用することが大切です。症状が重い場合には、点眼薬に加えて、抗ウイルス薬の内服薬が処方されることもあります。流行性角結膜炎は、通常1~2週間ほどで症状が治まりますが、目の表面に白い濁りが残ってしまうことがあります。これは、炎症が治まった後にできるもので、視力に影響が出ることはほとんどありません。多くの場合、時間の経過とともに薄くなっていくので、あまり心配する必要はありません。ただし、濁りが気になる場合には、医師に相談してみましょう。
治療の目的 | 治療法 | 効果 | 備考 |
---|---|---|---|
症状の緩和 | 抗菌作用のある点眼薬 | 細菌による二次感染の予防 | |
症状の緩和 | ステロイド成分を含んだ点眼薬 | 炎症を抑え、かゆみ、痛み、充血を和らげる | |
症状の緩和 | 抗ウイルス薬の内服薬 | ウイルスを抑える | 症状が重い場合 |
感染拡大を防ぐために
目の表面にある結膜という部分が炎症を起こす流行性角結膜炎は、人から人へとうつりやすい病気です。感染した人が触った場所や物を通して、あるいは咳やくしゃみのしぶきによって広がることがあります。そのため、多くの人に感染を広げないためには、一人ひとりが予防を心がけることが重要となります。
流行性角結膜炎を防ぐためには、まず手洗いを徹底することが大切です。外出後や食事前はもちろんのこと、目に触れる前にも必ず石鹸と流水を使って手を洗いましょう。また、手洗いだけでなく、うがいもしっかり行いましょう。特に、外出から帰ったときや人混みに行った後などは、目に見えないウイルスや細菌を洗い流すように、丁寧にうがいをすることが大切です。
日常生活では、目をむやみに触らないように心がけましょう。特に、かゆみや異物感などを感じても、手でこすったり触ったりするのは避けましょう。また、タオルやハンカチ、化粧品などを他人と共有することも感染リスクを高める可能性があるので注意が必要です。もし家族に感染者がいる場合は、タオルなどを別々にしたり、こまめに洗濯したりするなどして、清潔な状態を保つように心がけましょう。
流行性角結膜炎は、適切な治療を受ければ症状は改善されます。しかし、症状が治まった後も、しばらくの間はウイルスが排出され続ける可能性があります。そのため、医師の指示に従って治療を継続し、周囲の人への感染を防ぐように心がけましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
病気 | 流行性角結膜炎 |
症状 | 結膜の炎症 |
感染経路 | 接触感染、飛沫感染 |
予防策 | – 手洗いの徹底 – うがいの励行 – 目を触らない – 共有物の使用を避ける |
治療 | 医師の指示に従う |
その他 | 治癒後も周囲への感染に注意 |
まとめ
流行性角結膜炎は、その名の通り、人から人へとうつりやすい目の病気です。主な症状としては、目の充血やかゆみ、まぶたの裏のブツブツ、目やに、涙目などが挙げられます。これらの症状が出始めたら、迷わず眼科を受診しましょう。
この病気はウイルスが原因で発症し、その感染力は非常に強力です。感染経路としては、主に接触感染が挙げられます。感染者の目やにや涙などに触れた手で、自分の目や口、鼻などを触ってしまうことで、ウイルスが体内に侵入し、発症につながります。
流行性角結膜炎は、適切な治療を行えば、通常は1~2週間程度で治癒します。しかし、重症化すると、視力に影響が出たり、細菌感染を併発したりする可能性もあるため、注意が必要です。
日頃から手洗いやうがいを徹底し、目をむやみに触らないように心がけましょう。また、タオルの共用は避け、感染者との濃厚接触は控えるようにしましょう。これらの予防策を講じることで、感染リスクを大幅に減らすことができます。
項目 | 内容 |
---|---|
病気名 | 流行性角結膜炎 |
症状 | 目の充血やかゆみ、まぶたの裏のブツブツ、目やに、涙目 |
原因 | ウイルス |
感染経路 | 接触感染(感染者の目やにや涙などに触れた手で、自分の目や口、鼻などを触る) |
治療期間 | 1~2週間程度 |
重症化のリスク | 視力への影響、細菌感染の併発 |
予防策 | 手洗い・うがいの徹底、目をむやみに触らない、タオルの共用を避ける、感染者との濃厚接触を控える |